世界平和を守るスーパーヒーローにとって、必要不可欠な能力とはなんでしょう? 空を飛ぶこと? それともスーパーパワー? 世に知られるヒーローたちの能力は千差万別ですが、中には多種多様すぎて理解不能な能力を持ったヒーローもいるようです。
今回ご紹介するのは、森羅万象を10種類にランク分けするYouTubeチャンネル、Alltime10sが公開した「完全に役に立たない能力を持つ10人のスーパーヒーロー」という動画。
一般的にはほとんど知られていないマイナーヒーローたちの、想像を絶する超能力をご覧ください。
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■10位 犬溶接マン(ドッグ・ウェルダー)
以前にKotakuでご紹介した『ヒットマン』に登場する犬溶接マンは、スーパーヒーロー・チーム「セクション8」に所属するヒーロー。悪人の顔に死んだ犬を溶接する能力を駆使して、悪と戦います。
■9位 スクイールガール
リスの能力、そしてリスとの意思疎通能力をあわせ持つスクイールガールは、数百匹のリスを召喚し、初戦でいきなりドクター・ドゥームを倒したという反則めいた強さの持ち主。崇拝するアイアンマンにはサイドキック(相棒)の起用をかたくなに拒まれていますが、彼女の場合は強すぎて使えないという規格外パターンなのかも。ちなみに彼女のサイドキックは、リスなのにモンキー・ジョーという名前の、むちゃくちゃ有能なリス。
■8位 U.S.アーチャー
元トラック運転手のUSアーチャーは、事故で負傷した頭蓋骨の代わりに金属のプレートをインプラントしています。金属製の頭蓋骨はCB無線をピックアップするという、極めてニッチな能力を有していますが、それ以外はユリシーズ・サロモン・アーチャーという名前の普通の人間に過ぎません。
■7位 アーム・フォール・オフ・ボーイ
自分の腕を取り外し、棍棒のように敵をぶん殴って戦うアーム・フォール・オフ・ボーイは、最初からスーパーヒーローの仲間入りを拒否されました。確かにこんなヒーロー、気持ち悪いです。
■6位 スケートマン
ローラースケート・ダービーに打ち込むスケートマンは、ローラースケートをはいて悪と戦う一般人です。彼の登場した1983年のコミック『スケートマン』は、25年間で最悪のコミックに選ばれるという快挙を遂げています。
■5位 ドアマン
隣の部屋限定という限られたポータル能力を持つドアマンは、ドアや壁に接した部分から、物体を壁の向こうに送り込むことができます。例えば、ドアマンが壁に体を強く密着させれば、あなたは彼の体を通り抜けて隣の部屋に侵入することができます。
■4位 マター・イーターラッド
食糧危機を克服した惑星出身のマター・イーターラッドは、あらゆる物体をむさぼり食う能力を持っています。食糧危機というより、むしろゴミ問題の解決をお願いしたい能力ですね。
■3位 ジン・ジェニー
ジン・ジェニーは、血中アルコール濃度のレベルと等しい地震波を発生させる能力を持っています。その能力の特異性ゆえか重度のアルコール依存症でもあり、人質救出作戦の際に死亡するという悲劇の最期を迎えました。
■2位 カラー・キッド
異次元から放たれたマルチカラーの光線にうたれたカラー・キッドは、あらゆる物体の色を自在に変化させる能力を手にしました。といっても、あくまでも色彩を変化させるだけなのですが、そんな彼は「性別反転細菌」に感染し、性別まで反転させてカラークイーンになってしまったそうです。
■1位 エクストラノ
栄えある第1位に選ばれたのは、DCコミック初の同性愛ヒーローである、エクストラノ(スペイン語読みではエストラーニョ)。ゲイの男性のあらゆるステレオタイプな特徴を備えた、ペルー人のマジシャン。
様々の神秘的なマジックを駆使しますが、「エイズ吸血鬼」のホモ・ゴブリンに襲われ、HIVに感染してしまいます。しかし、彼がそれ以前からHIV感染者であったかはどうかは明らかにされていません。
いかがでしたか? 正直、筆者もほとんど知らないマイナーなヒーローでしたが、まるで冗談としか思えないスーパー能力を持つヒーローがアメコミにはいくつも存在しているようです。もちろん、動画で示されるヒーローはほんの一部でしょうから、もっとトンデモない能力を持つヒーローだって存在しているはず。
フトコロの深いアメコミヒーローたちと、その世界......。こうした人知れぬマイナーヒーローに出逢えることも、アメリカン・コミックの魅力なのかもしれませんね。
10 Superheroes With Completely Useless Powers [YouTube]
(キネコ)
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