アスキーアートでできた世界の中を巨大な文字が襲い掛かってくるという、斬新なアイデアのローグライクFPS、それが『Illuminascii』です。
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米Kotakuのネイサン・グレイソンさんが1時間ほどプレイした感想を読んでみましょう。
ドアを蹴り破るところ。
『Illuminascii』は主に文字や単語で構成されたFPSで、私はハマりました。ゲーム内でゴミ箱を蹴ったら、アスキーアートで描かれた子猫が逃げ出していくなんていう、楽しくてクールなディテールが素晴らしいです。
また、ローグライクな要素も強く、ランダムなステージ、敵、永久死、XP、ステータス、空腹度システムまで存在します。現代のローグライク風のものと、アスキーアートで構成された元々のローグライクを、驚くほど雰囲気たっぷりにマッシュアップしたゲームです。
そしてドアの蹴り破り。ドアに突進していき、蹴り開けて、ドアの向こう側にいるやつらを吹き飛ばす。この快感はどれだけ強調しても足りません。
大のローグライク好きである私は、また中毒になるゲームをやり始めたかと思いましたが、問題はそうはならなかったということ。
本作のプレイヤーは動きが遅く、なおかつ変、それに敵が不意打ちを食らわせてくるような位置に配置されています。なので、自分が効率的に横平行移動/ストレイフができないことにイライラするわけです。武器を撃つのも同じくらい変で、精度がなくて満足感の得られないピストルと、武器のタイプにしては精度が高すぎるショットガンなどを切り替えて戦います。
レベルデザインもややゴチャゴチャで、ランダム性の中にももう少し規則性があってもいいんじゃないかと願わずにはいられません。今のところ、特に目的もなくウロウロして、引き出しや他のオブジェクトを「手がかり」(clue)を探して回っています。この「手がかり」はフロッピーディスクなどといったもので、十分な数を集めると、そのステージの出口が開いて先に進むことが可能です。
「恐ろしい子犬」
時にはとても勝手なゲームにも感じられます。あるステージでは最後の手がかりが見つからず、最終的に壁と建物の横の間にある目に見えない隙間に入り込んでしまいました。
栄養失調のネズミやMr.ファンタスティックがちょっと平面的な気分の日であれば、そんな隙間も悪くないのかもしれませんが、分別ある人間ならドアを置かないような場所にドアがあるので、面を食らいます。普通はドアを探してそんなところへ行きません。
『Illuminascii』の一部は私にとってすごく楽しい体験でした。しかし総合的に見ると、基礎に深刻なヒビがいくらか入っている印象です。しかし、もう少し長くプレイしようとは思います。
もっとドアを蹴破るときのあの爽快感があったら......。本作がより良くなることに期待しています。
現在のところSteamにて1080円で販売されている『Illuminascii』。グレイソンさんの感想はそれほどポジティブではありませんが、14件のSteamユーザーレビューを平均すると「ほぼ好評」となっています。ローグライクとFPSが好きな方は試してみてはいかがでしょうか?
[via Kotaku]
(abcxyz)
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