現代に生きるヴァンパイアにも、いろんな悩みがあるようです。

ニュージーランド発のコメディ映画『What We Do in the Shadows(原題)』は、ウェリントンのアパートで共同生活を送る4人の吸血鬼に密着したモキュメンタリー作品となっています。


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サンダンス映画祭で上映され、話題を呼んだ作品の予告編が公開されましたので、ご紹介したいと思います。



18世紀風の着こなしもお洒落な379歳のヴィアーゴ。串刺し公ヴラドを彷彿させる862歳のウラジスラフは、サディスティックな吸血鬼。187歳のディーコンは、まだまだ若いバッドボーイ。

彼らの日常生活は、血液を採取するために時々犠牲者を出してしまうことと、ナイトライフに生きざるを得ないハンディキャップ、そして少しばかり懐古趣味で不老不死であることを除けば、人と違いません(ずいぶんな違いのような気がしますけど......)。

しかしある時、ニックという人間を吸血鬼の仲間にしてしまったことから、彼らの生活に変化が訪れます。


『What We Do in the Shadows』予告編2

ヴィアーゴ320歳のバースデー


『What We Do in the Shadows』予告編3

「ここが私の拷問部屋です」と、カメラクルーを招き入れるウラジスラフ


『What We Do in the Shadows』予告編4

183歳のディーコンはチョイ悪オヤジだけど、吸血鬼としては青二才


『What We Do in the Shadows』予告編5

警備員にクラブの入場を断られるヴァンパイアたち


『What We Do in the Shadows』予告編6

新たな吸血鬼メンバー、ニック


『What We Do in the Shadows』予告編7

ニックの加入で、吸血鬼に新たなムーブメントが持ち込まれ......?


予告編では吸血鬼になったばかりのニックが「俺はヴァンパイアだ!」と叫んで回るなど、赤裸々な吸血鬼ライフが垣間見えるほか、クロニクル』を思わせる飛行シーンが登場しており、映画ファンをにやりとさせるパロディも随所に織り込まれているようです。

ちなみに一度は「招待されてないから」と警備員に入場を拒否られたナイトクラブで、無事マスカレードに潜入した彼らの目的は、新鮮な獲物を手に入れるためでした。

また、もう1人のシェアメイトとして8000歳のピーターという最高齢ヴァンパイアが登場するのですが、その風貌はまさに『吸血鬼ノスフェラトゥ』を彷彿とさせるもの。ヴァンパイア版『アダムス・ファミリー』のような作品世界に、ゴシック・ホラーな趣きを加味しています。

映画『What We Do in the Shadows』は、映画監督、作家、画家、コメディアンという多彩な顔を持つTaika Waititiと、ジェマイン・クレメントによるダブル監督作品。お2人はともに、ヴィアーゴ役とウラジスラフ役で出演しており、脚本も共同執筆したという八面六臂の活躍ぶり。

日本公開は未定ですが、ぜひDVDだけでも発売してほしいと思える注目作です。


What We Do in the Shadows - Official Trailer [YouTube]
What We Do in the Shadows

キネコ

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