にわかに信じ難いが、ひょっとしたらアリかもしれない...と思わせます。

前回ご覧いただきました記事では、スネークがゲーム史上最高のロック・クライマーである理由が判明しましたし、その他いろんな事が「東京ゲームショウ」で公開されたデモ動画や、そのほかにも小出しにされている情報で明らかにされつつある、『メタルギアソリッドⅤ ザ・ファントム・ペイン』。

小出しされる情報を元に、ファンたちの間では様々な予想や仮説や妄想が花咲いているようです。今回は、YouTubeチャンネル「outsidexbox」がまとめた、6つのブッ飛んだ説を観てみましょう。

■グレイ・フォックスでゲームがプレイできるかも説

『MGS』ではスネークだけを操作できるとは限らない

FOXHOUNDの元メンバーで、本名はフランク・イエーガー。サイボーグ忍者としてもお馴染みかもしれませんが、メタルギアREXに踏んづけられて死亡したことになっていました。

この仮説では、ビッグボスが昏睡している間、グレイ・フォックスが影武者のように立ち居振る舞い、そのグレイ・フォックスをプレイできるのではないか？　という憶測が飛んでいるそうです。『グラウンド・ゼロズ』に出てくる病室で、「彼はどうなるんだ？」と喋っていたシーンがあった事からも可能性が疑われているようです。

ついでに顔中包帯だらけのイシュメルという男の声優が、ビッグボスを演じるキーファー・サザーランドさんということからも、信憑性がありそうだと言われています。

あの包帯は怪我を追ったビッグボスなのか？　それともビッグボスの顔にと整形手術を施したグレイ・フォックスなのか？　病院から抜け出すシーンでは、ビッグボスであろう人物には左腕がなく、これもシャドー・モセス事件で腕を失ったグレイ・フォックスと相似点があります。

■スネークの声優だったデイヴィッド・ヘイターさんの復活もアリか？ 説

ジャック・バウアーじゃないよ

海外版で、これまでずっとスネークの声を演じてこられたデイヴィッド・ヘイターさんに代わり、『MGS V』からはドラマ『24』でお馴染みハリウッド俳優のキーファー・サザーランドになります。

ヘイターさんもご自身のツイートでそうつぶやかれていたこともある上、各メディアでも「ホントにマジでジョークでもなく、スネークは演じない」と振れ回っていましたが...？　本当のところそれは真の情報を漏らさないために言っていたことであり、実際サザーランドさんは他の役を演じるので、ヘイターさんがスネークなのかもしれない。という仮説も囁かれているのだとか。

■イシュメルは存在しない説

この人物の正体は一体...？

ヘリコプターに同乗している救護班なのかもしれない、という仮説もあります。これは搬送中のビッグボスが、朦朧とした意識の中で見ている幻なのかもしれない、というのです。つまり平たく言うと、映画『ファイトクラブ』のタイラーのような存在です。

それに包帯の奥に見える瞳の色は青だというので、スネークの青い瞳と同じということに。そして9年間の昏睡状態の中で、スネークが生み出したこのイシュメルが、弱った肉体を立ち上がらせるため精神的に手助けしてくれる架空の人物なのではないか？　という考えは、皆さん納得できますでしょうか？　

それを証明するかのように、病院から抜け出してオセロットが登場するやいなや、そのイシュメルは姿をくらましてしまいます。もしくはイシュメルは、サイコ・マンティスが視せていた幻覚なのかもしれない...という考えも。

ヘリコプターに乗っていた救護班もまた、サザーランドさんによる声が（少し速度を下げられて）あてられているだけでなく、顔に炎をかぶるシーンも登場することから、火傷を追って包帯を巻いているのかもしれない、ということでこちらの説も挙がっているのです。

■全ては昏睡中に見た夢だった説

果たして夢か幻か？

これは炎に包まれたユニコーンや、巨大な炎のクジラがヘリコプターを飲み込む非現実的なシーンから予測されたものであり、ビッグボス自身も自分が夢の中にいるのか、それとも地獄に堕ちたのか？　と自問自答するセリフがあことからも、憶測には整合性がとれることと考えられます。

さらに『ファントム・ペイン』のゲームは、昏睡中のビッグボスが、夢の中で同じミッションを何度も何度も違った動きで繰り返し、スキルを磨いて行っているものだ...という仮説も立てられているのだそうです。『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』では物語の後半が雷電を操るようになったりと、小島監督の作品は時折常識を覆すような演出がありますからね。その気になれば何でもアリです。

■クワイエットはチコかもしれない説

逆に本来チコは女の子だったかもしれない？

『ピースウォーカー』と『グラウンド・ゼロズ』ではまだ子供だったチコ。ファンの仮説としましては、チコはキャンプ・オメガで捕らえられていた時のトラウマから喋れなくなってしまい、挙句の果てには性別を女性に変えてしまったというもの。

これにはチコもクワイエットも瞳の色が同じであり、『ファントム・ペイン』の時代には少年だったチコもクワイエットくらいの年齢に成長しているだろうと推測されているだけでなく、『グラウンド・ゼロズ』ではパスからチコに「Just be quiet（静かにしていなさい）」と言われたことも起因しています。

さらには、小島監督のツイートで「クワイエットは女性キャラクターとは正反対のものになるよう創った」という旨が書かれているのです。続く監督のツイートでは、「彼女の隠された理由を一度知ってしまえば、あなたたちがこれまで口にしてきたことを恥ずかしく思うでしょう。」という非常に意味深な言葉を残されていることからも、チコ＝クワイエット説が囁かれているのです。

とは言え、クワイエットを演じられたステファニー・ヨーステンさんはそれを否定されたそうです。

皆さんは『MGS3』の死にかけ狙撃兵ジ・エンドを憶えておられますでしょうか？　クワイエットと同じ狙撃兵でありながら、自らを仮死状態にして自然の中に溶け込む能力を持った、100歳を超えくせにやたらと足の速い爺さんでした。クワイエットが姿を消して、瞬間移動できる超能力を持っていることとの関連性は...果たして有るのでしょうか？　

■イーライはリキッド・スネークかもしれない説

そう匂わせる部分があるからこそ

運命を呪う少年兵イーライの服の背中には、「液体人間」という文字が書かれているそうです。ソリッド・スネークの兄弟であるリキッド・スネークは、常々自分の出生や遺伝子について不平不満ばかりを口にしていました。

リキッド・スネークは首から下げているネックレスがおそらく、ジャッカルの歯ではないかと思われています。ゲーム内でも「中東では俺たちは狐を狩るのではなく、ジャッカルを狩るのだ」と言っているシーンがあります。イーライの首に掛けられているのも、ジャッカルの歯のような感じがしますし、ついでに言うと髪の毛の色もふたりは似ています。

そして聖書に登場するイーライ（もしくはエリ）は、「未来永劫、彼の男の子、孫には呪いがかけられる」という記述もあることから、血を分けた弟であるスネークの老化が早まったのは、これと同じ呪いではなかろうか？　なーんて妄想まで飛び出す始末。

もっと掘り下げますと、史実上イスラエルの王となったダビデ（英語名：デイヴィッド）の兄弟はイーライと言うそうです。そしてソリッド・スネークの本名もデイヴィッドだということからして...!?　

ということで、これら6つのブッ飛び仮説。なかなかクレイジーなものもありましたが...『メタルギアソリッド』ファンの皆さんにとって信憑性はありますでしょうか？

プレイして全てが明かされるまでは、妄想し放題です。もしかしたら、どれかが正解かもしれません。皆さんも興味深い仮説がありましたら、ぜひとも教えて下さいね！　

6 Metal Gear Solid 5 Fan Theories So Crazy They Might Be True ［YouTube via Kotaku］

（岡本玄介）

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