現実的な見方は、北朝鮮と韓国がにらみ合う休戦状態であり、朝鮮戦争が終わっていないということである。平和ボケから覚めて現実を見るべきでしょう。 お互いのバックは、北朝鮮にロシア、中国があり、韓国に日米という図式であり、解決が簡単に進まないということでもある。世界のいたるところで、米国の横暴が機能してきたが、最近は、米国の力が落ちていることもあるが、米国の思い通りに進まなくなってきている。シリアなどが端的な例である。北朝鮮の立場に立てば、韓国が相手でなく米国相手の外交を展開しながら、戦力を向上させており、米国に対する体制が整いつつあるということなのでしょう。今までは余裕を持って眺めてきたが、韓国、日本が騒ぎ出し、米国の外交力が試されているといえる。 本来は日本が、拉致問題を含め平和的解決に向かう方策を提案すべきであるが、米国の尻馬に乗った感じで、北朝鮮に対して騒ぎ立てている滑稽な姿しか描けない。ロシアに期待をかけている節があるが、日ロの平和友好条約と米ロの関係改善は別次元の話であり、米国依存だけしか考えていない安倍首相が関与できるような問題でないとみるべきでしょう。依存することが政権の安泰維持につながる現状は、日本の理念の劣化につながり、国際的評価の劣化につながっている。国民のレベルが政権のレベルを左右する端的な実験が行われているとも見える。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
現実的な見方は、北朝鮮と韓国がにらみ合う休戦状態であり、朝鮮戦争が終わっていないということである。平和ボケから覚めて現実を見るべきでしょう。
お互いのバックは、北朝鮮にロシア、中国があり、韓国に日米という図式であり、解決が簡単に進まないということでもある。世界のいたるところで、米国の横暴が機能してきたが、最近は、米国の力が落ちていることもあるが、米国の思い通りに進まなくなってきている。シリアなどが端的な例である。北朝鮮の立場に立てば、韓国が相手でなく米国相手の外交を展開しながら、戦力を向上させており、米国に対する体制が整いつつあるということなのでしょう。今までは余裕を持って眺めてきたが、韓国、日本が騒ぎ出し、米国の外交力が試されているといえる。
本来は日本が、拉致問題を含め平和的解決に向かう方策を提案すべきであるが、米国の尻馬に乗った感じで、北朝鮮に対して騒ぎ立てている滑稽な姿しか描けない。ロシアに期待をかけている節があるが、日ロの平和友好条約と米ロの関係改善は別次元の話であり、米国依存だけしか考えていない安倍首相が関与できるような問題でないとみるべきでしょう。依存することが政権の安泰維持につながる現状は、日本の理念の劣化につながり、国際的評価の劣化につながっている。国民のレベルが政権のレベルを左右する端的な実験が行われているとも見える。