籠池氏の証言に対し、真正面に対応し反論するのであれば、このようなトランプ式反論でなく、孫崎さんご指摘のように、堂々と証人喚問に応じるべきでしょう。

このような反論は、内閣官房室付秘書が作成した原稿を、夫人の名前で発信したとみられる必然性を、確かに否定できない。
この内閣は、すぐ反論し、一呼吸置く大人の対応が欠けている。馬脚を現しやすいといえる。いままで、野党が取り上げた問題点対し、安倍首相がどのような反論をし、官僚がどのように補足してきたかを、マスコミが競って行っており、時系列的に並べていけば、安倍首相の心理の推移が透けて見える。安倍首相の異常な森友学園に対するバックアップ姿勢は、設置基準、国有地の破格的価格（２００万円）が同時的に行われており、関与が明確であり、官僚にたいする直接的指示あるいは、願望が示されて、官僚が競って動いて今回の異常売買、認可が進んだとみるべきでしょう。そくたくのレベルを超えている。

郷原氏の明解な論考に感服します。籠池氏と安倍夫妻のバトルは籠池氏に軍配が上がった。

このメールのやりとりは、代筆であるだけでなく、自民党が発表したものだから、政権に都合の悪い部分は除いてあるはずだ。
こんなもので真相が解明できるとは思えない。

それより、証人喚問で籠池氏が１００万円受け取ったと述べた９月５日の二日前に、安倍首相が首相官邸に迫田財務官を呼んで会談し、翌日には安保関連法審議で荒れていた国会を差し置いて、大阪に行って近畿財務局の池田財務官や大阪航空局検査官らと会談していることが当時の新聞に書いてある。
これにより、「官僚の忖度」ではなく、「首相が官僚に直接要請していた」と考えられるではないか。
首相は悪あがきをやめて、即刻辞職すべきである。