夜寝ない悪い子は恐怖のどん底に...
1977年に日本でも公開され、魔女三部作の1作目として有名なイタリアのホラー映画『サスペリア』。その監督を務めたダリオ・アルジェント氏が、ドイツの童話をクリスマスホラーな映画として制作に取りかかる事になりました。
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今回の新作は、クラウドファンディングサイト「インディゴーゴー」にて、資金調達から始まり、先日見事に目標金額を超えておよそ20万ドルを調達することに成功しました!
サスペンス色が強い作風と、原作を大胆に脚本をアレンジした作品もあるアルジェント監督。タッグを組むのは、「パンク界のゴッドファーザー」イーギー・ポップ。激しいパフォーマンスで有名なイーギーが、殺人鬼「サンドマン」に挑戦するとあって、過激なシーンも期待しちゃいます。
映像中では、「クリスマス・サスペンスホラー」とも言っており、どんなダークなクリスマスになるのかが楽しみです!
「サンドマン」はドイツに伝わる童話で、「夜寝ない子の眼をくり抜き月にいる子供達に食べさせている」とのこと。「睡魔の妖精」とも呼ばれていて、人を眠りに誘うとの言い伝えもあります。
ザ・ホラーキャラな雰囲気、たまらないですね!
その童話をもとにしてアルジェント監督が新たに脚本を書き作り出したのが、仮面を被りギザギザのメロンスプーンで眼をくり抜く殺人鬼としての「サンドマン」。
現在公開されてるポスターの画像では、ホラー映画キャラらしいマスクを被った殺人鬼ということがわかります。
ミュージシャンが演じる殺人鬼はいったいどんななんでしょうか?
主人公は、サンドマンに母親を殺された事により出来た強いトラウマを、ようやくぬぐい去ったはずのネイサン。しかし、ネイサンは同じ格好の殺人鬼が再び人を殺す瞬間を目撃してしまい、忌々しい記憶がよみがえり再びサンドマンを追う事になるという物語。
アルジェント監督は、自由な作品づくりの環境を整えるため、今回ファンに直接支援を呼びかける形としてクラウドファンディングを選んだそうです。ファンの力を集結させて「新たな金字塔」を一緒に完成させましょうという思いがあったようです。
そして今回の大成功の影には、ファンにはたまらない特別企画が多数あったからではないでしょうか。支援は5ドルから2万5000ドルまであるのですが、豪華すぎるプランには驚きを隠せません! 「Sold Out」になったいくつかのプランをご紹介します。
豪華特典目白押し
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■2万5000ドル「クリスマス・イズ・カミング」
内容:ザ・サンドマンのカメオ出演権
■2万5000ドル「ザ・マザーズ・オブ・パークス」
内容:監督自身が撮影するイギーとのワンシーンに出演
撮影現場に一日中、監督とイギーと共に滞在
■5000ドル「ザ・トラウマ」
内容:ダリオ本人が務める"黒いグローブの殺し屋"役を1シーン、代役で出演(渡航宿泊費等は自己負担)
映画のプレミア当日に映画デジタル・ダウンロード版
映画のTHANK YOU CREDITに名前をクレジット
プロダクション・ダイアリーにアクセス
脚本の最初の10ページ
オフィシャル・キャスト&クルー・T-シャツ
■130ドル「アイ・ワナビー・ヨア・アクション・フィギュア」
内容:イギー・ポップ直筆サイン入りアクション・フィギュア
映画のプレミア当日に映画デジタル・ダウンロード版
映画のTHANK YOU CREDITに名前をクレジット
プロダクション・ダイアリーにアクセス
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お値段は張りまくりですが、映画に出演できちゃうとか一生の思い出ですもんね。2万5000ドルは本日(12/23)の相場でおよそ301万円! いったいどんなセレブが購入したのでしょうか。
他にも、映画に使用したメローンスプーンや衣装がもらえたり、自身が制作した楽曲を映画で使用してもらったり、監督やイーギーとランチやディナーが楽しめたり、音楽を担当する山岡晃氏が自宅に演奏をしにきてくれるなど...高額帯は特典が半端ないです。
まさに、アルジェント監督やイーギーを愛するファンへの心からの感謝を込めての特典であり、出演できるとか楽曲使用してもらえるとか、ファンと一緒に作りあげるというのも伝わりますね。
アルジェント監督のいう、「決まり事にしばられない自由な環境」で制作される『ザ・サンドマン』、作品の詳細についてはまだまだ情報が出て来ていませんが、今後の動向に注目です!
マスク殺人鬼のワクワク・ホラークリスマス、非常に楽しみです!
DARIO ARGENTO'S THE SANDMAN starring Iggy Pop [INDIE GO GO]
[ザ・サンドマン オフィシャルサイト]
(イチカ)
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