最悪・最強・最凶であるべき大ボスのハズなのに...アレ~?
テレビ番組のシリーズや映画のラストで、主人公のヒーローと最後の大ボスとが対決するシーンには、熾烈な闘いが繰り広げられるであろうことを期待しながら観ますよね。
例えば、仲間の誰かが敵の強大なパワーによって殺されてしまい、そのツラさをバネに逆転するとか、『ロッキー』のように、一旦は主役がボコボコに叩きのめされるけど、起死回生で見事な勝利を収める...とか?
なのに超期待ハズレながら、ラスボスが水に弱かったり、ヨーデルの歌声が弱点だったりして、あり得ないほど弱かったりしたら...ガッカリしちゃいますよねぇ(苦笑)
というコトで今回は、そんな想像を絶するほど弱かったSF/ファンタジーの敵キャラクター18選をお送り致します。以下へどうぞ!
【大きな画像や動画はこちら】
フレディー・クルーガー:『エルム街の悪夢』
焼けただれた恐ろしい形相と、スルドい鉄の爪で、眠りに落ちた若者たちに夢の中で襲いかかるサイコな殺人鬼フレディー。
ホラー映画界のアイドルとも言えるほど、不滅の人気を誇るカレですが...なんと弱点は襲われる方の心持ちひとつだったりします。それはシンプルに、カレを怖がらない事。そうです、恐れを捨てて、勇気を持って立ち向かえばヤツはドロドロと溶け出してしまうのです。
一度眠りに落ちれば、無残な方法でアナタを殺しにやってくるフレディーを怖がらないなんて...普通であれば、どう逆立ちしても考えつかない撃退法ではないかと思われます。ともあれ、懐かしのトレイラーをどうぞ。
トライポッド:『宇宙戦争』
H・G・ウェルズの小説を元にしたSF映画ですが、コレは弱すぎるエイリアンの先駆者みたいな存在ではないでしょうかw
人間で溢れかえった地球を侵略しようと、トライポッドと呼ばれる三本脚のロボットで地表に降り立ったエイリアンたち。地上は、吸われた人間の血液で真っ赤に染められ、我らのヒーロー、トム・クルーズ氏による活躍でもヤツらの侵略を止めることは出来なかったものの...なんとエイリアンたちは、ある時まさかの自滅をしてしまいます。
そのワケは、ヤツらは地球の空気や微生物などに対する免疫がなく、人間の生き血もエイリアンにとっては毒だったという...ヤツらにとっても、映画を観た視聴者にとっても、ザンネンな結果となりました(苦笑)
宇宙人:『サイン』
映画のオモシロさは賛否両論...M・ナイト・シャマラン監督のエイリアン映画がコチラになります。
トウモロコシ畑にミステリー・サークルを作り、ちょっと奇妙だけど平和な家族の元に襲来するいかにもな姿のエイリアン。イロイロあって、野球バットでブン殴られたエイリアンは、カレの身に降りかかったコップの水でご臨終です。ぜひとも動画を観て、苦笑いしてみましょう。
えー、何を隠そうこの地球という星は、ほとんどが海の水で覆われています。ヤツらにとっては、面積のほとんどが毒の池みたいなモンです。せめてトライポッド的な乗り物でも運転していればまだ良かったモノの、生身でウロウロしちゃうんですよ? 遥か宇宙の彼方から観たら小さな星かもしれませんが、成層圏あたりまで来たらイヤでも判るでしょ、太平洋が!!(爆)
ギャラクタス:『ファンタスティック・フォー』(コミックス)
惑星を崩壊させ、そのときに解放されるエネルギーを食べる宇宙魔神。イカついヘルメットが特徴で、強さの絶対的な象徴みたいなデカいオッサンです。
この宇宙における、最古の知的存在というギャラクタスですが、究極抹消器アルティメット・ヌリフィアーなる、ペースメーカーみたいな小型メカを前にすればイチコロなんですって。それはもう、1954年にゴジラをやっつけた「オキシジェン・デストロイヤー(水中酸素破壊剤)」みたいな必殺武器なのだとか...。
ボーグ:『新スタートレック』
ここらで地球外生命体からちょっと寄り道して、機械生命体のボーグについて触れてみましょう。
ボーグは、エンタープライズ号の乗組員たちと遭遇したサイボーグです。ウィキペディアによりますと、カレらは特定の種族の持つ、文明、文化、そのものを吸収同化していく侵略型エイリアンで、自己治癒する宇宙船に乗り、エンタープライズ号を無力化する武器を所持しているという、敵にすると恐ろしく厄介な連中です。
アメリカの長期テレビドラマでは、よくあるコトですが...ボーグたちは、徐々にその設定が変えられていきました。初めは死んだ目をしたサイボーグだったのが、次第にデータをラブドールにしようと企む、デタラメな宇宙ヴァンパイアへと変貌して行ったのです。
個人という概念がなく、全員で知識や情報を共有するカレらは、最終的にシステムにバグを仕込まれ、エンタープライズ号乗組員たちは、無事にボーグたちを撃退したのだそうです。
クローバーフィールド:『クローバーフィールド/HAKAISHA』
結局ラストは倒されるシーンないまま終わってしまうので、ココで弱かったと言うにはちょっとズルいのですが...まずはトレイラーでもどうぞ。
ずっと家庭用のビデオカメラで撮影された感じの、ドキュメンタリー風のこの映画ですが、自由の女神のアタマが飛ばされてくるシーンが、強烈に印象的でしたよね。地下鉄のトンネル内にチビ・モンスターなんかも巣食ってしまし、ニューヨークの街中が壊滅状態になってしまう、パニック系モンスター・ムービーでした。マーケティング的に、なるべくネタバレをしないようにプロモートしていた点は良かったんじゃないかと思われます。
リヴァイアサン:『スーパーナチュラル』
シーズン7に登場したリヴァイアサンは、煉獄から持ちだされた魂で、地球を植民地にしようと企んでいました。人間を貯蔵用のエサにしようとし、全てを支配しようとしたのです。あらゆる人間の姿に成りすますコトが可能なので、政府や工場などに潜入しました。
しかしヤツらの弱点はなんとホウ酸。これで焼けてしまうんですって。そして主役のウィンチェスター兄弟は、リヴァイアサンのリーダーであるディック・ローマンを、魔法の骨ナイフでブスっとひと刺し。最後は黒いドロドロになってしまいましたとさ。
西の悪い魔女:映画『オズの魔法使い』
ドロドロに溶けると言えば...緑色のカオした、空飛ぶ猿たちを操る意地の悪い魔女もそうです。オズの大王が、ドロシーに向かって西の悪い魔女をやっつけて来いと命ずるからには、きっとこの魔女というのは、オズにとってかなりの脅威だったのでしょう。
たかが12歳の女の子(ドロシー)にそんな注文する方もする方ですが...結局バケツに入った水を顔にブッかけただけで、全身が溶けてしまったこの西の悪い魔女。もうちょっと水の扱いには気を付けておくべきでしたね。
ザ・フォールン:『トランスフォーマー/リベンジ』
マイケル・ベイ節が、2時間半にも及び炸裂しまくる『トランスフォーマー』映画第2弾の大ボスがザ・フォールン。オリジナルのタイトルには、『Revenge of the Fallen(ザ・フォールンの逆襲)』と付くほどに重要な役柄でした。
ウィキペディアによりますと、ザ・フォールンはオールスパークによって誕生したとされる原初のトランスフォーマー。紀元前17,000年に地球に到来し、グレートマシンを建造した...とあり、スゴく重要な役どころを担っています。
さてラスト・シーンでザ・フォールンは、ジェット・エンジンで武装したオプティマス・プライムによって、エジプトのピラミッドから引きずり降ろされた挙句、直後の遺跡での決闘では、己が持っていた槍で胸を貫かれ、顔面を引き剥がされたあと、心臓部を握り潰されてあえなくクズ鉄と化してしまいます。
しかもそのバトルにかかった時間はおよそ45秒というから、地球に潜んでいた17,000年間も、2.5時間という上映時間も、カレがそのたった45秒のために生きてきたのかと思うと、現代社会の世知辛さを感じずにはいられませんね(苦笑)
ヴォルトゥーリ族:『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』
3000年以上ヴァンパイアの頂点に君臨する、ヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ。ちなみに映画では、最近めっきり美しく成長したダコタ・ファニングちゃんも、この一族を演じています。
『ブレイキング・ドーン Part 2』でヴォルトゥーリ族は、人間のベラ・スワンと、ヴァンパイアのエドワード・カレンの間に生まれたハイブリッド吸血鬼である、レネズミを抹殺しようと動きます。
初めは、レネズミの生い立ちがハーフであるという理由から殺そうと計画しますが、カノジョの持つ特殊能力などをイロイロ知った上で、やっぱりカノジョを殺そうとするのです。だって、そのために遥々イタリアくんだりからワシントン州のド田舎までやって来たんですもの。
当然、カレン家とその友人たちは、これについて困ってしまします。映画ではこれら2グループによる、大バトルの様子が映し出されるのですが...最後には視聴者を究極にガッカリさせるオチが用意されています。
そう、まさかまさかの...夢だったという展開。
ヴォルトゥーリ族は、このバトルのヴィジョンを見させられ、結局ナニもせずに荷物をまとめてイタリアで帰ってしまうんです。夢に負かされるなんて、一体どんなヴァンパイアなんですか!?(失笑)
ハーデス:『タイタンの戦い』(2010)
ギリシャ神話では冥府の神として恐れられ、三つ首の番犬ケルベロスを従えています。アフロディーテによる策略で、ペルセポネーに一目惚れをし、そのまま地中深くへ連れ去ったのが元凶で、ペルセポネーの母/豊穣の女神デーメテールが娘を探すようになり、その期間、地上に大規模な不作や凶作をもたらしました。この母娘が天界に居ない間だけ、地上では冬の季節がやってくるのですが...全てはハーデスのせいなんですよねw
で、2010年にリメイクされた『タイタンの戦い』では、ゼウスの兄ハーデスが人間界に恐怖をもたらすコトで、神々の力を弱まらせ、且つ自身の力を強大化させようと企みます。
メデユーサの首を持って登場したペルセウスによって、人々を恐怖のズンドコに陥れたクラーケンは石と化してしまい、ソコに現れたハーデスは、ペルセウスが投げた魔法の剣にブッ刺さり、あっという間にやっつけられてしまいます。大した活躍もなければ、クラーケンですら大サソリとの対決より時間が短かったという、電光石火のボス戦でした。
ゴロー:映画版『モータル・コンバット』
『モータル・コンバット』で語られる神話によりますと、四本腕のゴローは決して負かすことの出来ない最強のチャンピオンなのだそうです。
ゴローは『モータル・コンバット』というトーナメントを開催するシャン・ツンが、魔界から呼び寄せた戦士で最強を誇るハズなのですが...ジョニー・ケイジによる金的パンチに悶え苦しみ、おびき寄せられたガケっぷちで蹴られて落ちて真っ逆さま。
500ドルもするサングラスを壊した恨みで、ガケから突き落とされるなんて...ドイヒーな最期です。その様子を動画でどうぞ。
サンダー:『ゴーストハンターズ』
伝説の怪人ロウ・パンに仕えるサンダーは、嵐の3人組のひとりである、強大な魔力を持つ戦士です。
サンダーは、主人公ジャックが持っていた拳銃を粉々にしてしまうほどで、銃火器が通用しない相手なのですが...一番の大ボスであるロウ・パンが、投げナイフで倒された後、サンダーは勝手に膨れて行き、勝手に爆発して自滅してしまいます。これほどまでのかんしゃく持ちは、なかなかいませんよね(苦笑)
食肉植物トリフィド:『人類SOS!』
ジョン・ウィンダムのSF小説『トリフィド時代』が、1962年に映画化された作品に登場する背の高い、自力で歩く植物がトリフィドです。
大量の巨大歩行植物が、主人公たちを追いかける様子はさながらゾンビ映画のようです。最終的に灯台に追い詰められた主人公ご一行は、消火栓のホースでトリフィドたちに向かって水を噴射しまくります。
するとアラ不思議...植物だって言うのにドロドロに溶けてしまうんです。といいますのも、海のスグそばに立つ灯台は、海水を汲み上げて消火用に使っていたのだそうで、つまりは塩水が世界を救ったというコトなのです。
エイリアン:『インデペンデンス・デイ』
マックブックでエイリアンの母船がハッキングされるなんて...ホントにそんなコトがあって良いのでしょうか?(笑)銀河宇宙を旅する巨大U.F.O.を操ることができる、超高度なエイリアン文明のコンピューター・システムが、1996年製のマックブックで乗っ取るコトが可能だなんて...もうちょっとアンチウイルスソフトを強化しとけば良かったですね(苦笑)
ダークセイド:『ヤング・スーパーマン』
ドラマのファイナル・シーズンに登場するラスボスが、最後の恐怖として描かれるダークセイドです。行方不明となった息子のレックス・ルーサーが、帰って来られるようにと生命を投げ出し、己の身に憑依させた父親ライオネル・ルーサーの身体を借りたダークセイドですが、カレとクラーク・ケントとの対決がきっかけとなり、クラークはスーパーマンとして空を飛べるようになるのです。
劇中、ダークセイドによってブッ飛ばされたクラークですが、これまでの超人的な行動が走馬灯のように脳裏をよぎり、故郷からの呼びかけもあって一瞬で覚醒します。そしてダークセイドに突撃フライング・パンチをお見舞いすると...? 一撃で黒い煙となって消え去ってしまいました。
リーパー:『マスエフェクト』
テレビゲームの敵キャラを、このチョイスに持ってくるのはちょっとフェアではないかもしれませんね。と言うのも究極的な武器を持っていけば、瞬殺できるラスボスがいたりするのがゲームの世界だったりしますので...(汗)
『マスエフェクト』において、伝説上の機械種族リーパーは何百年にも渡って人類を狩ってきた、ノンストップな殺戮兵器なのですが、シェパード少佐がリーパーを打倒できる可能性すべてを掛けて、カレらのサイクルを打ち破ろうとします。
14分半の動画ですが、バトルの様子をどうぞ。
火星人:『マーズ・アタック!』
ティム・バートン監督が贈る、1950~1960年代のSFエイリアン映画のパロディー『マーズ・アタック!』。水ではありませんが、その他の敵キャラたち同様に、カンタンでアホらしい弱点を持つガイコツ顔の宇宙人たち。
お婆ちゃんが聴いていたレコードから流れる、ヨーデルのような歌声が超音波のように作用し、カレらは悶え苦しみアタマが爆発して呆気なく死亡するという、意味不明で笑える弱点を持っています。その様子は、動画で確認してみましょう。
以上、想像を絶するほど弱かったSF/ファンタジーの敵キャラクター18選でしたが...電気ショックや炎が弱点ならまだしも、水をブッかけると溶けるとか、勝手に自爆するとか、ラスボスにはあるまじき死に様の数々でしたね。
長々と強そうな態度をとっておきながら、あっと言う間に倒されてしまい、視聴者の期待を裏切る敵キャラ。皆さんも何か御存知でしたら、ぜひとも教えてください!
18 Bad Guys Who Were Way Too Easy to Defeat[io9]
(岡本玄介)
関連記事
- 『ジュラシック・パーク』と『スター・ウォーズ』のマッシュアップ「JurAT-AT Park」
- 独占画像第4弾! 『パシフィック・リム』オーストラリア代表ロボ「ストライカー・エウレカ」
- スネーク役はステイサム? 『ニューヨーク1997』、『エスケープフロムL.A.』リブートのキャスト情報
コメント
コメントを書く