現在絶賛公開中のロボットvs怪獣映画『パシフィック・リム』。その劇中に、2人のパイロットが神経を同調させるロボットの操縦法「ドリフト」が登場しますが、そのドリフトのように、2人のパイロットが宇宙船を操作する技術を、イギリスのエセックス大学やNASAのジェット推進研究所などが共同で開発中だそうです。
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科学ニュースサイトScience Omegaの記事によると、現在開発中のその技術は、脳波マウス(脳波を読み取って操作を行うインターフェース)を使って2人のパイロットの脳波を読み取り、その脳波だけでバーチャル上の宇宙船を操作しようとするもの。
なぜ1人ではなく2人必要なのかというと、脳波だけで操作するのは、長時間にわたって集中力を要する難しい作業であり、パイロットが一瞬たりとも気を抜けない状態になるので、もう1人のパイロットが同じように操作していると、集中力が切れた一瞬で事故が起こることを防げるからなんだとか。
負担を軽減させるために2人のパイロットを使うってのはまさに「ドリフト」のようです。また、将来的にはこの技術を応用して、障害のある人が字を書くのを補助したり、車椅子や実際の宇宙船の操作するのにも活かせる可能性があるとのこと。脳波だけでいろいろなものが操作ができるってかなりSFですよね。ワクワクする!
『パシフィック・リム』のように、実際身体を動かすわけでもないものの、同記事の内容によれば、脳波で操作することで、素早い決定を行えるとも考えられている様子。もしかしたら、更に反応速度を上げるために神経を同調させたり、痛みで情報を伝達したりして、より一層「ドリフト」っぽくなる可能性はありそうです! 未来が楽しみだ!
Two heads better to control simulated spacecraft[Science Omega via Geek Are Sexy]
Pacific Rim - "Drift Space" Featurette[YouTube]
(傭兵ペンギン)
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