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殺人鬼が襲ってくる上に変化するリアル迷路『HYDE』が超怖そう

2015/06/28 12:30 投稿

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殺人鬼から逃げるリアルな迷路『HYDE』が超怖そう


想像してみてください。あなたは迷路の中にいて、出口がどこにあるのかわからない。そして、後ろからはナタを持った殺人鬼が追いかけてくる。心臓はバックバク......でもパニクればパニクるほど迷路が変化して、ますます出られなくなる!


【大きな画像や動画はこちら】

そんな恐怖体験を現実のものにしようというのが『HYDE』プロジェクト。プレイヤーたちは実際に迷路の中で右往左往することになり、なんと迷路がプレイヤーの恐怖を認識して、さらに恐ろしいゲームとなるのです。

以下は設定。

「自分の体で周りの環境をコントロールできる」新薬の実験対象になったものの、(当然ながら)実験は間違った方向に......。そんなプレイヤーたちに襲いかかるのは、自己認識機能のあるテスト環境=迷路。

プレイヤーたちは体に小さなセンサーをつけてプレイし、心拍数、呼吸、姿勢などが読み取られます。そして、「迷路そのもの」がプレイヤーたちの位置、恐怖の度合いを把握し、その情報に応じて各部屋に用意されているチャレンジ/パズルが変化します。

例えば、落ち着いて心拍数を下げないとドアが開かないような状況もあり得るわけです。そして、先に進んでいくに連れてパズルはどんどん難しくなります。そうしている間にもあなたを「殺す」ためにナタを手にした何者かが近づいて来る...なんとも怖そうな迷路!




技術的にこれを可能にしているのは「バイオ・センサー」と呼ばれるもの。

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センサーはBluetoothで携帯電話に接続されます。携帯で専用アプリを用い、個々のプレイヤーのデータを『HYDE』サーバーへ送信。サーバーはこの情報を処理して、迷路中のアクチュエーター(鍵、電気、モーター)を作動させます。『HYDE』はプレイヤーを個人、グループ問わず追跡し、プレイヤーがどこへ行ったのか、どれだけ上手に対応しているのかによって、挑戦はより難しく、もしくはより簡単になります。


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現在『HYDE』はKickstarterで資金を募集中。5万ポンド(約972万円)の資金目標を到達すればロンドンに(7万5000ポンド、約1458万円まで集めればニューヨークにも)この迷路が実際に作られます。

なんだか凄い仕掛けですが、本当にこんなものが作れるのか心配にもなってきますよね。しかし、このプロジェクトを作っている会社「Slingshot」はすでに今年「現実世界版『DayZ』」、もしくは「実際に『28週後...』」の世界に居るかのような、リアルにゾンビに追いかけられるゲーム『2.8 Hours Later』を実現させています。

そちらは実際に街の一区画をまるごと使った大規模なもので、すでに5万人以上が楽しんでいるとのこと。とはいえ、Slingshotの製作者たちも『HYDE』における挑戦の難しさは理解しているようです。

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『HYDE』では、今までにない形で人々の体をその周囲の環境とつなぎます、我々自身もプレイしてみましたが、凄い体験でした。しかし、一つの部屋の中で、一握りのチャレンジしか試すことができなかったのです。我々はまだ複数の部屋を接続した、つながりのあるシークエンスを作れていません。


これがどう機能し、満足できるゲーム体験をどう形作るのか? その答えは、実際にフルスケールのプロトタイプを作って多数のプレイヤーにテストさせる他に術がありません。それがKickstarterコミュニティーに助けを求めている理由です。出資特典「Lab Rat」(※実験用のネズミ)では、カーディフと、もしくはロンドンで実際に製作中のものをテストする機会が得られる他、遊んでロンドンに作られる『HYDE』へフィードバックを与えることができます。


『HYDE』は古典であり、出版当時は議論を巻き起こしたベストセラー『ジギルとハイド』(Jekyll and Hyde)のゲームです。このアイデアとテーマを表現しつつ、ゲームに落としこむにはどうすればいいのか? どうすればこの作品の境界線を超越した力を讃えることができるのか? 我々はアカデミック・パートナーとして『ジギルとハイド』の専門家であるアンソニー・マンダル氏を招いて、ストーリーがゲームの世界にどう描かれるべきかを出資者とともにディスカッションを行ってもらいます。


これはプロップや展示会以上のものです。時代劇でもなければ、スチームパンクではありません。挑戦は、物語の一本道なシークエンスを、プレイヤーたちが参加者として自らの身に起こるものとして物語を体験する中へ描くことにあります。


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もし実現したら、「お化け屋敷」文化のある日本にも持ち込んでほしいものです。

気になった方は、Kickstarterの『HYDE』プロジェクトページへどうぞ。


[via Kotaku

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