孫崎先生が最初の本を出されたのはたしか90年代初頭だったでしょうか。 そのころから「外圧」がすさまじくなった。それは、日本を「開国」させるという名目のもと、外資の儲けの対象とするためのさまざまな圧力だった。その動きに応じていった官僚は出世し、国の利益を守ろうとした人びとは失脚させられていった。大蔵省マターで言えば「護送船団方式」がやりだまにあげられ徹底的に叩かれた。 だが、役人<腐敗>の構造は、今の方が酷い。わいろをもらっても高官であれば議員をつづけられるという。 優秀で、正しい分析をする人は、リーダーになれないという構造は、グローバル化のなかで進展している世界的な<腐敗>と軌を一にしているわけだ。 フランスではサルコジが国の金を盗んだという言い方でマスコミが批判している。 日本でも日刊ゲンダイが<腐敗>した都庁高官の実名をあげての報道をしたのはすばらしいことだ。国境なき記者団は日刊ゲンダイをしっかり認知し、その報道を英訳・仏訳するなどして、世界にひろめるべきだ。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:11773811)
孫崎先生が最初の本を出されたのはたしか90年代初頭だったでしょうか。
そのころから「外圧」がすさまじくなった。それは、日本を「開国」させるという名目のもと、外資の儲けの対象とするためのさまざまな圧力だった。その動きに応じていった官僚は出世し、国の利益を守ろうとした人びとは失脚させられていった。大蔵省マターで言えば「護送船団方式」がやりだまにあげられ徹底的に叩かれた。
だが、役人<腐敗>の構造は、今の方が酷い。わいろをもらっても高官であれば議員をつづけられるという。
優秀で、正しい分析をする人は、リーダーになれないという構造は、グローバル化のなかで進展している世界的な<腐敗>と軌を一にしているわけだ。
フランスではサルコジが国の金を盗んだという言い方でマスコミが批判している。
日本でも日刊ゲンダイが<腐敗>した都庁高官の実名をあげての報道をしたのはすばらしいことだ。国境なき記者団は日刊ゲンダイをしっかり認知し、その報道を英訳・仏訳するなどして、世界にひろめるべきだ。