トップが、時の政権の首相と定期的に会食するということは、一体とは言わないが、さまざまな問題を話し合い国民に対する対策を共有するということである。そのほかのことで、政権とマスコミが会食するという理屈がつかない。 また、トップが時の政権と会食するということは、時の政権の政策に異議を唱えないということである。もし意義があれば会食の席で異議を明確にすべきであり、異議が出ない限り、マスコミは反対しないということで話し合いがついたということになる。 問題は、トップが体制側につけば、中立的な立場でなく体制側に立つから、従業員である記者は、トップの判断に従って体制側に沿った記事を書かなければならないことになる。記者の野党精神は当然ながら封鎖されるし、体制に迎合した記事しか書けないということであり、官邸、各役所が発表する以上のことは書けないことになる。 お話のように、読者が、リベラル、中立的な立場の人は、新聞の記事に違和感を覚え、購読をやめることになる。現在は、読みもしないのに購読を続けている高齢者によって支えられているが、これらの高齢者の気持ちが離れるのは、年金とか健康保険、介護保険で負担が増え生活が困難になってくる時であり、新聞離れが一気に加速していくに違いない。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
トップが、時の政権の首相と定期的に会食するということは、一体とは言わないが、さまざまな問題を話し合い国民に対する対策を共有するということである。そのほかのことで、政権とマスコミが会食するという理屈がつかない。
また、トップが時の政権と会食するということは、時の政権の政策に異議を唱えないということである。もし意義があれば会食の席で異議を明確にすべきであり、異議が出ない限り、マスコミは反対しないということで話し合いがついたということになる。
問題は、トップが体制側につけば、中立的な立場でなく体制側に立つから、従業員である記者は、トップの判断に従って体制側に沿った記事を書かなければならないことになる。記者の野党精神は当然ながら封鎖されるし、体制に迎合した記事しか書けないということであり、官邸、各役所が発表する以上のことは書けないことになる。
お話のように、読者が、リベラル、中立的な立場の人は、新聞の記事に違和感を覚え、購読をやめることになる。現在は、読みもしないのに購読を続けている高齢者によって支えられているが、これらの高齢者の気持ちが離れるのは、年金とか健康保険、介護保険で負担が増え生活が困難になってくる時であり、新聞離れが一気に加速していくに違いない。