人工知能スカイネットが人間に牙を剥き、タイムトラベルを交えた機械と人間の全面戦争になるという設定や、『1』と『2』の圧倒的なビジュアルにより(『3』と『4』で趣は変わりましたが)、今現在でも高い人気を誇る傑作SF映画シリーズ『ターミネーター』。
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しかし、「タイムトラベル」がストーリーの根っこにあるため、シリーズを重ねれば重ねるほど混乱するのも確か。
そこで、今回は最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の公開を前に、Sploidに掲載されたIGN作の動画「5分でわかる『ターミネーター』シリーズ」とその要訳をご紹介します。ネタバレそのものなので、ご注意ください。
■ターミネーター
・2029年から2人の全裸の男が1984年5月12日のロサンゼルスへ送り込まれる。1人はサラ・コナー暗殺の命を受けたターミネーター「T-800」。もう1人はサラ・コナーをターミネーターから守るために送られた戦士カイル・リースだった。
・ターミネーターは近くにいたパンクロッカーから衣服を強奪。カイルはホームレスの男性からズボンを奪い、警官に見つかって逃走する。
・ターミネーターは電話帳に掲載されている「サラ・コナー」という名前の人物全員の住所を調べ、一軒一軒回って殺害。最終的に大学生でウェイトレスだった正しいサラ・コナーにたどり着くも、タイミング良く登場したカイルに邪魔され、暗殺は失敗に終わる。
・動揺するサラに、カイルは「自分は未来から来た人間で、未来では人工知能『スカイネット』が反乱を起こし、機械軍と人類の戦争が繰り広げられている。サラが将来的に身ごもる息子「ジョン・コナー」が未来の人類の勝利を担う重要なリーダーであり、自分はそのジョンに命令されてサラを守りに来た」と説明。
・そうこうしている内に、カイルとサラの乗った車が警察に止められ、カイルはT-800のひき逃げ容疑で逮捕。警察署へ連行される。サラはそこで「カイルは頭がおかしい」と発言。
・同じ頃、ターミネーターはサラを探しに警察署へやってきて「アイルビーバック」。その場にいた署員を皆殺しに。
・間一髪でカイルとサラは逃げることに成功。モーテルでカイルはサラに「未来でジョンが写真をくれた時からサラに恋をしていた」と告白。熱い夜を過ごす。
・追ってきたターミネーターをサラとカイルは撃退したと思いきや、ターミネーターは皮膚が焼け落ち、中身がむき出しになっただけで、執拗に2人を襲う。
・カイルはターミネーターを爆破して木っ端微塵に破壊しようと試みるが、自分も重傷を負い、命を落とす。上半身だけになっても攻撃をやめないターミネーターを、サラがプレス機で押し潰して完全に破壊。
・数カ月後、メキシコを旅する妊娠したサラはポラロイドで写真を撮ってもらう。それは未来でジョンがカイルに渡す写真と同じものだった。
■ターミネーター2
・1995年のロサンゼルス。再び2029年からターミネーターが2体送り込まれる。一体は「T-800」で、今回は革ジャンにサングラス、大型バイクで決めている。もう一体は、タイムトラベル直後に警察官を殺害してその制服姿となった「T-1000」。
・サラから無事に生まれたジョンは10歳になり、育ての親のもとで暮らしている。実母のサラは精神病院に収容されている。時を同じくしてサイバーダイン社で働くマイルズ・ダイソンは、1984年にサラの殺害に失敗したT-800の残骸からを研究、復元を試みていた。
・2人のターミネーターがジョンと出会い、激しい戦闘とカーチェイスが行われた後、T-800は未来のジョンが幼い自分を守るようにプログラムし直したターミネーターだということが明らかに。一方のT-1000はジョンの命を狙っており、より進化した技術で作られた液体金属製のターミネーター。力も能力もT-800を上回っている。
・精神病院にサラを迎えに行った後、ジョンはT-800に「誓い」と「笑顔」を教える。
・彼らはマイルズ・ダイソンを訪問し、近い将来起こるとされる「審判の日」を回避するため、サイバーダイン社とターミネーターのデータを破壊する必要があると説得。
・ダイソンは踏み込んだ警察らに撃たれて瀕死の重傷を負うが、最後は自ら爆破のスイッチを押し、ビルと研究データもろとも吹っ飛ぶ。
・T-1000はT-800、サラ、ジョンを追って製鉄所へ。そこで3人は窮地に追い込まれるも、最終的にT-800がT-1000を溶鉱炉に突き落として破壊に成功。
・チップとサイバーダイン社が保存していたオリジナルの腕を溶鉱炉に入れて消滅させた後、T-800が自分の頭部に埋め込まれているチップも破壊しなければいけないと主張。自ら溶鉱炉へ沈んでいく(超感動の名シーン)。
■ターミネーター3
・2004年、「審判の日」が回避されたことでリーダーになる必要がなくなったジョンはふらふらとしていた。この時点でサラ・コナーは白血病で亡くなっている。『T3』の製作陣は、恐らく『T2』のディレクターズ・カットを見ていない。
・ジョンは未来を恐れており、また13歳の時(『T2』の設定では10歳だったにも関わらず......)にターミネーターに襲われたことを夢見ることもあった。
・そんな中、2032年から超高性能のターミネーター「T-X」が送り込まれる。今回はジョンだけでなく、人類抵抗軍の重要メンバーとなる面々、そしてジョンの未来の妻であるケイト・ブリュースターも殺害のリストに入っていた。
・しかし、今回も未来からシュワのターミネーター「T-850」が送り込まれ、お約束の全裸から衣装、サングラス装着という流れに。T-850はT-800の改良型。
・T-Xはジョンとサラの居場所を特定するも、2人はT-850の助けで逃げ延びる。
・T-850が、「審判の日」は完全に回避されたのではなく延期されただけで回避不可能であり、新たな「審判の日」がまさに今日であることを告げる。ケイトがT-850を説得し、その起動を止めるべくスカイネットの責任者であるケイトの父親ロバートに会いに行くことに。
・道中、T-850は自分によってジョンが2032年7月4日に殺害されること、ケイトが自分をプログラムし直して過去に送り込んだことを明かす。ケイトがT-850に与えた任務は、ジョンとケイトをT-X及び「審判の日」から生き延びさせること。
・3人が向かっている最中、ロバートはスカイネットを起動。そこへT−Xがやってきてロバートを撃つ。死の間際、ロバートはケイトとジョンにスカイネットのコアの場所を伝える。
・T-850はT-Xの攻撃を阻止しようとするも、大ダメージを負う。
・スカイネットのコアに向かったジョンとサラを追うT-Xを、T-850は己を犠牲にして破壊。
・ジョンとサラがたどり着いたのは核シェルターで、スカイネットにコアは存在しないことが判明。あったのは冷戦時代の時代遅れな大型コンピューターだった。「審判の日」は訪れてしまい、ジョンの人類抵抗軍としての活動が始まる。
■ターミネーター4
・2003年、マーカス・ライトは死刑執行直前にサイバーダイン社と献体の契約を交わす。
・「審判の日」から14年後の2018年、ジョン・コナーはレジスタンスの部隊長となっている。スカイネットの研究所で機械群と交戦している中、スカイネットが人間を生け捕りにすることで生体細胞を複製し、新しいタイプのターミネーター「T-800」を作ろうとしていることを知る。
・ジョンは唯一生き延び、レジスタンス本部へ戻る。そこで、スカイネットの暗殺リストに自分とカイル・リースの名前が入っていることを知る。
・一方でマーカス・ライトが目を覚まし、若きカイル・リースに命を助けられる。しかし、カイルは機械軍に捕まってしまう。
・カイルと行動を共にしていたスターを連れながら、ジョンに会いに行こうとするマーカス。しかし地雷による負傷で、マーカスはサイボーグであることが判明。
・マーカスは人類革命軍に捕まってしまうが脱出。その過程でジョンを助け、協力してカイルを守ることを誓う。
・マーカスはスカイネットとつながる頭部のチップを破壊。スカイネットに屈することなく新型ターミネーターT-800と戦い、勝利する。
・人類抵抗軍は機械軍の拠点を爆破して脱出するも、ジョンは心臓に致命傷を負ってしまう。マーカスは心臓の提供を申し出て、自分の命を犠牲にジョンを救う。
・勝利はしたものの、機械軍との戦争は続く――。
■ターミネーター:新起動/ジェニシス
・再び舞台は2029年、5人目の役者が演じるジョン・コナーがカイル・リースを過去へ送り込む。しかし、カイルはジョンから聞かされていたのとは全く異なる事態に出くわす。そこに助けに現れたのはウェイトレスではなく、女戦士となったサラ・コナーだった!
アスタ・ラ・ビスタ・ベイビー!
[via Sploid]
(中川真知子)
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