夕方、ベランダで海を見ながらビールを飲み始めたら、奥さんが里芋を皮付きのまま蒸したものを出してくれた。先日、かしこおばあちゃんの畑で掘って来たばかりの里芋だ。手に取ると皮がつるんと剥ける。添えてある粗塩をちょんとつけて頬張る。ねっとりとした食感とともに、土の匂いと井戸水の清冽さが口いっぱいに広がった。
「”きぬかつぎ”って言うんだよ」
ここから先は有料になります
ニコニコポイントで購入する
チャンネルに入会して購読する
- この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
きぬかつぎ、知っていましたよ~。なんか一人だけ年齢を感じてしまうなあ(笑)。どの時代の由来なのかは知りませんでしたが、勝手に、衣をかついでいる(→衣の部分を指でつまんでつるっと向けたものを食べるという)イメージを持っていました。シンプルながらとても美味しいですよね。こうして秋がどんどん深まってくるんですねえ。日本の四季おりおりの食べ物文化、やっぱりいいなあって思います。
(著者)
コメントありがとうございます。
次回はこんな暮らしの根底にある「ちょっと書きにくいこと」について書こうかなと思っています。
きぬかつぎ 家族皆大好きです。
有難い事に小ぶりの里芋って調理しにくいからか、お安いのでついつい買ってきてしまいます。
(ID:51599523)
やっぱり小原さんのエッセイは心がほっこりします。草の根広告、好きだな。
きぬかつぎ衣被検索すると漢字確かに出てきます。
食べたくなりました☺️