めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選


疲れているときに「綺麗だなー」とか思いながら見流すにはいい映画かもしれませんね。

映画は年々美しくなってきています。コンピューターでつくられた映像にIMAXカメラ、3Dやらなにやらの革新的技術で、アイキャンディーなんてものじゃなく、目にとってのご馳走のような映像が次々と作られています。でもどんな綺麗に映画を作れても、ナカミがなければ、ルックスだけ良くてもオツムの方はさっぱりお留守な人と同じです。そんなゴージャスだけれども中身の方はさっぱりな映画ばかりを集めてみました!
 


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めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 2


スタートレック』(1979年の映画版)

あの『スタートレック』がこんなに美しく映画化されるなんて! でも肝心の内容はと言えば、『宇宙大作戦』シーズン2のエピソード、「超小型宇宙船ノーマッドの謎 / The Changeling」を引き伸ばして駄目にしたようなものでした。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 3


ドラキュラ』(1992年の映画)

フランシス・フォード・コッポラ監督のこの映画は、どのフレームをとってもゴージャスで、陰影法/キアロスクーロをふんだんに使った絵画的な映画でした。でもだからって映画の質が良くなるわけでも無いんです。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 4


奇蹟の輝き』(1998年)

死後の世界を油絵のような表現で描いたこの作品。アカデミー視覚効果賞まで受賞していますが、それを除けばニューエイジなくだらない作品でもあります。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 5


スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』(2004年)

多分過去20年のSF映画の中で最も素晴らしいSF映画でしょう。1920年台の素敵なヴィジュアルだけとってみればの話ですが。ストーリーは、この作品がオマージュを捧げたパルプマガジンやコミックと同じくらい馬鹿馬鹿しいものです。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 6


ウルトラヴァイオレット』(2006年)

エアブラシで修正されたミラ・ジョヴォヴィッチさんが、キャンディーでコーティングされたディストピアで頑張るお話です。ファッションビデオとしてみれば最高かもしれませんが、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でミュータント治療薬の元となる少年が出てきて吸血鬼の治療薬になるようなお話だったけ。なんだかそんな感じの映画だったんじゃないかな。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 7


ファウンテン 永遠につづく愛』(2006年)

監督、脚本を手がけたダーレン・アロノフスキーさんの永遠の命についてのストーリーと、宇宙の木のヴィジュアルはとても印象的です。それでもまだ、その壮大なテーマがきちんと形を成すことはありませんでした。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 8


アバター』(2009年)

ジェームズ・キャメロンの返り咲きとなった映画です。色彩豊かなクリーチャーに生物発光する自然。でも映画としてみれば『ダンス・ウィズ・ウルブズ』よりも馬鹿げています。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 9


ラブリーボーン』(2009年)

『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が『奇蹟の輝き』を作ったらこうなっちゃいました。と言った感じのこの映画、アリス・シーボルドさんの悲しくも奇妙な小説が、ラブリーなCGのマーマレードで窒息死した感じの作品です。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 10


スカイライン』(2010年)

この黙示録的な映画、素晴らしいクリーチャーエフェクトに、人々を宙から摘み取るエイリアン。でもこれ結局、何の映画なの?




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 11


インモータルズ -神々の戦い-』(2011年)

『ザ・セル』や『落下の王国』など、美しいヴィジュアルの作品で知られるターセム・シン監督の、多分1番美しい映画です。ギリシャの神々がデジタルなフレスコ画に描かれた感じのこの映画はとても美しい...。でも内容は...。『タイタンの戦い』が頭のいい映画に見えてきちゃうから不思議です。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 12


プロメテウス』(2012年)

リドリー・スコット監督が、初代『エイリアン』の暗く狭い船内を、美しいランドスケープに置き換えた作品です。でもあらぬ方向に突っ走っていくのはこの映画のキャラクターたちだけではありません、この作品そのものがそんな調子なのです。




めちゃくちゃ美しい...と、ため息をついちゃう「だけ」の映画12選 13


オズ はじまりの戦い』(2013年)

おやおや、サム・ライミ監督もやっちゃいました。アイキャンディーの力に魅了され、全てのショットが美しい魔法の映画を作っちゃいました。でもこれはホントは馬鹿げたB級映画になるべき作品でした。




米コメント欄では『アバター』がリストに入っていることには概ね納得する声がある一方で、『ファウンテン 永遠につづく愛』と『ドラキュラ』がリストに入っていることを非難する声が少なくなかった他、こんなコメントも。

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Shal-Hulud:うーん『デューン/砂の惑星』を味気ない映画と表現したら言いすぎかな?
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まあ、あれはデビッド・リンチ映画ですからね。他にもコメント欄では『2001年宇宙の旅』、『スピード・レーサー』、『トロン:レガシー』、『アリス・イン・ワンダーランド』、『A.I.』、『ミラーマスク』、『デイブレイカー』などの作品が挙げられていました。他にも美しい「だけ」の映画をご存じの方はコメント欄やツイッターで教えて下さいね!


[via io9]

(abcxyz)

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