コタク・ジャパン・ブロマガ

テレビ、ゲーム、マルチプレイ...次世代Xboxを読み解くヒント

2013/04/12 19:06 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
テレビ、ゲーム、マルチプレイ...次世代Xboxを読み解くヒント


PS4の新作ゲームに関連するかもしれない話もありますよ。

次世代Xbox読み解くヒントとなりそうな情報、そしてPS4を含む「次世代タイトル」を開発しているゲーム開発会社に関する話を、米KotakuのSuperannuationさんが探し出して来ました。期待高まる次世代機、一体どんな話が出ているんでしょう?
 


【大きな画像や動画はこちら】

 
LinkedInでは、マイクロソフトのエンジニアが「ビデオ・コグニション・チーム」の一員として「次のXboxのクールな新機能」の制作に関わっていると述べています。しかしNDA(機密保持契約)のせいでそれ以上のことは明かせないよう。この人物はDRM付きのビデオコンテンツのプロセシングや、それをXbox SmartGlassレイヤーにフィードする技術などにも関わった人です。

ビデオ・コグニション・チームは2011年11月にVideoSurfという会社の買収後に設立されました。VideoSurfは動画の音声と映像をスキャンして、動画をカタログ化、タグ付けする技術を作ったところです。VideoSurfのアプリは、ユーザーがカメラをテレビに向けることで、現在テレビに写っている番組を分析、追加情報などを表示するという「『Shazam』のビデオ版」とも言えるもの。

マイクロソフトのキャリアポータルに掲載されているビデオ・コグニション・チームのプロファイルには、VideoSurfの技術がどうXboxプラットフォームに適応されるかのヒントが掲載されています。ビデオ・コグニション・チームのエンジニアのひとりは、チームの目標は「テレビの鑑賞方法を根本的に変える」ことと、ジェスチャーと音声によるコントロール技術を向上させ「視聴者が検索、消費し、コンテンツをシェアする行為をストリームライン化、番組検索にかける時間を最小化すると同時に、視聴とシェアのキャパシティーを最大化する」ことなんだとか。また、最近の求人ではビデオ・コグニションのことが「マイクロソフトの最も戦略的な資産」であり、チームは「世界中の何千万人ものユーザーに魔法のような経験をもたらすことを可能にする拡張性のあるサービスの構築」するんだそうです。

これが意味するところ、それはもしかしたら、新しいXboxはテレビのコンテンツを統合し、それ以上のもの(NetlfixやTiVoのようなコンテンツの分析を利用した推薦などの要素とか?)にしようとしているということかもしれません。また、これはXboxに対するマイクロソフトのビジョンが、ただのゲーム機ではなく、より幅広いことを可能にするモノであるという、絶え間なく流れている噂の裏付けとも言えるかもしれません。昨年末、The Vergeのマイクロソフト・スペシャリストであるトム・ワレンさんは、マイクロソフトが次世代Xboxに関して2つのSKU(最小在庫管理単位)戦略/2つのタイプの機種を発売する計画をもっているとのウワサを伝えていました。ひとつは低価格のセットトップボックスであり、もうひとつは高価なゲームコンソールだというのです。この話が「進化したXboxとテレビの融合」を裏付けるものなのか、そうでないのかはなんとも言えませんが、この低価格版がどんな革新的な技術を備えるにせよ、高価格版にも同じ機能が備わっていることは確かでしょう。

あるデザイナーは、彼のポートフォリオでXboxの長期ロードマップでの彼の仕事について語っています。10ヶ月間マイクロソフトのインキュベーションチームにいたこの人物によれば「マイクロソフトはXboxがオーディエンスにとって、従来のゲーム機以上のものとなるように方向転換をしなくてはならない」とのこと。プレゼンテーション用の画像もいくつか掲載されており、そのうちふたつでは「xTV」なるものが言及されています。ひとつは「xTVインキュベーション」と端に書かれ、もうひとつは「xTV」はマルチプラットフォーム・エコシステムの一部であり、ユーザーが帰宅途中電車で見ていたテレビ番組が、自宅に帰ってその続きから見られるというものとして描かれています。

興味深いことに、「xTV」という名前はこれまでにも言及されています。昨年6月にリークしたXboxの(もしかしたらホンモノかもしれない)戦略書類では、全て大文字で「XTV」という、Xboxやその他のデバイスからアクセスできる、有料放送をも含んだ次世代テレビサービスとして書かれています。

今週初め、マイクロソフトはMediaroom IPTVユニットを売却したと認めています。これはなんでも「Xboxを用いた消費者テレビ戦略に集中するため」なんだそうで、Xboxブランドがテレビとともになんらかの形で進化をすることを示唆しているようです。

テレビ視聴デバイスとしての次世代Xboxを考えると、最近議論を呼んだ「常時ネット接続必須」にも意味があるように思えてきます。最近の録画機能付きセットトップボックスは常に情報がやり取りできるように、ネットに常時接続されています。これにより、自宅にユーザーがいなくてもいつどんな番組を録画すればいいのかデバイス側が判断できるのです。それはつまり、Xboxがテレビデバイスとして機能するためには常時接続が必要になるであろうことを意味します。

また、2012年半ばまでXboxに関わっていたマイクロソフトのマネージャーは、「次世代のXboxコンソール」ソフトウェアの初期のプロトタイプでは「UIデザインの境界を押し広げ、より幅広い新たなシナリオを開く、新たな、クラウド型の、音声認識体験に集中」していたと語っていました。そしてマイクロソフトは現在「次世代Xbox SmartGlassのプロトタイプ」を制作している最中です。




数週間前、Insomniac Gamesが「Pop Riot」を「ゲームソフト」と「エンターテイメントサービス、すなわち、オンラインコンピューターゲームの提供」として商標登録申請しました。この登録の数週間前には、同じくミステリアスな登録申請が「Sunset Overdrive」なる商標でなされています。

Insomniac Gamesのキャラクターアニメーターのレジュメによれば、同スタジオは現在、リリース間近のマルチプラットフォームシューター『Fuse』と共に、「未アナウンスの次世代タイトル」を制作中のようです。Insomniacの長年のパートナーであるソニーが2月にアナウンスしたPlayStation 4の参入ゲームメーカーにもInsomniacの名前は上がりませんでした。もしかしたら前述の商標登録申請されたモノが次世代タイトルなのかもしれませんが(また、『ラチェットアンドクランク』はここ最近はInsomniacのノース・カロライナスタジオが権利を所有しているようなので、この次世代タイトルはこのフランチャイズのものではないのかも)。




VolitionのオーディオデザイナーのCVには「未アナウンスの次世代タイトル」が、すでにアナウンス済みの『セインツロウIV』に並んで書かれています。興味深いことに彼は新作『セインツロウ』と同じ時期から「未アナウンスタイトル」にも携わりはじめたと言っています。もしかしたらこれは新作『セインツロウ』の次世代コンソール向けのものなのかも?

『セインツロウIV』の次世代コンソール向けSKUに関してはアナウンスはありませんが、最近のインタビューではスタジオが、次世代コンソールのローンチに合わせてゲームを完成させようとすると、本当に野心的な次世代タイトルを作ることが出来ない、なんて語っていたりします。そう聞くと、『セインツロウIV』を早く完成させて『GTA V』が出る前に打ち負かそうとしているんじゃないかと考えてる身には不思議に聞こえますが。もちろんこの未アナウンスの次世代タイトルはまったく関係のないゲームである可能性もあります。




最近『HEAVY RAIN 心の軋むとき』のスタジオQuantic Dreamが、リード・オンライン・プログラマーの求人をかけていました。スタジオは「オンラインゲーミング/ネットワーク開発に関するとても深く高い知識」を持った人を求めているんだそうです。また、これまでにマルチプレイ・トリプルAゲームの開発に関わり、自らもマルチプレイゲームの経験が豊富な人物を見つけようとしていました。

Quantic Dreamはこれまで、シングルプレイもののドラマティックなゲームで知られていました。数年前のインタビューでは、デイビッド・ケイジさんがオンラインゲームは近々取り組みたいと思っているものであり、『HEAVY RAIN 心の軋むとき』と同じデザイン哲学を「マルチプレイ体験」に持ち込みたいと語っていました。同社は「singularityps4.com」なるドメインを取得していますが、これがそのマルチプレイタイトルとなるでしょうか?




求人エージェンシーのページと合致するLionheadの求人ページによれば、同スタジオは「ハイプロファイルな、マルチミリオンセラーのフランチャイズ」の新タイトル制作に関わる人材を募集しているようです。エージェンシーの方の求人では前回はこれはLionheadの新IPだとしていたようですが、もしかしたら『フェイブル』の新作かも知れませんね。




次世代タイトルの話も気になりますが、やっぱり次世代Xboxはセットトップボックスと融合したものになっちゃうんでしょうかね―。テレビと絡んで常時ネット接続となると「おま国」な国が続出しそうな気もしますが...続報に期待です。


[via Kotaku

(abcxyz)

関連記事

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

コタク・ジャパンチャンネル

コタク・ジャパンチャンネル

このチャンネルの詳細