米国の強みは何と言っても高水準の武力保持とその国が醸し出す退廃と米ドルだと私は思っています。そんな米国に日本は全面的に心酔し操まで捧げて居ると世界が見て居るのは間違いありません。人間は総じて退廃の誘惑に弱い。高潔な外交官が美しい女性スパイにころりと参る話は無数にありますし、世界はそういうものですが、例外があるから面白いものです。 その退廃という武器がなかなか通じない国の代表的なものがリビア、シリア、イラン、ロシア、中国、北朝鮮、キューバです。退廃が通じないことは米国に服従しないこととほぼ裏表の関係ですから、当然、米国のターゲットになる。リビアはあっという間に壊れてしまい、イランの友邦であるシリアは米国、イスラエルが仕掛けるISとアルカイダを使った主権追い落としのテロの標的になっています。それを見かねたイランはイラン上空をロシアのロケット通過に提供し最近になってロシアの最新戦略爆撃機に基地をも提供しました。シリアを巡ってイランは非常事態下にあるわけです。 そういう情勢下ですから、小林駐イラン大使の今回の行いは軽率だと言われても仕方ないと私も思います。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
米国の強みは何と言っても高水準の武力保持とその国が醸し出す退廃と米ドルだと私は思っています。そんな米国に日本は全面的に心酔し操まで捧げて居ると世界が見て居るのは間違いありません。人間は総じて退廃の誘惑に弱い。高潔な外交官が美しい女性スパイにころりと参る話は無数にありますし、世界はそういうものですが、例外があるから面白いものです。
その退廃という武器がなかなか通じない国の代表的なものがリビア、シリア、イラン、ロシア、中国、北朝鮮、キューバです。退廃が通じないことは米国に服従しないこととほぼ裏表の関係ですから、当然、米国のターゲットになる。リビアはあっという間に壊れてしまい、イランの友邦であるシリアは米国、イスラエルが仕掛けるISとアルカイダを使った主権追い落としのテロの標的になっています。それを見かねたイランはイラン上空をロシアのロケット通過に提供し最近になってロシアの最新戦略爆撃機に基地をも提供しました。シリアを巡ってイランは非常事態下にあるわけです。
そういう情勢下ですから、小林駐イラン大使の今回の行いは軽率だと言われても仕方ないと私も思います。