今ではCGに置き換えられ、限られた作品の中でしか目にすることのできないストップモーション・アニメーション。
静止したオブジェクトを少しずつ動かしながら撮影する手法は、古典的でありながらも、他の手法では表現することのできない魅力にあふれています。
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命なきモノに命を与える、まさにアニメーションの原点ともいえるストップモーション映画の歴史を、約4分でたどってみましょう。技術の進化を一望することができますよ!
動画で取り上げられている作品は、ウィリス・オブライエンの『キングコング』に始まり、ライカの最新作『ボックストロール』にいたるまでの12作品。
スーパーカット動画としては少なめの印象を受けますが、技術の進歩を一望するという意味では最適なラインナップなのかもしれません。
各タイトルは、以下のリストをご参照ください。
1.『キング・コング:King Kong(1933年)』
2.『アルゴ探検隊の大冒険:Jason and the Argonauts(1963年)』
3.『Morph:Tea and Biscuits(1977年)』
4.『ムーンウォーカー:Michael Jackson Moonwalker(1988年)』
5.『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス:The Nightmare Before Christmas(1993年)』
6.『ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!:Wallace and Gromit in The Wrong Trousers(1933年)』
7.『ジャイアント・ピーチ:James and The Giant Peach(1996年)』
8.『ファンタスティック Mr.FOX:Fantastic Mr. Fox(2009年)』
9.『パラノーマン ブライス・ホローの謎:ParaNorman(2012年)』
10.『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ:The Pirates! Band of Misfits(2012年)』
11.『フランケンウィニー:Frankenweenie(2012年)』
12.『ボックストロール(邦題未定):The Boxtrolls(2014年)』
ちなみに、記録される中で最も古いストップモーション・アニメーション映画は、J・スチュアート・ブラックトンとアルバート・E・スミスによる、1898年製作の短編作品『ハンプティ・ダンプティ・サーカス』といわれています。
なんと、リュミエール兄弟が世界で初めての映画群を公開してから、わずか2年後にはストップモーション・アニメーションが製作されていたことになるんですね。
そんなストップモーションも、20世紀に入ると日本の『ゴジラ』にも多大な影響を与えた『キングコング』が登場し、オブライエンの唯一の弟子にあたるレイ・ハリーハウゼンが活躍するなど、技術の進化を一気に加速させることになります。
動画の最後を締めくくるのは、ライカ制作によるハイパー人形アニメーションの最新作『ボックストロール』。今のところ日本での上映は未定ですが、『パラノーマン』も素晴らしい作品でしたし、ここはぜひ日本で見られるようになることに期待したいところです。
こうして考えてみると、ストップモーション・アニメーションが映画の誕生とほぼ同じだけの歴史を積み重ねてきたことがわかり、興味深いですよね。
なお、動画で映画の歴史をたどる旅は、SF映画の100年を一気見したり、ロボット87年の歴史をたどってみたりもお勧めです。
Stop Motion Animation: A History[YouTube]
(キネコ)
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