日本中を狂喜乱舞させた「トロマの逆襲2013!」のほとぼりも冷めてきた今日この頃――トロマに負けずとも劣らない超過激な映像を制作するカナダのインディーズ映画チーム「アストロン6」が日本に上陸!
『マンボーグ』、『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』の2作品が連続公開される、「アストロン6の進撃!」が12月21日(土)より開催されます。
『パシフィック・リム』や『バイオハザードV』のスタッフが在籍しているという事実だけでも、只者ではないアストロン6ですが、『マンボーグ』は予告編がすでにYoutubeで50万再生を超えるほどの人気。すなわち、グロ・ゴア・おバカルトスペクタクル映画ファン以外も要注目です。
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■『マンボーグ』
人間と地獄の悪魔たちとの間で勃発した最終戦争で戦死したはずの男。目覚めると彼は無敵の人造人間マンボーグになっていた。兄のかたきを討つため、出会った仲間たちとともに、マンボーグは地獄の悪魔軍団へと反撃を仕掛ける――
ロボットあり、クリーチャーあり、銃撃戦あり、カンフー(?)あり。ただし、全て安い合成とストップモーション・アニメで撮影された、制作費約8万円のDIY-SFX映画です。これぞインディー魂! 本作の製作・監督・脚本を手がけたアストロン6のエース、スティーヴン・コスタンスキが特殊効果として参加した、『パシフィック・リム』にも負けない面白さ!(たぶん)
なお、スティーヴン・コスタンスキは、大ヒットホラーオムニバス映画の続編『ABCs of Death2』の監督の一人にも選ばれているので、今後の活躍にも期待大です。
そして、大々的に紹介したいのが『マンボーグ』本編のエンディングに入っている偽予告編、『バイオコップ(原題:BIO-COP)』。これが、おバカルトスペクタクルの超傑作となっています。
不慮の事故で不死身のバイオモンスターと化してしまった男が、スーパー警察官として働かされることになり、死にたくても死ねないという悩みを抱えながら、心ない上司や同僚に振り回されつつ悪と戦う――
トロマの『悪魔の毒々モンスター』を少し思わせる設定ですが、明るく強い毒々モンスターと違い、悲しみと弱さをまとっているのがバイオコップ最大の魅力。悲哀に満ちた姿がキモかわいそかわいくて、萌えます。
『グラインドハウス』の『マチェーテ』のように、偽予告編から本編制作が決定する流れに期待せざるを得ません。
■『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』
父の日に父親を犯して惨殺する変態連続殺人鬼「ファックマン」。彼に父親を殺された男たちが復讐のためにファックマンを追うものの、ファックマンには意外な秘密があって――
まずファックマンという名前がひどすぎます(褒め言葉)が、アストロン6のメンバーの才能を買ったトロマの設立者ロイド・カウフマンが、彼らに出資して制作された長編。低俗、悪趣味の極みともいえる描写の数々もさることながら、終盤のとんでも展開には驚くこと間違いなし。ちなみに、カウフマン先生は神様役で出演もしています。素晴らしい!
『マンボーグ』は12月21日(土)より新宿武蔵野館にてレイトショー戦闘開始!(バイオコップのパトロールも開始) 『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』は2014年1月11日(土)より新宿武蔵野館にて伝説のレイトショー!
配給:エデン
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アストロン6の進撃![Facebook]
Manborg (2012) - Official Trailer - Horror Movies HD、Official FATHER'S DAY trailer from TROMA[Youtube]
(スタナー松井)
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