宇宙は昔より身近なものになってきてはいるとはいえ、一般人にはまだまだ手の届かない存在です。金銭面だったり、肉体面だったり、精神面だったり、頭脳面だったり......様々な要素が満たされていないと無重力空間には行けません。
宇宙をリアルに体験出来る人は、ほんの一握りです。しかし、便利なもので、そんな私たち一般人でも、映画やドラマを通して美しい宇宙体験ができます。そこで今回は、io9がまとめた「史上最高の宇宙体験ができる映画10選」をお届け。
それでは、以下から詳細をどうぞ。ちなみに、リストは順不同です。
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1. 『2001年宇宙の旅』
言わずと知れた、スタンリー・キューブリック監督のSF傑作『2001年宇宙の旅』。これまでに無かったタイプのSF映画であると同時に、時代を先取りしたビジュアルと、壮大な宇宙と小さくてちっぽけな人間のコントラストは、人々に驚異と畏怖の念を抱かせました。
また、45年も前に作られた映画にも関わらず、その映像は「美の境地に達している」と言っても過言ではありません。宇宙とSFを語る上で外すことの出来ない名作です。
2. 『エウロパ・レポート』
民間の宇宙船乗組員が、地球外生物の生存確立が高いと言う木星の月を探査する中で、恐ろしい事実に直面する『エウロパ・レポート』。
本作は、膨大な量の調査と、NASAやJPLから得た月の表面のマップデータを元にビジュアルを製作している為、正確に描かれていることがウリのひとつ。リアルな宇宙体験を描くために、余計な効果音や派手な演出(地球外生物等は除く)はありません。『2001年宇宙の旅』が好きな人にオススメの作品です。
3. 『ブラックホール』
1979年、VFXが一般的で無かった当時、ディズニーが56億円という巨額の制作費をかけて製作した『ブラックホール』。マット画の上を、複雑に作り込まれたミニチュアをゆっくりと動かしながら撮影した宇宙は、今見ても惚れぼれする美しさです。
4.『ウォーリー』
宇宙が恐ろしい未知の場所ではなく、遊び心が満載で快適、だけど満たされすぎているから退屈で怠慢を引き起こす場所として描かれている『ウォーリー』。ゴミだらけの地球で、ただひとり、せっせと働く心優しいお掃除ロボットとのギャップの激しさが、宇宙をよりファンキーで楽しい場所に見せてくれます。
5. 『サンシャイン 2057』
輝きを失い始めた太陽を再生させる為に、8人の乗組員が核弾頭を乗せて宇宙船で太陽に向かうが、道中、かつて遭難した宇宙船からSOSを受信したことから、次々に恐ろしい出来事に遭遇するホラー・サイエンスフィクションの『サンシャイン 2057』。
監督は『トレインスポッティング』や『28日後...』のダニー・ボイルで、内容はもとより映像の美しさは折り紙付き。宇宙船の船長に、日本人俳優の真田広之を起用していることでも話題になりました。
6. 『スター・ウォーズ』シリーズ
最高の宇宙体験に旧作、新作両方の『スター・ウォーズ』シリーズを加えないわけにはいかないでしょう。このシリーズは、全フレームに宇宙への愛が溢れています。隕石、宇宙船、光速移動、異種族間の友情や対立等、宇宙の魅力を余す所無く伝えており、観客に果てしない夢を与えてくれました。
7.『アポロ13』
ロン・ハワード監督の『アポロ13』には、NASAとアポロ13のクルーに対する多大なる尊敬の念と、宇宙旅行の危険性に対する恐怖心が込められています。アポロ13号のジム・ラヴェル船長が著した『Lost Moon』を原作としているだけあって、とてもリアルで緊張感に溢れています。
8. 『アルマゲドン』
冒頭のシーンは宇宙戦争ばりにドッカンドッカンと連続で爆発。恐竜も絶滅に追い込まれそうなレベルの隕石が次々とニューヨークに墜落。科学的に不正確であるということが、度々取り上げられていますが、そもそも、この映画を見て「科学的」云々の話をしようとすること事態が間違いです。
また、エアロ・スミスの歌は隕石よりも破壊力があり、宇宙での隕石分断作業はスピード感にあふれています。トータルで見ると、宇宙の美しさを堪能する時間は少ないものの、ダイナミックな宇宙体験と感動を与えてくれます。
9. 『ミッション・トゥ・マーズ』
ブライアン・デ・パルマ監督の火星探査をテーマにした本作は、珍作と言われていますが、中盤までに登場する宇宙の映像は息をのむ美しさです。ただ、ストーリーは、期待し過ぎないほうが良いかもしれません。
10. 『スタートレック』
1979年公開の『スタートレック』は、シリーズ史上最高のストーリーというわけではありませんが、最も宇宙を美しく描いた作品と言えるでしょう。
[via io9]
(中川真知子)
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