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国民の政治参加について歴史を踏まえて考えてみた|久野潤チャンネルブロマガ

2016/09/12 13:56 投稿

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  • 日本憲政史
  • 直接民主制
  • 間接民主制
  • デモ
  • 選挙
  • 国体
久野です。

今回はブロマガ第一回ということで、
私たち日本人が、今より少しでもステキな日本人
になるために選挙にどのように関わったらいいのか?
そのために、歴史を踏まえたポイントを
何点か述べてみたいと思います。
まず、我が日本国においては、

代表者を決める(あるいは代表者になる)方法は、
選挙以外には古来より
輪番/籤引(クジビキ)/世襲/革命などがあります。
そうした他の手段が歴史上
どのように展開されたかを踏まえたうえで、
今の「選挙」というシステムの重大な意義を考えるべきで、
わが国で(皇室が無くなるという意味での)
革命が起きたことはありません。

さて、これを踏まえた上で、
日本にとって重大なことを決める際、
その時点で日本に生きてる人間(「人民」)
だけの意思で決めようとしてはなりません。
これまでの歴史上国家を構成し守ってきた人たち、
そしてこれから日本人として生まれてくる人たち(「国民」)
の意思が反映されるようにせねばならないのです。
これがわが国の歴史・文化・伝統を尊重することにつながり、
教育や環境問題については
この観点がなければ、そもそもまともな議論にすらなりません。

皆さんも日々メディアで接している通り、
現在、政治は大衆化していますが、
一般有権者というものは、得てして、
通常目先の事象や利害にとらわれた判断をしてしまいがちです。
だからこそ選挙という「間接民主制」が基本となっており、
国民(住民)投票やデモといった
「直接民主」的行動は原則補完手段にすぎません。

わが国憲政史上を振り返ってみても、
デモによって政策が頓挫し政権が倒れた例は
・「第一次護憲運動(1913、第三次桂太郎内閣)
・シーメンス事件(1914、第一次山本権兵衛内閣)
・米騒動(1918、寺内正毅内閣)
があるくらいです。

これらの事例は全て、当時のメディアも
暴動化した数万の民衆の味方となった状況でしたし、
「大正デモクラシー」という、
ある意味特殊な政治風潮下でのこと。
戦後は安保騒動(1960)で全学連による、
あの大規模デモ隊による国会突入があっても
安保改正という政策は揺るぎませんでした。

そして、ここが大事なのですが、

<デモによって政策・政権が変わらない>
ということは、健全な国家運営(ひいては国体)
にとっては、むしろ歓迎すべきことで、
安全弁と言えるのです。

つい最近も、安倍政権による安保法制を巡る件で、
あれこれ騒動が起こったことは
皆さんも御存知かと思いますが、
ここまでご説明した内容を聞いて、
皆さんはどのように思われたでしょうか?

これから始まるこの番組では、
こういったお話をより深く掘り下げて、
わかりやすくお話してゆきますので、
よろしくお願い致します。

( 久野 潤 )

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