今から3か月位前のことです。『小説外務省 尖閣問題の正体』の出版社、現代書館の幹
部と独立系テレビ・ドラマ編集のディレクターが家に来られ、『小説外務省 尖閣問題』を
5回シリーズのテレビ・ドラマにしたいと云って来られました。
結局駄目でした。しかし、その時にはもう企画書が出来ていました。後で検索すると、こ
のディレクターは過去数々の作品を出してこられています。これからTV局(具体名もあり
ました)に持ちこむという話でした。
現代書館の幹部は「こんな話。1%位の可能性しかないですよ」と言われたとおりになり
ました。
いろいろ書いて来たけれど、『小説外務省 尖閣問題の正体』は最も思い入れの多い作品
です。
書いていて、ある程度は売れるという感触がありました。実際3万部を超えたのでないで
しょうか。
しかし、出版の出足でつまずきました。「行きましょう」
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尖閣問題は、わかる人はわかるが、わかっていても正論に与しえない構造が日本社会を覆っている。本人だけでなく、関係者に累が及ぶということでもあり、並大抵の覚悟ではできないことである。
報道規制などは、領土問題など外交上の問題だけでなく、日常的な犯罪も、体制に大きな責任が降りかかりそうなときは、報道規制が徹底的に張り巡らされる。真実が隠蔽されるのです。真実を隠蔽しようとするのです。なぜなら、米国と属国である日本にとって都合が悪いからでしょう。東京都の場合などは、自民党内の利権争いの均衡性が確保されないため、紛争が表面化したに過ぎない。ほとんどの問題は、裏で話し合いがもたれ解決していくのであり、利権者同士が手を結んだ場合、マスコミに登場することもなくなってしまう。日本は、特にその傾向が強すぎるだけであり、世界各国の人類史上の共通的課題でもある。
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私は孫崎先生にダンデイズムを実感します。私の知人の話では文豪ヘミングウエイもダンデイズムを生きた小説家だということです。ヘミングウエイの形容詞を一切排した文章とか、実験で確認出来ることのみに基づいて考えるスタイルはダンデイズムそのものだというわけです。当然、彼は政治問題も積極的に発言し、CIAに睨まれていました。私の感覚では、ヘミングウエイにある美学が孫崎先生にあります。
尖閣問題は菅政権時前原氏と仙石氏氏が誰の指示か不明ですが突然仕掛けたもので、私はその問題の本質を知らないまま中国、台湾の親しい友人たちと口論になり私は完敗しました。その後、種々調べたけれど、出て来る証拠は全て日本に不利なものばかりです。将棋の用語で言えば、実に筋が悪い。
今年の6月初旬、中国当局は日本当局に「日米が戦争を仕掛けて来ても尖閣は絶対に手放さない」と明言しているわけです。日本のメデイアは中国の断固たる決意を日本国民に知らせていない。中国の領土主張の詳細な文脈も日本のメデイアは日本国民に伝えていない。
日本国民の中国の立場に関する無知蒙昧は戦前はそれでも良かったが、今はそれでは駄目なんじゃないかな。中国のいうウイン/ウインに従えば、日本の繁栄は間違いないのにウオール街の一握りの大金持ちたちの金儲けのための謀略に引っかかるとは実に情けない。