スーパーヒーローのためのコスト1


スーパーヒーローになるためには、それ相応の費用が必要だということは、バットマンになるための価格比アイアンマンのコストでも明らか。そして、その他のヒーローの過去と現在の価格比も気になりますよね?

マン・オブ・スティール』の公開も待ち遠しい、アメコミ界最強のアイコン『スーパーマン』、暴走超人『ハルク』、ウェポンXのスーパーソルジャー『ウルヴァリン』。彼ら3人のスーパーヒーローが誕生するために、どれだけのコストが必要だったのでしょうか?

それぞれをコミック初出時の年を基準に、2013年とのコストを比較する画像が公開されていました。大富豪のトニー・スタークやブルース・ウェインとは異なる彼らには、違った予算の兼ね合いがあったようです。

インフォグラフィックを制作したのは、アーティストのボブ・アル・グリーンさん。今回は一気に3本立てでお送りします!
 


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■「ハルク」の場合

スーパーヒーローのためのコスト2


まずはアベンジャーズ組から、ハルクが誕生した1962年と2013年のコストを比較してみます。といっても、特殊な装備を必要としないハルクでは、天才科学者ブルース・バナーが誕生するまでのコストを算出するという形。

多量のガンマ線を浴びたことで、ハルクとしての力を覚醒させたブルース・バナーですが、その原因となったのが新型ガンマ線爆弾の実験中の事故でした。したがって、インクレディブルなハルクが誕生するためには、それなりの教育費が必要だったはず!

というわけで、1962年のハルクが誕生するためにかかった諸経費は、学費に1万1080ドル(約110万8千円)、Ph.D.(研究系の博士号)取得のために2万5430ドル(約254万3千円)、学生寮1万2700ドル(約127万円)。計492万1000円の教育費が必要だったようです。

ハルク覚醒後のライフスタイルには、怒りを抑制するためのカウンセリング料金として、心理学者に7852ドル(約78万5200円)×一週間のマネージメントが必要。さらに、グループセラピーのための費用として175ドル(約1万7500円)が必要になってきます。ハルクに変身してしまった場合、バルクアップのためにズタズタになったシャツとパンツに450ドル(約4万5000円)×変身回数が必要となるようです。

それが2013年の計算だと、学費18万3560ドル(約1835万6000円)、Ph.D.取得に19万420ドル(約1904万2000円)。モーテルのシングルルームが2万1600ドル(約216万円)、心理学者のアポイントメントに週1万5600ドル(約156万円×週)、ヨガの講習400ドル(約4万円)、衣類に4160ドル(約4万1600円)。もちろん着衣は変身回数分が必要となります。

以上がハルクが誕生するまでにかかる教育費+ブルース・バナーが必要とするカウンセリング料金もろもろの価格を比較したものですが、総計では1962年での計算が5万7687ドル(約576万8700円)、2013年では41万5740ドル(約4157万4000円)がハルクになるためのコストになります。

過去と現在のコスト比は、35万8053ドル(約3580万5300円)。現在のハルクがセラピーとヨガを併用しているなどの違いも面白いところですが、例えば、これに新型ガンマ線爆弾の研究費用などを加えれば、概算はかなり違ってくるのかもしれません。

いずれにせよ、登場当初と比べると、特に教育費のインフレ率が高いのがよくわかります。スーパーヒーローって、けっこう世情を写していますよね


■「スーパーマン」の場合

スーパーヒーローのためのコスト3


次がスーパーマンの場合。こちらもハルクと同様に特殊な装備を必要としませんから、日常的な経費を算出したものとなっています。というか、ナチュラルに非常識なパワーを備えているスーパーマンですから、特に維持費も必要とせず、ずいぶん庶民的なコストです。

まずは、住居として必要なのがアパートの家賃ですが、スーパーマンが誕生した1938年では年間800ドル(約8万円)。日用品として必要なのが眼鏡10ドル(約1000円)。視力の矯正などスーパーマンには必要ありませんから、こちらは伊達メガネ。度を入れる必要が無いので、その分割安なのかもしれません。

その他、携帯用タイプライターに68ドル(約6800円)、仕事着であるスーツに30ドル(約3000円)。こちらもずいぶんと庶民的なお値段です。また、職場に地下鉄で通うクラークは、通勤費用に年間36ドル(約3600円)を必要としていた模様。デイリー・プラネット社って、通勤手当は出ないのでしょうか?

2013年では、アパートの家賃に年間2万4000ドル(約204万円)、伊達メガネに95ドル(約9500円)。ラップトップに1500ドル(約15万円)、ボイスレコーダーに85ドル(約8500円)、スマホに年間900ドル(約9万円)。どれも庶民的ですが、やはり75年前とは、使用するガジェットに格段の進歩が見てとれます。そして、スーツに1510ドル(約15万1000円)、マンスリーの地下鉄チケットに年間1344ドル(約13万4400ドル)が必要なようです。

スーパーマンになるための費用というか、ごく普通に新聞記者の経費のような気もしますが、1938年ではトータル944ドル(約9万4400円)が必要とされ、2013年では2万9434ドル(約294万3400円)。コスト比は2万8490ドル(約284万9000円)だそうです。

スーパーマンのコスチュームの費用が計算されていないのが残念ですが、設定では、赤ん坊だったカル・エル(クラーク・ケント)を包んでいた毛布で、義母のマーサ・ケントが作ったということになっていますから、実質0円といったところでしょうか?


■「ウルヴァリン」の場合

スーパーヒーローのためのコスト4


最後にウルヴァリン:SAMURAIでデューク真田戦も実現した、ウルヴァリンの過去と現在のコストをご紹介。

ウルヴァリンが誕生した1974年では、アダマンチウムの骨格に550万ドル(約5億5000万円)。嗜好品として、葉巻に138ドル70セント(約1万3870円)、ラバット・ブルーというビールに1095ドル(約10万9500円)。その他、『ウルヴァリン:SAMURAI』でも描かれる、日本への旅行に飛行機代390ドル(約3900円)がかかったようです。ちなみに、カナダのラバット社は実在するビール醸造会社で、ラバット・ブルーは現在も発売されているビール。葉巻のブランドがわからないのが、ちょっと残念です......。

これが2013年になりますと、アダマンチウムの骨格に2350万ドル(約23億5000万円)。葉巻275ドル(約2万7500円)、ビールに3741ドル25セント(約37万4125円)。南極への旅費に1199ドル(約11万9900円)、セキュリティ・ラインを通過するために175ドル(約1万7500円)が必要になる模様。

トータルでは1974年が550万1623ドル70セント(約5億5千16万2370円)、2013年では2350万5390ドル25セント(約23億5053万9025円)。差額は1800万3766ドル55セント(約18億37万6655円)となっています。

ところで、「アダマンチウムの値段について疑問が残った」ので調べてみますと、マーベル・コミックスのデータベースでは、不滅の金属であるアダマンチウムは「ほんの少量でも天文学的に高価」と記されています。近未来では実現するかもしれないアダマンチウムの骨格ですが、実際には相当に高額になることが予想されるようですね。

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(キネコ)

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