ワタシたちは普段、ただゲームをプレイすることばかりに目が行きがちですが、ゲームのパッケージやボックスアート、そしてポスターといった販促品などのデザインというのはいったいドコからやってくるのか...?
みなさんコレ、考えたことってあります?
例えば今回ギャラリーでご紹介するアートワークの数々は、英国にあるヘッド・ファーストという、広告デザイン事務所によるオシゴトでして、ゲームのパブリッシャーや、デベロッパー関係に強いトコロなのです。
ボックスアートやパッケージというのは、オモテだけでなくウラ面もありますし、ゲームのウェブサイト、店頭用ポスター、コレクターズ・エディションの特別仕様モノなどをはじめ、果てはゲーム販売店で廊下やカウンター横に置かれているダンボール製の陳列ボックス兼ポップなどまで、手掛けるアイテムはホントに多様なワケです。
ヘッド・ファースト社のドム・コンロンさんによりますと、こういったデザインはお客さんたちが気にしてくれないなりにもゲームの成功への貢献度は高いのだ...とおっしゃいます。
ゲームソフトが買っていかれるうち、40%は衝動買いであり、これはカナリの数のお客さんがその場で購入を決めているというコトなんですよ。その中には、おぼろげなイメージだけでゲームを探しているゲーマーたちもいますし、小さいお子さんがキライな豆を食べてくれたご褒美にパパとママが売り場で即決する場合だってありえるんです。
ほかにも、仮にゲームを買いたい人だけど、たまたま広告やらキャンペーンやらをゼンブ見逃してしまっていた場合、何からも影響や予備知識を得なかったってコトになりますよね。
実は商品パッケージのウラ面が興味深いモノでして、これが勝敗を分けるのです。例えばさっきのパパとママは、以前にどこかで見かけたパッケージのオモテ面を探しているかもしれません。そこで見つけたソフトを手にとって、自分たちに強く訴えかけ、このゲームでいいんだ、と納得させてくれる要素をウラ面のデザインから探すことになります。
なるほど、言われてみれば確かにですね。ヘッド・ファースト社は、ギャラリーで見られるように、あちこちの有名で大きなゲームメーカーらとお仕事をしてきました。『コール・オブ・デューティー』や『スプリンターセル』、『レッドファクション:ゲリラ』、『バイオハザード』シリーズなど、どれもワタシたちが必ずドコかで目にしたものばかりですよね。
ひとつの商品でも、さまざまなフォーマットにデザインし直したり、バリエーションがあったり、なかなか大変そうなオシゴトですが、もしこの職種に興味を持ったそこのアナタ。
ヘッド・ファースト社のブログでは、日頃のチャレンジっぷりやデザインに受けたインスピレーションのお話など、このギョーカイならではのイロイロが読めるのだそうです。就活の足がかりにいかがですか?
ゲームの販促品のデザインはドコから来るの?(ギャラリー)[Kotaku Japan]
Luke Plunkett(原文/岡本玄介)