米国だけでなく、中国も大きな格差が出ている。世界的な傾向であり、その程度を議論する段階は過ぎている。先ほどTBSラジオを聴いていたら、結婚しない、結婚でない独身男性が増え続けている恐ろしい傾向を淡々と話していた。 労働者階層が貧困化に追いやられているだけでなく、ホワイトカラー階層の貧困化は、中間階層の切り捨てにつながり、社会全体の規範基準を構成している、社会の方向を大きく支配する階層の下落であり、人間が人間であることのあきらめというか、切り捨てにつながっているとみなすべきでしょう。このような目で見ていくとき、結婚しない、出来ない独身男性の増加は、社会の構造を一気に変えてしまう。少なくとも、現在もかなり進んでいる多くの労働者階層の単純な仕事は、瞬く間に、ロボットが変わって仕事することになる。問題はホワイトカラーの仕事が規格され、かなりの部分で省人化が急速に進んでおり、ホワイトカラーの仕事がなくなっていくことである。一部の支配階級と多くの被支配階級は、過去の奴隷制度が復活することの裏返しでもある。技術の革新が、人間を解放するのでなく、人間の奴隷化を進める。何のことはない、人間が人間を抹殺しようとしている。人間の愚かさの究極の姿といえないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
米国だけでなく、中国も大きな格差が出ている。世界的な傾向であり、その程度を議論する段階は過ぎている。先ほどTBSラジオを聴いていたら、結婚しない、結婚でない独身男性が増え続けている恐ろしい傾向を淡々と話していた。
労働者階層が貧困化に追いやられているだけでなく、ホワイトカラー階層の貧困化は、中間階層の切り捨てにつながり、社会全体の規範基準を構成している、社会の方向を大きく支配する階層の下落であり、人間が人間であることのあきらめというか、切り捨てにつながっているとみなすべきでしょう。このような目で見ていくとき、結婚しない、出来ない独身男性の増加は、社会の構造を一気に変えてしまう。少なくとも、現在もかなり進んでいる多くの労働者階層の単純な仕事は、瞬く間に、ロボットが変わって仕事することになる。問題はホワイトカラーの仕事が規格され、かなりの部分で省人化が急速に進んでおり、ホワイトカラーの仕事がなくなっていくことである。一部の支配階級と多くの被支配階級は、過去の奴隷制度が復活することの裏返しでもある。技術の革新が、人間を解放するのでなく、人間の奴隷化を進める。何のことはない、人間が人間を抹殺しようとしている。人間の愚かさの究極の姿といえないか。