個性豊かなキャラクターたちが、独創性豊かな世界観で冒険を繰り広げる和製RPG。同じジャンルでも、洋RPGとはまったく異なるゲーム・プレイの楽しめる作品が多いです。
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もちろん海外のゲーマーだって、ローカライズされた「JRPG」と共に育ってきた人たちが無数にいます。しかし、まだまだ彼らが、そして日本人も未体験のタイトルはあることでしょう。
そこで今回は、米Kotakuが紹介する「プレイすべきJRPG20選」をご覧ください。
■『ファイナルファンタジーVI』
・対応機種:スーパーファミコン、プレイステーション、PS3、PSP、ゲームボーイアドバンス、Wii、Wii U、スマートフォン、パソコン
スチームパンクのようでもあり、『スター・ウォーズ』のようでもある本作。
24メガビットROMカセットで最大限のグラフィックス性能を見せてくれただけでなく、以降の『FF』シリーズへと引き継がれる要素を多く生み出した名作です。
PC版はグラフィックがあまりよろしくないので、オリジナルのスーファミ版が良いでしょう。見た目の問題だけではありますが......。
■『ガイア幻想紀』
・対応機種:スーパーファミコン
90年代にいくつもの名作を送り出した、株式会社クインテット。
当時エニックスから発売されたタイトルが多く、たとえば他にも『アクトレイザー』や『ソウルブレイダー』、『天地創造』などがリリースされていました。
ゲームについては、サイキック能力を持つ主人公テムが、万里の長城やアンコール・ワット、ムー大陸やバベルの塔など、世界の七不思議的な場所を旅します。
彼の言葉やゲーム内のシーンには琴線に触れるところが多々あり、人生の意味についても学ばされます。
■『LUNAR エターナルブルー』
窪岡俊之氏によるキャラクター・デザイン
・対応機種:メガCD、セガサターン、プレイステーション、ゲームアーカイブス
このゲームほど直球ド真ん中に正統派JRPGしているゲームは、他にないかもしれません。
ターン制バトル、素晴らしいサウンド・トラック、興味深い人々や場所が散りばめられた重厚な冒険などなど。心温まるストーリーもまた魅力的です。
開発したのは株式会社ゲームアーツ。シリーズにはこの前作『~ザ・シルバースター』と、続編に『~-ジェネシス-』があります。
■『二ノ国 白き聖灰の女王』
・対応機種:プレイステーション3
カジノのシーンがあるため、韓国では成人向けゲームに指定されている作品。
日本ではレーティングに全年齢対象の「A」が付いており、スタジオジブリが手がけたキャラクターたちや声優として参加している豪華俳優/女優陣も、好かれるタイプの方々ばかりといった印象を受けます。
子供から大人まで楽しめる良作です。
■『ファンタシースター 千年紀の終りに』
・対応機種: メガドライブ、ウィンドウズ
ありきたりな剣と魔法とドラゴンのテイストとはちょっと違い、SF要素が強いRPGの草分けと言える作品。
90年代に大流行した『ファイナルファンタジー』シリーズに対して、セガは『ファンタシースター』シリーズで迎え撃つ形になっていました。
『FF』にハマっていた、そして任天堂のゲーム機しか持っていなかったキッズは、『ファンタシースター』を通過せずに大人になってしまったかもしれません。そんな方々にもおすすめしたい名作です。
なお、「ゲームの中の世にも奇妙なディストピア15選」ではシリーズ2作目が、そして「外国人からすると奇妙すぎる? 日本産RPGの続編7選」では3作目が紹介されているので、それらもご覧ください。
■『クロノ・トリガー』
鳥山明氏によるキャラクター・デザインも話題になりました
・対応機種:スーパーファミコン、プレイステーション、ニンテンドーDS、スマートフォン
時間旅行にしゃべるカエルの剣士、時間を超えた存在のラヴォス、空飛ぶ魔法の王国などなどが登場する傑作。その独特の世界観はいまだに絶大な人気を誇っています。
プレイしたことがない方は、ぜひニンテンドーDS版でプレイしてみてください。
■『ペルソナ4』
・対応能機種:プレイステーション、PS Vita
高校生活を満喫できる、ダンジョン探索モノ......と言うとそれほど面白そうではないかもしれませんが、国内外で大ヒットした1本。
カードゲームやソーシャルゲーム、TVアニメや舞台での演劇などといった他メディアにも派生しまくりました。
■『ファイナルファンタジーVII』
・対応機種:プレイステーション、ウィンドウズ、iOS、プレステ4
性的虐待の被害者の心を癒やしたこともある、名作中の名作JRPGがこのFFシリーズの7作目。
米Kotakuでは、3倍のスピードでゲームを進められるだけでなく、敵との遭遇を任意でオフにできるプレステ4版がおすすめとのことです。
■『ゼノギアス』
・対応機種:プレイステーション、ゲームアーカイブス
人間キャラを操って主なストーリーを進めるパートと、巨大ロボットに乗り込んでバトルするパートに分かれており、科学や宗教などを絡めたストーリーの奥深さや、物悲しさなどがプレイヤーのハートをわしづかみにした作品。
詳細は「名作RPG『ゼノギアス』をプレイすべき10の理由」をご覧ください。
■『英雄伝説VI 空の軌跡』
・対応機種:PSP、パソコン
『イース』や『ドラゴンスレイヤー』といった息の長いシリーズを作っている、日本ファルコムの『英雄伝説』シリーズの6作目であり、「軌跡」シリーズの第1作目。
近年のJRPGの中でも「超」が付くほどの名作にも関わらず、タイトルに限っては奇をてらわず安定感のある作品です。
上手にローカライズされているようで、日本語によるちょっとヒネった表現や面白おかしいやり取りなども、海外のゲーマーたちにウケたのだとか。
■『MOTHER2 ギーグの逆襲』
・対応機種: スーパーファミコン、Wii U
マンモスバーガーが食べられるだけでなく、「史上最も怖いゲームミュージック13選」でもラスボス戦の不気味さから1位に輝いたり、はたまた最初に登場する町「オネット」が3D化されたりと、何かと話題に事欠かない作品。
それにしても、ファンメイド『MOTHER 4』はいつリリースされるのでしょうか......?
■『ラジアントヒストリア』
・対応機種:ニンテンドーDS
平たく言うと現代版の『クロノ・トリガー』のような作品。
時間旅行や戦略的な戦闘システム、キャラクターたちのメロドラマなどなどが良いです。
■『エストポリス伝記II』
・対応機種: スーパーファミコン
冒険の途中でプレイヤーを悩ませるパズル要素が、JRPGでは洋ゲーほど難解ではないそうです。
しかし、『ゼルダの伝説』のライバル的存在である『エストポリス伝記II』では、各ダンジョンで脳ミソをフル回転しないと解けないようなパズルが立ちはだかります。
スーファミ版には色々とバグがあるようですが、それでもニンテンドーDS版だとほぼ別のゲームになっているようなので、オリジナルのスーファミ版をおすすめします。
■『幻想水滸伝II』
コナミの傑作
・対応機種:プレイステーション
あたかも料理対決番組のように、普通に美味しそうな料理の数々がオーダーできることでも知られる作品。
海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』、と『ポケモン』を足して何倍も良質にしたような作品で、米Kotakuでは「どのテレビゲームよりも感情に訴えかける物語だ」と大絶賛されています。
友情や裏切りが交差し、「マジかよ!?」という瞬間がどのゲームよりも真剣に「マジかよ!?」となってしまうとのこと。
■『スーパーマリオRPG』
・対応機種: スーパーファミコン、Wii、Wii U(バーチャルコンソール)
キノコ王国で、最初にマリオを操ってロールプレイングができたのが本作。発売は任天堂であるものの、開発がスクウェアという夢のタッグでした。
いつもは悪の総大将であるクッパが、マリオ&ピーチ姫とパーティーを組み、共通の敵を倒しに冒険するという新たな試みが導入された他、3匹のパックンフラワーがクレイメーションで動きながら歌うというテレビコマーシャルも印象深かったのではないでしょうか?
■『ファイナルファンタジーIX』
・対応機種:プレイステーション、ゲームアーカイブス、スマートフォン
『FF』シリーズが何本も入っているのはご容赦いただくとして、この9作目はエンディングで泣ける一本。
登場人物たちが愛らしく、ひょうきんだったり、一生懸命だったりと個性豊かです。一見して厳しそうな性格のキャラでも、実は優しさの裏返しだったりします。
主人公ジタンが所属するのは、劇団にして盗賊というユニークな設定で、 身分を隠して冒険するお姫様との恋あり、一世一代の大芝居ありですが......物語は徐々に世界の危機に向かって進んでいきます。
「家族」をテーマとしたエーコのストーリーや、カエルを食べるのが大好きなクイナが生み出す、いくつもの感動的なシーンも物語に華を添えています。
■『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』
主人公の出生の秘密とは?
・対応機種:プレイステーション2、スマートフォン, ニンテンドー3DS
ここでやっと挙がった『ドラクエ』は、親しみやすいデザインのキャラクターたちが、シェルシェイディングで動き回ります。
海外版では、彼らが話す英語のアクセントがちょっとユニークな口調なのだそうです。北米での3DS版リリースが2016年になってからとのことで、楽しみにしているゲーマーたちも多いとのこと。
■『ファイナルファンタジータクティクス』
・対応機種:プレイステーション、ゲームアーカイブス、スマートフォン
テレビゲームの世界では「戦争」がかっこいいように描かれがちですが、この『FFT』では見ていてあまり愉快ではない戦争での人の死にざまが描かれます。
『FF』シリーズが好きで、シミュレーションが好きな方はハマるであろう本作。いつもの『FF』らしからぬ社会的で重厚なストーリーと、主人公の成長物語も見どころです。
■『キングダム ハーツII』
・対応機種:プレイステーション2
野村哲也氏がディレクターを務めた、『FF』シリーズよりも単純明快なアクションRPG。
ディズニーの世界で飛んだり跳ねたりしながらキーブレードをブン回すのが、シンプルに楽しいシリーズです。
■『聖剣伝説2』
・対応機種:スーパーファミコン、スマートフォン、Wii、Wii U(バーチャルコンソール)、iアプリ、EZアプリ
1作目の開発当初は、『FF』シリーズの外伝として作られていたこともあり、袂を分けた兄弟のようなゲームの2作目。
当時は画期的だった、コマンド入力ではないアクションで戦うバトル・システムで、「アクションRPG」というジャンルを確立させた功績が大きい作品です。
聖剣を引き抜いてしまった少年が、そのせいで魔物の封印を解いてしまい、世界を構成するエネルギー「マナ」を開放して安定をもたらすために旅へ出る成長物語でもあります。
友達を呼んで最大3人まで同時プレイができたのも、当時では画期的な試みでしたが......ボスを倒した直後にフリーズするといったバグが散見されるのが残念な点でした。
新しいタイトルも古い名作も、私たち日本人からしたら知っていて当然という作品が多かったのではないでしょうか?
最近のコンソールやスマートフォンに移植されているものも多々ありますが、そうではない作品は押入れに眠っている古いゲーム機を引っ張り出したり、中古を買い直したりしてでもプレイする価値があるものばかり。
読者の皆さんが「これも外国人にオススメ!」という和製RPGがありましたら、ぜひ教えてください!
ソース:Kotaku
(岡本玄介)
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