おいでよデル・トロの家。ギレルモ・デル・トロ監督が自身の隠れ家を案内 トップ画像


ヒット作メーカーと知られるギレルモ・デル・トロ監督は、2009年にWired Magazineのインタビューに応じた際、「Bleak House」と呼ばれる自身の仕事場を公開したことがあります。

その時、Wiredが見せたのはトップの画像だけでしたが、実はデルトロ監督自らが案内する隠れ家案内映像もあった模様。その映像をio9が取り上げていたので、ご紹介します。監督の想像の源を覗き見するようでワクワクしますよ。

では、以下からデル・トロ監督の隠れ家ツアー動画をお楽しみください。
 


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ギレルモ・デル・トロ監督によれば、この家は古いヨーロッパの「驚異の部屋」を真似ているそうです。コンセプトは、楽しませること、恐怖や感動でゾクゾクさせること、そして学習で、室内には骨や頭蓋骨、奇形児の標本等が飾られています。

監督曰く、元々Bleak Houseはディズニースタジオの資料室からインスピレーションを得ているとのこと。類まれなる才能を持ったアーティストを育てる為には、想像力をかき立てるものが必要不可欠。それは、ファインアートといった芸術品に限ったわけではなく、玩具やポップアート、ゴム製の人形、解剖学で使うモデルと多岐にわたります。この家にあるデル・トロ監督の好奇心を刺激するもの全てが、同じように重要なのだそうです。

また監督は、好奇心を失うということは、発明する意欲を失うということに繋がると話しており、常にあらゆることに興味を持てるように、Bleak Houseをアーティストの想像力をかき立てる環境を作ることを目的とした、言わば、想像の加圧室にしたとのこと。

最後に監督が案内したのは、自慢のスクリーニングルーム。ここには7000本のDVD、数百枚のレーザーディスク、ベータフィルム、VHS、数百冊の雑誌や本があり、壁には尊敬すべき人たちの絵等が飾られています。

興味や創作意欲を刺激することに重きを置いたBleak Houseは、普通の人が住んだり仕事をするには適さないでしょう。しかし、常にクリエイティブでなくてはならないギレルモ・デル・トロ監督にとっては、これ以上ないパーフェクトな場所のようです。

ちなみにio9によると、この映像は『クロノス』のクライテリオン盤Blu-rayのリリースの為に撮影されたのだとか。これからも、こういう特典映像が増えてくれると嬉しいですよね。製作秘話で作品に込めた思いや意図を語るのは一般的ですが、誰かの口で語られた誕生秘話よりも、作品が生まれた場所を見ることの方が、より作品に対する理解を深められるような気がしませんか?


[via io9

(中川真知子)

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