全宇宙が待ちに待っているサーガの最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。
先日、本作でヒロインのレイを演じる女優デイジー・リドリーと、ルーカス・フィルムの社長であり、新たな『スター・ウォーズ』3部作のプロデューサーでもあるキャスリーン・ケネディが来日しました。
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今回は、まだまだ謎の多い新『スター・ウォーズ』に関わるお2人にいろいろと気になることを聞いて参りました! 彼女たちも登壇した「キックオフ・ミーティング」の様子と併せてご覧ください。
■キックオフ・ミーティング
銀河へキックオフ!
まず、『フォースの覚醒』の予告編とアメリカのカリフォルニアで4月に開催された公式ファンイベント『スター・ウォーズ・セレブレーション』の様子を上映。超でかいスクリーンで予告編を見て改めて感動したものの、残念ながら新情報はなし。
その後、デイジー・リドリーとキャスリーン・ケネディの2人が登壇。ちなみに、セレブレーションの後のメディア登場はこのイベントが初だったようです。日本がそれだけ重要視されていると受け取ってよろしいですね!?
キャスリーン・ケネディ(左)、デイジー・リドリー(右)の来日に全国から記者が集結!
集まった記者による質問タイムが始まり、ヒロインのレイが力強く自立した、廃品回収を行う女性であること、『フォースの覚醒』では彼女が人々と出会い、ストーリーが展開していくことが明らかになりました。
また、デイジーは撮影現場にて共演者のジョン・ボイエガ(予告編でストーム・トルーパーのアーマーを着ていたフィン役、『アタック・ザ・ブロック』のモーゼス)と意気投合し、ライオン・キングごっこをして遊ぶなど、楽しい時間を過ごしたとのこと。
「フォースの力は誰に宿っているのか?」という質問に対しては、具体的な回答は得られなかったものの、キャスリーンは「今までと同じく家族の物語」とストーリーについて語っていました。やはりスカイウォーカーの血族をめぐる話!?
加えて、映画はまだ完成からは遠く、これから多くのCG、音楽を加える必要があり、出演者も映像を見ていない状況であることも明らかにしました。
大御所R2-D2も登場!
そして最後に飛び出した「ジャー・ジャー・ビンクスは帰ってくるのか?」という質問には、キャスリーンが若干食い気味に「NO」と返答。もう死んじゃった設定だったりして......?
■インタビュー
――この壮大なサーガに参加するにあたり、事前にどんなリサーチを行ったのでしょうか?
キャスリーン・ケネディ(以下、ケネディ):ジョージ・ルーカスが作り上げた世界とストーリーを見せる手法を理解するために、かなりの時間を費やしました。内容としては、彼が製作のために行った事前のリサーチ、『フラッシュ・ゴードン』や黒澤映画といった彼が影響を受けた作品などについてです。
また、ラルフ・マクォーリーによる初期のコンセプトアートなどを含め、デザイン方面のリサーチや映画をリアルに見せるためのロケーションのリサーチも行いました。
サンフランシスコにあるアーカイブから映画で実際に使ったデススターの模型、ストーム・トルーパーのコスチュームなどを引っ張り出して、改めて調べたりもしたんです。スタッフはみんなオタクなスター・ウォーズファンなので、失神していましたね(笑)。
デイジー・リドリー(以下、リドリー):キャスリーンに比べると、私はそんなにリサーチはしていないです(笑)。
自立したキャラクターであることに説得力を持たせるために、主に身体的なトレーニングを行いました。そして台本を読んで、レイの行動の理由や彼女がどんな感情的な変化を経験してきたかを考えました。
ケネディ:デイジーのトレーニングは『ゲーム・オブ・スローンズ』の殺陣師がやったんですよ。
――では剣術のトレーニングもたくさん行ったのでしょうか?
ケネディ:棒術ですね。トレーラーで持っていた棒を使ってレイは戦います。デイジーは、男性も怖気づくほど棒術が上手くなりましたよ(笑)。
――公開まであと半年ほどありますが、その間ファンは何をして待っていればよいでしょうか?
ケネディ:ファンの皆さんに向けて、情報の断片を段階的に公開していくので、そこからストーリーの予想が楽しめるはずです。
それに、ファン主催のコンベンションが世界中で開催されるので、ハードコアなファンの方々はそれに参加するのもいいと思います。あとは、六本木で開催されているスター・ウォーズ展に行くのもいいんじゃないですかね(笑)。
――デイジーさんは、過去のシリーズに出演していて本作にも再登場する先輩たちから、何かアドバイスは受けたのでしょうか?
リドリー:エピソードIVに出ていたメンバーは撮影当時、今の私たちと大体同年代だったということもあって、アドバイスといった形ではなく、温かい愛を込めて、私たちを勇気づけてくれました。
――キャスリーンさんは新たなスター・ウォーズを作るべく、さまざまな役者や製作者にオファーをしたかと思いますが、彼らを説得するにあたって大変だったことはありますか?
ケネディ:説得には全く困りませんでした。むしろ、参加したい! という電話をたくさんもらったので、彼らに参加できないということを伝えるのが辛かったですね。
――J・Jエイブラムス監督もすぐに説得できたのでしょうか?
ケネディ:J・Jは、最初は責任が重すぎるということで気が進まなかった様子でしたが、この映画の可能性を話し合った後は、すごく興奮して、絶対にやるという姿勢になりましたね。
――昨日のキックオフ・ミーティングでは、ジャージャーが帰ってこないことが話題になりましたが、ボバ・フェットは帰ってくるのでしょうか? またイウォーク再登場の可能性はあるでしょうか?
ケネディ:心配しなくても大丈夫です。ボバは我々のリストの中でも優先順位の高いところにいるので、待っていてください。
でも、イウォークはちょっと考えにくいです。ストーリーの中で多くの星を回るのはなかなか難しいので。
イウォークは残念ですが、ボバ復活!
実は以前、「これまでの『スター・ウォーズ』のスピンオフものの小説やコミックなどで語られた設定は一旦なかったことになる」といった発表があったので、ボバ・フェットはサルラックに食われて死んだことになったのかと心配していましたが、マンダロリアンの賞金稼ぎはしっかり帰ってきてくれる様子。
ライトセーバー的な意味で剣術のトレーニングについて聞いてみたのですが、即座にプロデューサーから「棒術」と答えられたので、レイがジェダイになるかどうかは不明なまま。
自分はフォース=センシティブ(フォース感応者)ではないものの、スター・ウォーズに関して熱く語ってくれる姿を見ていると、ジェダイかもしれないデイジーさんはもちろん、キャスリーンさんからもかなり強いフォースと情熱を感じました。早くレイ自慢の棒術が見たい!
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は2015年12月18日(金)全国ロードショー。
[『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公式サイト]
[スター・ウォーズ展 - 未来へつづく、創造のビジョン 公式ホームページ]
(傭兵ペンギン)
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