『マッドマックス』に『スター・ウォーズ』シリーズ待望の続編、そしてどちらかというとリブートらしい『ターミネーター』に『ジュラシック・パーク』の新作、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』のリブートなど、今年は名作の続編映画やリメイク映画が多数公開される年です。
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数年前から続いている流れではあるので、もはやどんな続編やリメイクが、いつ発表されてもおかしくありません。そこで今回は編集部が選んだ、リメイク/続編が見たい映画をお届けします。
一部ネタバレと残酷描写のある動画がありますので、ご注意ください。なお、「リメイク」は一本の映画を新しく作り直すこと、「リブート」はシリーズ映画を新しく作り直すことを意味する言葉です。
■『ブレイン・デッド』(※動画閲覧注意)
1992年に公開された伝説のハイテンション・スプラッター映画。映画史上最多と言われる血しぶき量を誇るこの作品は、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督を一躍有名にしました。
ゾンビになった母親や看護婦や医者を地下に隔離していたら、いつの間にか交配してベビーゾンビまでできちゃったというハチャメチャ具合、最大の見せ場であるマザコンオトコが芝刈り機でゾンビをガリガリシーンなど、血と肉が飛び散りまくります。
某TSUTAYAでは、借りパクなんじゃないかと思うほどの常に貸し出し中からこつ然と姿は消え、ネットでは高値で取引されていて買えないわけではないけど、なんとなく遠い存在です。
アナログ感溢れる演出が妙なリアルさやグロさを引き立たせていて、それが作品の良さではありますが、現代のハイテク演出と組み合わせて、さらにパワーアップしたリメイク版が見てみたい。
(イチカ)
■インセプション
『ダークナイト』シリーズや『インターステラー』でおなじみクリストファー・ノーラン監督のSFサスペンス。
夢の中に入って情報を盗み、さらには夢から意識に埋め込み(インセプション)まで出来るという近未来的設定もさることながら、ラストの「夢か現実か」論争も本作の魅力です。
・夢の世界なら独楽は回り続けるはずだから、ぶれている時点で現実。
・子供が成長していないから夢。
などなど、どっちもありそうなラストですが、個人的にはこちら。
・ミッション完了を依頼主のサイトーは確認できていない。
・そのため、主人公コブを国に帰す事は出来ない。
・現実と思われるシーンは、コブを不憫に思った夢の設計士アリアドネが作り出した夢。
飛行場で皆がコブに視線をやるのも、子供が成長していなさそうなのも、独楽が回り続けているように見えるのもすべては夢の設計士アリアドネがコブのために作った夢だから。国には返せないけどコールドスリープくらいさせてあげちゃうぜ的なサイトーさんの力で永遠の夢へ......そこから突然目覚める超展開の続編が見たい!
(イチカ)
■『リベリオン』
クリスチャン・ベール主演の第三次世界大戦後の未来を舞台としたガンアクション作品。誰もが知る名作で、未だ続編もリメイクも作られていないのが逆に不思議な映画です。
二度と戦争が起きぬよう感情が禁じられた世界で、感情抑制剤を拒んだ犯罪者達を追いつめる特殊捜査官の中でも屈指の実力を誇る男が主人公。完璧な戦闘マシンであった彼の中の封じられた感情が動き出し、世界が変化していく、というきちんと面白い物語ですが、そんなことはどうでも良いんです!
なんと言っても最大の魅力は、2丁拳銃を自在に操る戦闘術『ガン=カタ』。戦闘データと統計に基づき、敵の弾丸の軌道を避け、逸らしながら相手の死角にまわり、常に有利な攻撃を行います。
「この格闘技を極めることにより攻撃力は120%上昇、一撃必殺率では63%上昇、ガン=カタを極めた者は無敵になる!」という有名な冒頭ナレーションを聞いてしまったら最後、もうこの映画の世界に引きずり込まれていることでしょう。テレビなどで放映された日には、各家庭と翌日の学校にて無表情かつ2丁拳銃風でグルグル踊る中学生の姿が見られたものです。
ガンアクション映画の歴史を大きく変えた、2丁拳銃を使った超近接戦闘は間違いなく現代でも受けるはず(明らかに影響を受けている作品も多いですし)。低予算ながらも、映画全体のディストピア感や設定にも説得力があり、本気のSFアクション映画を代表する名作です。
(勝山ケイ素)
■『アンブレイカブル』
『6センス』で有名なM・ナイト・シャマラン監督の作品。ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソン、2大スター共演のヒーローものです。アクションばかりがやたらと派手なものも多い昨今のヒーロー映画とは違い、静かなリアリティーを感じさせる隠れた名作だと思います。
残念ながら興行成績は芳しくなかったものの、海外でのレビューはそう悪くなかった本作ですが、悪く言うと、ロボットもアクションもロバート・ダウニーJrもなしの『アイアンマン』映画第一作のように、ヒーロー(とヴィラン)の誕生を描いて、「さあさあ、登場人物の紹介が終わりましたー!」というところで終わってしまいます。
元々3部作の予定だったなんていう話も聞きますし、続編の噂もあったので、続きが見たいのに作られないもどかしさがあります。
(abcxyz)
■『マックス・ペイン』
ゲーム版『マックス・ペイン』は最高です。ダークでフィルム・ノワールなコミックにアクションをブチ込んだ作品で、1作目も2作目も素晴らしい陰鬱さを備えていました。その一方で映画版は......ひどい。
監督は2006年の『オーメン』のリメイクや、ジョン・マクレーンのシリーズ5作目『ダイ・ハード/ラスト・デイ』のジョン・ムーア。ゲームの1作目をそのまま映画化するだけでいいのに、キャラクターや要素だけゲームから借りてきた作品になっています。
そのひどさはゲーム版のプロデューサーにも嫌われるほど。わざわざ「ゲームの映画化」としたいなら、ファンがその作品を好きな理由を汲み取って映画化すべきなのに......。
映画『スクリーム』シリーズなどでも知られる、作曲家マルコ・ベルトラミとバッック・サンダース作曲の映画サウンドトラックのわざと調律をずらしたピアノで奏でられる楽曲は悪くないものの、カルツュ・ハタッカとキンモ・カヤストによるゲーム音楽の雰囲気でやってもらいたかったというのが正直なところ。
映画とは関係ないものの、製作会社がフィンランドのRemedyからRockstarのカナダのスタジオへと変わった3作目もシリーズの良さを無視した凡作アクションとなってしまいました。映画もゲームももういっぺん作りなおしてー!
(abcxyz)
■バック・トゥ・ザ・フューチャー
リメイク/続編を希望といえば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を挙げないわけにはいきません。もっとも、あれほど完成された作品をリメイクしたところで、オリジナル以上の作品が生まれるとは思いません。では、なんで?
例えば、オリジナルと同じ時間軸を設定したうえで、現在の高校生が85年へトリップするストーリーを描いたとすればどうでしょう? あるいは、『BTTF PART2』の当初の企画だった、パート2とパート3を合一した『パラドックス』の映画化でもいいかもしれません。
なんといっても、今年はマーティが『PART2』でタイムトラベルした2015年。そして『BTTF』が誕生してから30年のアニバーサリーイヤー。レクサスが「本物」のホバーボードを開発しているくらいですから、きっとプロセスモデルとしても面白い作品が生まれるはずです。
(キネコ)
■デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2
ロブ・ゾンビ監督のホラー映画『マーダー・ライド・ショー』の2作目。殺人一家が襲われる側になるというストーリー、暴力描写、シェリ・ムーン・ゾンビのケツと全てが素晴らしい名作なので基本的に文句はないのですが、レーナード・スキナードの『フリー・バード』がバックに流れるラストシーンにて、ある思いが抑えられなくなります。
なぜ『フリー・バード』を入場曲としているプロレスラーであり、映画『レスラー』で圧倒的な演技を見せた、ネクロ・ブッチャーを出演させなかったのだ! という思いが。プロレスファンであるロブ・ゾンビなら、その判断ができたはずなのに!
ネクロさんが出演し、このラストシーンに登場していれば、さらなる傑作になっていたと確信しているので、是非リメイクをお願いします。
(スタナー松井)
Braindead VS Last Days of Humanity[YouTube]
Inception in Real-Time[YouTube]
映画「リベリオン」日本版劇場予告Type-A[YouTube]
Unbreakable Trailer[YouTube]
マックス・ペイン 予告編 -Max Payne-[YouTube]
Producer of Max Payne Game Not a Fan of Max Payne Movie[1UP.com]
Back to the Future Part 2 Official Trailer #1 - Christopher Lloyd Movie (1989) HD[YouTube]
Midnight Rider - The Devil's Rejects (1/10) Movie CLIP (2005) HD[YouTube]
ネクロ・ブッチャー[IGFプロレスリング]
(コタク・ジャパン編集部)
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