冬の寒さは必然的に読書量を多くさせる。窓辺まで雪が降り積もった書斎に籠もって、と「冬夜読書」という有名な漢詩に描かれているような風情ある文章でも書いてみたいところだけれど、今年は暖冬だし、そもそも僕が暮らしているのは冬でもあたたかい陽射しが降り注ぐ浜をビーサンで散歩する人もいるような海辺の町だ。雪など滅多に積もらない。
それでも読書量が増えるのは朝晩湯船に浸かっている間ずっと紙の本を読んでいるからだ。あえて「紙の本」と書いたのには理由がある。数年前に荷物をトランクひとつ分にまで削ぎ落とした際、
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コメント
(著者)
>>1
どうでしょうね。「武士道」では男も女もひとりでは「半身」であり夫婦となって初めて「1人」なんだそうです。男も女もそれぞれが自立して、と考え方は特にひとりでも多くの人を経済的に自立させることで消費人口を増やそうとした欧米の資本主義(ロックフェラーなど)にとっても都合が良かったおかげで戦後急速に普及した思想だそうです。どちらを幸せだと感じるかは人それぞれだと思いますが、少なくとも今の日本社会からは武士道のような道徳観は消えているような気がします。良い意味でも悪い意味でも。
信じるもの、考え方が異なる、だからといってお互いを受け入れない、そういう社会が大きく現れてきている世の中になりましたね。
しかし、受け入れない国や集団を否定する反面、同盟国には服従する日本の姿は、本当に第二次世界対戦の敗戦国として学んだことをいかしているのでしょうか。戦国の世を生き抜く弱小国のような姿になっているのではないでしょうか。
そして私はどうなのか。何も出来ずただ現実に背を向けているような状態にあるような。
日本は島国で、宗教についても、確かに、お正月は神社へ行き、クリスマスを祝い、お寺にお参りしとアンニュイな感覚を持っているため、平和なのかもしれないですね。
今回、読んでいていろいろ考えさせられたのですが、上手く自分の考えが書くことができなくてすみません。
一体世界は今後どのような道を歩んでいくのでしょうか…
(著者)
>>3
今誰もが激動の世界の中で個としてどう生きるべきかを考えている最中なのだと思います。僕自身もそうですが考えれば考えるほど自分の考えが上手くまとまらなくて当たり前だと思います。かつての戦争に突入したときもそうだったんだと思いますが、人や時代に流されないよう、自分をしっかり持っていたいです。たとえ「非国民」と多くの人から罵られたとしても踏ん張り続ける強い力が欲しいです。歴史を振り返っても間違っているのはいつも「流されてしまう人たち」なのです。
(ID:40550375)
なるほど確かに特定の宗教観は見当たらないのは、日本固有の現象かもしれません。
新渡戸稲造が書いたように「武士道」は、今も宗教にかわる日本の道徳観なのでしょうか。
自立、自律。自分はできているのだろうか。
新年という節目に、改めて自分を振り返る機会を頂きました。ありがとうございます。