頭部爆破超能力SF『スキャナーズ』、ハエ人間バイオホラー『ザ・フライ』、グロテスク幻覚アドベンチャー『裸のランチ』など、生理的にくる描写が魅力的な映画を作る鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作『コズモポリス』の予告編が公開されました。
女と金にまみれた大富豪の投資家が、己の運命を狂わせていく24時間を描いたサスペンス・スリラーである本作。そのスタイリッシュかつ不穏な空気が感じられる動画は以下より。
『コズモポリス』予告編(YouTube)
ロバート・パティンソンが嫌味ったらしさと狂気に満ちた金持ちの主人公エリックとして数々の女性に手を出していくさまは、人気ヴァンパイアロマンス映画『トワイライト』シリーズでの姿と全く異なり、新鮮です。
そして、なんといっても目につくのがクローネンバーグ監督ならではの性的描写、クリーチャー描写の数々。振り回されるネズミ、ボンネットに倒れこむ巨大生物(恐らく妄想)、女性たちの目線や仕草など、一寸先には何が起きるかわからない不吉さが漂っています。
エリックのハンサムながらも空虚な表情、エリス(サラ・ガドン)の美しくも恐ろしい目を見ているだけで不思議と嫌な結末しか待っていない予感がしますが、不穏なもの見たさに強く惹きつけられる作品です。
『コズモポリス』は4/13(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー。
(C)2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC. / ALFAMA FILMS PRODUCTION /FRANCE 2 CINEMA
(スタナー松井)
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