貴重な発掘映像。スピルバーグも登場する『グレムリン』の舞台裏


映画『グレムリン』が公開されたのは、今から約30年程前のこと。未知の生物「モグワイ」を手に入れた青年と、そのモグワイが繰り広げる騒動を描いたブラック・コメディは、世界中で大ヒットし、今もなお愛され続けています。そんな『グレムリン』の貴重な舞台裏映像、その名も「Gremlins: Behind The Scenes」をio9が紹介しています。

『グレムリン』公開前にテレビか何かで放送されたもののようで、映画冒頭の、発明家のランダル・ペルツァーが息子の為に土産を探しているチャイナタウンのシーンを撮影する様子や、監督のジョー・ダンテや出演者、さらには若き日のスティーブン・スピルバーグのインタビューが収録されています。

それでは、続きから『グレムリン』撮影時の様子をご覧下さい。
 


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スティーブン・スピルバーグ氏は、『グレムリン』を「ホラー映画ではない」と話していますが、幼少期にこの映画を見た訳者は、グレムリンの存在がとてもリアルに感じられて、恐ろしくてたまりませんでした。

映像の中盤にも出てきますが、リアルに見えたのは、アニマトロニクスが巧妙だったからでしょう。ラストのデパートでのシーンで見せたギズモの活躍、次々に襲いかかるグレムリンの様は大迫力でした。

グレムリンデザイナーのクリス・ワラス氏が「今まで関わった映画の中で一番苦労した」と言っているのも納得。訳者は決してアンチCGではありませんが、もし、あれがCGで出来ていたら、あそこまでの生々しさと怖さは無かったのではないか? とも思います。

また、インタビューに答えながらアイスクリームを食べ続けているランダル役のホイト・アクストンは、グレムリンの姿を「歯のあるET」と言っていますが、中々上手い表現では無いでしょうか?

ヒロイン役のフィービー・ケイツが「この映画は本当にすっごく面白いけど、とっても怖かった。撮影のときも、グレムリンから出来る限り遠ざかろうとしたくらい」と言うのも理解出来ます。間近で見ると、さぞかしグロテスクだったことでしょう。

それにしても、大ヒット映画の舞台裏を見る度に思うのですが、関係者のモチベーションが高い! そして、出演者が言うお決まりの「本当に面白いですよ」という台詞にも感情の高まりがあって、嘘偽りが無いことがヒシヒシと伝わってきます。出演者本人が撮影を楽しんでいるからでしょうね。

ちなみに、米Kotaku読者のTravisKilgannonさん曰く、この「Gremlins: Behind The Scenes」は、Blu-ray版『グレムリン』の特典映像なんだとか。訳者のはDVD版ですが、今夜は久しぶりに『グレムリン』を観ようという気になりました。


[via io9

(中川真知子)

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2013/10/gremlins_behind_the_scenes.html