> 8:こうしたいわば屈辱的な協定をそのままにして、戦後体制の見直しはない。 まさに 化けの皮 剥がして晒せ 地位協定 ですね。若い頃、かつて傀儡政府によって米国人には天国で、一般大衆は屈辱的生活を強いられていたキューバを「紐付き」から解放したカストロらの闘いを知り、「日本と違って随分酷い社会状況だったのだなァ」などと思ったものでしたが、何のことはない、沖縄こそ革命前のキューバさながらなのでしょう。 この際、フィデル・カストロ氏に助言でも仰いだ方がいいのではないでしょうか。 しかし、オリバー・ストーン氏と同様、「日本の人々は何故立ち上がらないのですか」と逆に不思議がられるだけでしょう。 「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか」著者の矢部宏治氏-天木直人氏の対談動画でも、以下のやり取りには「一体何故なんだ」と全く素通りできません。 * 矢部氏- 日本は在日米軍に裁判権を殆ど行使できない、日本国中、何処にでも基地を作れる等のバカな取り決めがなんで今まで続いているのか...指揮権の密約の方を見ていくとその謎が解けてきたと。 天木氏- アメリカの外交官(国務省)から見ても「これは酷い。こんな協定を結んでいいのかという疑義が呈されている。ところが、アメリカの軍(国防総省)が拒否した。何故かというと、日本が文句言ってないじゃないかと。ここがね、最大のポイントなんですよ。日本は問題提起しなかったわけですよ。あるいは、したけれども、交渉過程で一喝されて引き下がったと...やはり国民がもっとそのような事実を知るべきだし、そんなことは今の政治家、外務官僚は殆ど知らないのではないか...要するに知らないというところに、何時まで経っても物事が動かない根本がある... 矢部氏- 論理的に考えて、整合性のある考えができなくなっている。日本の社会が。 天木氏- できない。できなくなっている。 矢部氏- とにかくもうアメリカについて行く。強い者の方に付くしかない、ということになっている。 * 先日の生放送で孫崎さんが矢部氏に語られていた外務省時代のエピソード-孫崎さんの情報共有提案に「せいぜい外務大臣、事務次官と担当課長だけ知っていればいいことを、この若造は...」と、ある幹部は不快感を露にした-がありましたが、これは官界、民間問わず今も根強い日本の組織の習性と思います。それを熟知している米国がこの習性にとことん付け込んでいる面もあるのではないでしょうか。
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(ID:18471112)
> 8:こうしたいわば屈辱的な協定をそのままにして、戦後体制の見直しはない。
まさに
化けの皮 剥がして晒せ 地位協定
ですね。若い頃、かつて傀儡政府によって米国人には天国で、一般大衆は屈辱的生活を強いられていたキューバを「紐付き」から解放したカストロらの闘いを知り、「日本と違って随分酷い社会状況だったのだなァ」などと思ったものでしたが、何のことはない、沖縄こそ革命前のキューバさながらなのでしょう。
この際、フィデル・カストロ氏に助言でも仰いだ方がいいのではないでしょうか。
しかし、オリバー・ストーン氏と同様、「日本の人々は何故立ち上がらないのですか」と逆に不思議がられるだけでしょう。
「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか」著者の矢部宏治氏-天木直人氏の対談動画でも、以下のやり取りには「一体何故なんだ」と全く素通りできません。
*
矢部氏-
日本は在日米軍に裁判権を殆ど行使できない、日本国中、何処にでも基地を作れる等のバカな取り決めがなんで今まで続いているのか...指揮権の密約の方を見ていくとその謎が解けてきたと。
天木氏-
アメリカの外交官(国務省)から見ても「これは酷い。こんな協定を結んでいいのかという疑義が呈されている。ところが、アメリカの軍(国防総省)が拒否した。何故かというと、日本が文句言ってないじゃないかと。ここがね、最大のポイントなんですよ。日本は問題提起しなかったわけですよ。あるいは、したけれども、交渉過程で一喝されて引き下がったと...やはり国民がもっとそのような事実を知るべきだし、そんなことは今の政治家、外務官僚は殆ど知らないのではないか...要するに知らないというところに、何時まで経っても物事が動かない根本がある...
矢部氏-
論理的に考えて、整合性のある考えができなくなっている。日本の社会が。
天木氏-
できない。できなくなっている。
矢部氏-
とにかくもうアメリカについて行く。強い者の方に付くしかない、ということになっている。
*
先日の生放送で孫崎さんが矢部氏に語られていた外務省時代のエピソード-孫崎さんの情報共有提案に「せいぜい外務大臣、事務次官と担当課長だけ知っていればいいことを、この若造は...」と、ある幹部は不快感を露にした-がありましたが、これは官界、民間問わず今も根強い日本の組織の習性と思います。それを熟知している米国がこの習性にとことん付け込んでいる面もあるのではないでしょうか。