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マイケル・キートンといえば、ティム・バートン版『バットマン』と続編の『バットマン リターンズ』でブルース・ウェインを演じた、いわば映画版の初代バットマンと呼べる人。そんなマイケル・キートンが、元ヒーロー俳優という自虐的な役を演じる『バードマン』は、その前提からしてブラックなコメディというしかありません。
未だ全貌の明らかでない新スーパーヒーロー(?)映画『バードマン(原題)』ですが、ひとまず公開されて間もないティーザー予告編をご確認ください。
映画『バードマン』でマイケル・キートンが演じるのは、かつてスーパーヒーローを演じて人気を博した、俳優のリガン・トムソン。しかし、かつての名声はどこへやら。今や裸で街をランニングしても、若者に「バードマン!」と、からかわれる始末。
とはいえ、ことさらヒーロー物に限らずとも、強烈なキャラクターを演じることで知名度を得た俳優が、しばしばそのイメージの払拭に頭を悩ませるのは国内外を問わずよくあること。この映画でマイケル・キートン演じる俳優も、おそらくはそうした身の上の人物なのでしょう。
ストーリーラインとしては、かつて『バードマン』というスーパーヒーローを演じたリガン・トムソンが俳優として伸び悩み、ブロードウェイでの再起を図ることで一念発起。レイモンド・カーヴァーの短編劇を演出するものの、わがままな主演俳優や女性関係に振り回され、思うようにいきません。そこへ、かつての分身「バードマン」が現れて......という感じでしょうか。
画像:IMDb
実際、初代『スーパーマン』が同じ理由で自殺したなんて事例もありますから、とてもリアルな設定といえるでしょう。いわゆるスーパーヒーローを題材にしていながら、その根底にはシリアスな現実が横たわっています。
ましてや、マイケル・キートンのくたびれた容姿で演じられると(失礼!)、すごく説得力を感じてしまうのですが、いかがなものでしょうか?
画像:コタク・ジャパン
映画『バードマン』のメガホンをとるのは、『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。キャストは主演のマイケル・キートンの他、『幻影師アイゼンハイム』のエドワード・ノートン、『アメイジング・スパイダーマン』のエマ・ストーン、ナオミ・ワッツ、『オブリビオン』にも出演のアンドレア・ライズボロー、他となっています。
ちなみにですが、映画に登場する『バードマン』は、マイケル・キートンが変身したり、スクリーンを飛び出して世界を救うようなスーパーヒーローではなく、キートン演じるリガン・トムソンの頭の中にだけ存在するヒーローとして描かれるようです。
いや、それってヒーローというか、むしろ妄執的な......なんて考えてしまいますが、まだ映画の全容は公開されていません。ティーザーですから。
いろんな意味で気にならざるを得ない、ブラック・コメディ作品『バードマン』。アメリカでは2014年10月の公開が予定されていますが、現在のところ日本での公開は未定となっています。
この映画は、すごく観たい!
BIRDMAN - Official Teaser [YouTube]
Birdman (2014) [IMDb]
(キネコ)
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