国際政治で、今、最も重大な課題は、①米国と中国のバランスはどうなるか、②中国の大国化で国際秩序はどうなるかである。
私自身、『これからの世界はどうなるか』で、議論を整理した。
この中、米国の国際政治学者ブレジンスキーが2月13日ニューヨーク・タイムズ紙に「大国、しかし覇権国でない(Giants, but Not Hegemons)」を寄稿した。その主要点を下記に紹介する。
ブレジンスキーは2008年大統領選挙の際、オバマ大統領の外交顧問をしていた人物であり、かつ同人は東アジア情勢においては日米同盟を基軸に考えるべきではない、中国と融和の枠組みを軸に考えるべきと主張していることは極めて重要な意味を有している。
・今日、多くの人が、米中という2大大国化は紛争に進むのを避けられないのでないかと懸念している。しかし、ポスト・覇権国時代(米国)で、世界の支配をめぐり戦争が起こるとは信じていない。 ・
米国は日米同盟基軸から中国重視に移る可能性が高い
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