人気ドラマ『ウォーキング・デッド』をゲーム化したTelltale gamesの『ザ・ウォーキング・デッド』は、プレイヤーを死ぬか生きるかの倫理的苦境に直面させ、困難な決定を下させるゲームとして知られています。そんなゲームを使ってモラルやジレンマを学ばせようとしている先生がノルウェーにいるらしいのです。
それでは、以下から詳細と授業を受けている生徒達の様子をご覧ください。
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ノルウェーのニュース番組が伝えるところによると、『The Walking Dead』を使っているのは、Nordahl Grieg高校の倫理のクラス。生徒達は、ゾンビの攻撃や極限状況といった倫理的苦境において、どのような判断をするかを学んでいくのだそうです。
『ウォーキング・デッド』を教材に使っているトビアス・スタービー先生は、「倫理的な理論や倫理的なジレンマを教える上で、良い教材を求めていました。このゲームは、カリキュラムを基に、生徒を導き、話し合う場を提供してくれます。」と語っています。
このゲームは2週間に渡って教材として使用され、結果は上々とのこと。「生徒達はとてもやる気で、熱心に授業を受けていました。『ウォーキング・デッド』には数々のジレンマが登場します。それは、生徒達が考えつくようなものではないでしょう。だからこそ、彼らの出す答えの範囲を広げてくれるのです。」
生徒達はジレンマにぶつかると、スタービー先生が用意した選択肢の中から自らの考えに誓いものを選択し、投票します。そして、議論するのです。
『ウォーキング・デッド』に登場する様々なジレンマから倫理モデルを学ぶことが出来るため、生徒達はこの授業方法が役立っていると感じているようです。また、ある女生徒は、授業で学んだことを全て覚えており、テストに向けて学ぶというだけでなく、その科目をしっかりと理解することが出来ているとコメントしています。
ゲームを授業に使うという話はこれだけなく、アメリカでは小学一年生の授業に『Minecraft』を導入していたり、計量学の勉強で『Portal 2』を使ったりといった前例があります。
[via Jake Rodkin via Kotaku]
(中川真知子)
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