多くのモンスター映画は、シリーズの終盤にもなればモンスターを宇宙に送るのがセオリーのようになっています。ジェイソン然り、ドラキュラ然り、レプラコーン然り...。当然、それらは映画だからこそ出来ること。 でも、万が一彼らがこの世の中に実在するとして、本当に宇宙に行ったなら? 我々人類はどうやって戦えば良いのでしょうか? 今日は、そんな「もしも」×「もしも」の馬鹿げた仮説を真面目に考えてみたいと思います。 では、以下から詳細をどうぞ。
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【ジェイソン】 『13日の金曜日』でお馴染みジェイソンは、シリーズ10作目の『ジェイソンX 13日の金曜日』で地球を脱出。ジェイソンは「倒したと思っても蘇る不死身の殺戮者」として恐らく最も影響力のある宇宙悪党でしょう。仕掛けもなければ決定的な弱点も無い。ジェイソンが不死身である限り、宇宙であろうが地球であろうが関係無いのです。 唯一、死因となった水には躊躇ったり混乱したりすることもあるようですが、宇宙において水は非常に重要なもの。ジェイソンと戦う為に使うわけにはいきません。というわけで、ジェイソンは宇宙ミッションを行う上で、最も恐れられるべきモンスターでは無いかと考えられます。ジェイソンを宇宙から抹消することが、宇宙ミッションの中で最重要視されるかもしれません。見つけ次第、太陽目掛けて飛ばすくらいのことはした方が良いかと思われます
【レプラコーン】 レプラコーンは、シリーズ化されたホラー映画の中でも、最も馬鹿げていると呼び名が高い『Leprechaun 4: In Space』で宇宙に行きました。レプラコーンのモチベーションはいつもひとつ、「金貨を取り戻すこと」。今や、金を使ったコンピューターや科学機器は山ほど存在しているので、レプラコーンは金を狙って配線を引きちぎり、宇宙船を非常に危険な状況にするかもしれません。また、レプレコーンは小さく何処にでもフィットし、食べ物や水を欲しない性質のようなので、宇宙トラベルに適していると思われます。しかし倒すのは簡単。金貨を宇宙船から投げ捨てれば、喜んで追って行くことでしょう。 ただし、レプラコーンを逃がしてしまうのは非常に勿体ないことなのです。というのも、レプラコーンは数少ない「便利で役立つモンスター」。映画の中で、このモンスターが物を磨き、靴を直し、病的なまでに整理整頓する様子が描かれています。レプラコーンがいれば、宇宙船の掃除や整頓を心配する必要が無くなります。
【ドラキュラ】 ドラキュラは『ヴァン・ヘルシングvsスペースドラキュラ』で宇宙を体験しています。彼の場合は、惑星から地球に向って移動中だったという設定。ジェイソン等と比較すると殺傷能力が低いドラキュラ。舞台を地球から宇宙空間にしても、あまり影響力に差は無いと思われます。 ドラキュラは地球に生息している分には、それなりに恐ろしいです。何せ、彼らの活動時間は私たち人間が無防備に寝ている夜。しかし宇宙の場合、「夜」はあくまで「日陰」でしかありません。とすれば、ドラキュラが優勢なのは極めて短い間のみ。日陰を抜けたら宇宙線のブラインド(?)を上げて、船内を光で満たせば簡単にドラキュラを倒せるのではないでしょうか。 しかし、地磁気圏が大量の日射を遮ってしまい、ドラキュラにそこまでダメージを与えられないかもしれないという可能性も考えられます。また、太陽系外惑星で生活して未知なる生物の血液を食料としていてドラキュラの生態が強化されていたとしたら、地球上での常識は全く通用しない、なんてことも...。そう考えると、光を武器にすることだけを前提に戦うのは止めた方が懸命かもしれません。
【狼男】 2013年リリース予定の『Steel Moon』は、狼男が宇宙に出来たラグジュアリーホテルに出没するというストーリー。満月の夜に狼に変身する狼男ですが、その効果が宇宙でも得られるのかは微妙です。理性のある内に捕獲し、将来的に信号灯の代わりに利用するのが良いでしょう。 例えば、狼なのか、人間なのかを示す光線を出す狼男の血液サンプルを積んだ宇宙ステーションと、そのサンプルを読み取るロボットを積んだ宇宙船を地球の周りを飛ばします。万が一、長距離貨物船が地球から遠く離れて迷子になってしまったとしても、その光線で出来た宇宙の地平を頼りにすれば地球に戻って来ることが出来るかもしれません。
【ゾンビ】 ゾンビは何処にでも現れます。行ったことの無い場所を探す方が難しいかもしれません。宇宙はゾンビやゾンビっぽいクリーチャーで溢れかえっています。『イベント・ホライゾン』や『ヘビー・メタル』等の宇宙が舞台の映画にも、ゾンビと思わしきクリーチャーが登場しています。系統は違えど、ゾンビは宇宙にいるのです。 動きのスピードは宇宙と地球では余り変わりないでしょう。『28日後』のダッシュするゾンビも、『ゾンビ』の動きの遅いゾンビも、無重力空間では同じ。重要なのは、ゾンビの知能と腐敗速度くらいでしょう。宇宙船の中では、ゾンビの群れはより危険になると思われます。というのも、腐敗した肉や分泌液が精密機械やコンピューターのパーツに入り込んでしまうからです。 万が一、ゾンビが酷く腐敗しないタイプで、なおかつ、そんなに強靭で賢くない場合、宇宙船の壁側に整列させて放射能を吸収させるクッション代わりに使うのが良いでしょう。また、実験にも最適。放射能に影響されるのか、腫瘍は出来るのか、脳が人間だった頃をどれくらい記憶しているのか等、知らなくてはいけないことは尽きません。
[via io9] (中川真知子)
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