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意外かもしれない興行成績的に大成功したファミリー映画12選

2016/03/09 21:30 投稿

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以外? 興行成績的に大成功したファミリームービー


家族全員が楽しめるPGのファミリー映画は、長期休暇などで暇を持て余した子どもたちを楽しませないといけない親にとって救世主のような存在


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そんな影響もあってか、評価はさておき興行成績的には大成功したという作品は少なくありません。以下よりScreenRantがまとめた、意外に大ヒットしたファミリー映画のリストをご覧ください。


■『スマーフ』(約564億円)


2011年にソニー・ピクチャーズ・アニメーションから公開された本作は、現代のニューヨークにたどり着いてしまったスマーフたちが元の世界に戻ろうとするコメディ

実写とアニメーションのハイブリッドで、辛口ファッションチェックで知られるティム・ガンが顔出ししたり、歌姫のケイティ・ペリーがスマーフの声を演じていたりします。

本作は564億円以上を稼いでおり、興行成績的には大成功。週末興行成績は『カウボーイ&エイリアン』に次いで2位でしたが、興行アナリストの予想を大きく上回る結果となりました。

2011年は『カーズ2』、『ハッピーフィート2』、『カンフーパンダ2』、『長靴をはいた猫』、『ランゴ』と成功を約束されたようなPG映画が公開されましたが、『スマーフ』はそれらに負けず劣らずの数字を叩き出しています。

本作は一般視聴者からの評判は低いものの、18歳以下からの評価はAだったので子どもたちは楽しんだのではないでしょうか。


■『アルビン/歌うシマリス3兄弟』(約361億円)


2007年に公開された『アルビンとチップマンクス』の実写映画

パッとしないシンガーソングライターのデイブが、歌うシマリス3兄弟と出会い、親子のような関係になるものの、ハリウッドの強欲プロデューサーがシマリス3兄弟を金儲けの道具にしようとデイブとシマリスたちを引き離し――といったストーリーです。

人気アニメシリーズだったとはいえ、本作は年末のホリデーシーズン公開の恩恵を大きく受けて大成功。アメリカ国内だけで217億円、世界的には361億円の興行収入を得ることに成功しました。

続編の『アルビン2 シマリス3兄弟vs 3姉妹』も443億円、『アルビン3 シマリスたちの大冒険』も343億円と大成功しましたが、最新作の『Alvin and the Chipmunks: The Road Chip』はホリデーシーズンに公開されたにも関わらず、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の影響をモロに受け、数字が伸び悩んでいます。


■『ホーム/HOME』(約386億円)


凶暴な異星人ゴーグから逃げるため地球人を強制移住させて地球に住むことにしたエイリアンのブーブと、強制移住から逃れて母親と離ればなれになってしまった人間の少女ティップ、とんでもない失敗をしでかしてしまったために仲間から追われる身となったオーの物語を描く、ドリームワークスのアニメーション。

2012年以降、日本での劇場一般公開がなくなったドリームワークスのアニメ映画ですが、2015年から製作を1年に1本のみに絞ると決定し、量より質を重視する方針にシフトした後の1本目が本作です。

冒険的な作品を多数製作していたドリームワークスですが、失敗が許されなくなったのか、やや手堅い内容で攻めてきたのがわかる内容となっています。歌あり笑いあり涙ありのファミリームービーのお手本のような作品です。

声を担当するのは、リアーナ、ジム・パーソン、スティーブ・マーティン、ジェニファー・ロペスで、興行成績は386億円越え。ドリームワークスとしても、いいスタートを切れたといったところではないでしょうか。


■『マレフィセント』(約759億円)


自社のクラシックアニメを実写化するのは、最近のディズニーのお気に入りのやり方ですが、中でも1959年に公開し、今もなお愛され続ける『眠れる森の美女』を悪い魔女の視点で描いた本作は、ストーリー構成の珍しさもあり、話題になりました。

主役のマレフィセントに大物演技派女優のアンジェリーナ・ジョリー、オーロラ姫にエル・ファニング、シャールト・コプリー、ブレントン・スウェイツ、サム・ライリーと実力派俳優が多数出演する気合の入った作品ですが、万人にアピールできるような内容とは言いがたいです。

しかし、卑屈で意地悪だと思われていた魔女のマレフィセントには、そうせざるを得ない過去があったという、加害者の心や事情に焦点を置いた本作は、2014年の5月下旬というホリデーシーズンをずらした公開にも関わらず、全世界で約759億円も叩き出して大ヒットしました。


■『フック』(約301億円)


ネバーランドを離れ、かつて自分がピーター・パンだったことを忘れ、家庭を顧みない中年男性に成長したバニングが、誘拐された子どもたちを取り戻すためにネバーランドへ戻る――といった内容の作品。

スティーブン・スピルバーグ監督、中年ピーター・パン役にロビン・ウィリアムズ、フック船長役にダスティン・ホフマン、ティンカーベル役にジュリア・ロバーツ、ウェンディ役にマギー・スミスという豪華キャストを迎えて製作されました。

作品の評価は残念ながらそれほど高くありませんが、本作は全世界で約301億円の収入を得て大成功。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ公開後も、最も興行成績の高い海賊映画のポジションを維持しています。


■『ベスト・キッド』2010年(約359億円)


1984年の名作『ベスト・キッド』のリメイク。

ウィル・スミスの愛息子ジェイデン・スミスをスターにすべく作られたような映画と認識されていますが、アジアが誇る大スターのジャッキー・チェンも出演しており、興行成績的に成功を収めた作品です。

作品全体に対しての評論家からの評価はあまりよろしくないものの、ジェイデンとチェンの演技と絡みは高評価を得ています。


■『グリンチ』(約345億円)


町中がクリスマス気分で大盛り上がりの中、クランベット山に住むひねくれものでイタズラ好きのグリンチは、クリスマスを何よりも楽しみにしている街フーヴィルからクリスマスを盗んで、街の人々を悲しませようと計画するが――。

『バックドラフト』や『アポロ13』『ダ・ヴィンチ・コード』といった大作を手がけてきたロン・ハワード監督が、子どもたちに大人気の児童向け絵本『いじわるグリンチのクリスマス』を実写化した作品です。

コメディからシリアスまでこなすジム・キャリーが、特殊メイクアーティストのリック・ベイカーによって、緑色の毛むくじゃら男に変身しています。

広い層に見てもらえる作品とは言いがたいですが、全世界で345億円以上を稼ぎ、クリスマスをテーマにした映画としては『ホーム・アローン2』に次いで興行成績の高いタイトルとなっています。


■『ジョーズ』(約471億円)


本作がここに入っていて驚いた人は多いのではないでしょうか?

世間一般の『ジョーズ』に対する認識はホラー映画やパニックムービー。しかし本作のレイティングはPGで、れっきとしたファミリームービーなのです。

多くの幼い子どもたちが親に連れられて映画館へ足を運び、トラウマを植えつけられたことは言うまでもありません。これまでの作品とは別の意味で「意外」な大ヒットファミリー映画です。


■『ロラックスおじさんの秘密の種』(約349億円)


『グリンチ』同様、ドクター・スースの児童書が原作の映画。スース生誕108年を記念して、2012年の3月に公開されました。

花や木といった植物が一切なくなってしまった人工物だらけの街に暮らす少年が、気になる少女の「本物の木を見て見たい」という願いをかなえるために、かつての緑が生い茂っていた時代を知る老人ワンスラーのもとへ行くが――といったストーリー。

環境の大切さを美しいアニメーションで面白おかしく伝える本作は、評論家に絶賛されることはありませんでしたが、平均的な評価を得ています

ファミリーを呼び込むことには成功しており、約349億円という興行収入を記録しています。


■『シンデレラ』2015年(約543億円)


『マレフィセント』同様、ディズニーのクラシックアニメーションを実写化して大成功を収めた作品。今後も実写化のブームは続きそうです。

本作はアニメ版『シンデレラ』を実写化したというよりも、シャルル・ペローの童話『シンデレラ』を原作とし、そこにアニメ版の要素を加えた構成となっています。

もともとブランドネームがあるとはいえ、500億円越えの興行成績になるとは予想されていませんでした。公開が春休みにぶつかったことで多くのファミリーが劇場に足を運び、大ヒットとなったのです。

なお、『シンデレラ』はケネス・ブラナー監督の作品で過去最高のオープニングを記録しています。


■『シャーク・テイル』(約367億円)


2004年に公開されたドリームワークスのアニメーション。

いつの日かリーフシティで一番になることを夢見るお調子者の小魚オスカーはとある偶然から「シャーク・キラー」と勘違いされて一躍ヒーローになるものの、うそを突き通すのに四苦八苦、一方で、街の大ボスであるホオジロザメのドン・リノの息子は、気の優しいベジタリアンでサメの生き方になじめずにいた――という2匹の魚の物語。

ウィル・スミス、ジャック・ブラック、ロバート・デ・ニーロ、レニー・ゼルウィガー、アンジェリーナ・ジョリーという豪華キャストが魚たちの声を担当しています。

作品の評判は芳しくありませんでしたが、数字的には367億円以上の大成功を収めました。


■『クルードさんちのはじめての冒険』(約587億円)


住み慣れた洞窟が崩壊してしまったことをきっかけに「外の世界に出てはいけない」という掟を破り、仕方なく新しい家を探す旅に出ることになったクルードさん一家は、初めて知る外の世界に驚いたり圧倒されたり――といったストーリー。

リリースの時期が興行成績にどれほど影響するかの良い例が本作でしょう。公開されたのは2013年の春(日本未公開で同年11月にDVD販売)、ちょうど春休みの時期だったため、時間を持て余した多くの家族連れが映画館へ足を運び、587億円以上の興行収入を記録しました。




一般的に駄作と言われていたり、日本では知名度が低かったり、そこまでヒットしていない印象の作品もあったのではないでしょうか?

個人的には、これをきっかけに大好きな『アルビン』シリーズに手を伸ばす人が増えてくれたらうれしいな、なんて思っています。 


source: ScreenRant, YouTube1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12

中川真知子

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