その昔、お茶を煎れる手間を文化にまで大成させた日本人がいた。時は流れ、今はペットボトルで売られているお茶を誰もが手軽に飲むことができる。お湯を沸かす必要すらない。すべての手間をお金で買うことができるというわけだ。いったい僕らは何を手に入れ、何を失ったんだろう。