『特別編』や新3部作が好きな方=マッカラム派な方は読まないほうがいいかも?
リック・マッカラムさんは、『スター・ウォーズ』の新3部作や旧3部作特別編、そして『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』などのプロデューサーとして知られる人物。そんな『スター・ウォーズ』とつながりの深いマッカラムさんは、どうやらこれからの『スター・ウォーズ』シリーズには関わらないようです。
スター・ウォーズ・ファン向けのポッドキャスト「Forcecast」にて、ルーカスフィルムでマーチャンダイズ担当のスティーブ・サンスウィートさんがチラッと語った所によると、マッカラムさんはしばらく前に引退されたんだとか。過去20年間『スター・ウォーズ』に深く関わってきた人物なだけに、人知れず静かに引退されたことは驚きですよね。もしかしたらマッカラムさんが引退しなければならない状況があったのでしょうか?
io9のロブ・ブリッケンさんは、マッカラムさんの引退に関して以下のように推測しています。
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これは純粋に私の推測にしか過ぎません。しかし会社というものは大抵、そこまで名の通った重役が引退する際には引退する理由がなんであれ、プレスリリースでその人物の仕事ぶりに対する感謝を述べて引退を発表するものです。マッカラムさんはそんな名の通った重役に当てはまる人物です。
彼はDVDの映像特典にもよく登場して映画について語っていましたし、『スター・ウォーズ』コンベンションのパネルにも参加していました。ジョージ・ルーカスさんが顔を出したくない時に、このフランチャイズの顔として出てくるのもマッカラムさんでした。
彼の引退がファン向けのポッドキャストで余談として出てくるのはおかしな話です。同じくらいオカシイのは、この長い間マッカラムさんの「引退」が秘密にされてきたということ。これまでにアナウンスは何もありませんでした。これに対する最も論理的な理由は、ディズニーが彼に対して「もうあなたは必要とされていない」と告げたため、結果としてこの奇妙な内密の「引退」となったというものです。
それはそれで、『スター・ウォーズ』ファンとしては問題ありませんが。マッカラムさんには『ジェダイの帰還』以降の『スター・ウォーズ』に起きたことの責任もありますからね。グリードが先に撃った? ジャージャー? アナキンは砂が嫌い? こういったことはすべてマッカラムさんのプロデュースの元で起きたことなので、非難されても仕方ないでしょう。理性的ではないと言われるかもしれませんが、それでもいいです。
もちろんそれらのおぞましいアイデアは、ルーカスさんが思いついたものと考えられます。でもマッカラムさんは常にルーカスさんの「イエスマン」でした。ルーカスの思いつきがどんなに酷いものであれ、それがまるで金であるかのように賛美するような...。マッカラムさん以前のルーカスのプロデューサーたち、つまり旧3部作のプロデューサーたちは、悪いアイデアはどんどん潰していきました。マッカラムさんはルーカスさんのしたいことをさせ、そのためにできた結果が新3部作です。
こういう風に考えると、マッカラムさんがいなくなったことは良いことともいえます。マッカラムさんが『スター・ウォーズ』ワールドに与えた残念な改変が、今後も続かないことを寂しがる人は少ないでしょう。ただ、もちろんあなたが引退する理由が病気やその他なのであれば、私はこれを書いたことをひどく後悔するでしょうけど。
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きっとミーハーなファンからは「何いってんの?」って感じなんでしょうし、新3部作ファンなら怒りが沸々...なんでしょうが、旧3部作を聖典と崇める『スター・ウォーズ』ファンの中には『特別編』も新3部作も「無かった事にしたい」と考えている人はいます。新作ストーリー考察記事でも新旧ファンの間の「心の溝」が言及されていましたが、この記事からわかるように、その溝はかなりのものです。
そう考えると、旧3部作派のディズニー内のお偉いさんがマッカラムさんを辞めるように仕向けた...というのも考えられない話では無いでしょう。ただ体調が悪くなり急にひっそりと引退、というのも十分に考えられます。いずれにせよ近いうちに本当の理由が明らかになって欲しいですね。
[Via First Showing via io9]
(abcxyz)
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