「矯正指導日の作文」  2014年5月29日

  私がいるフロアの受刑者は、第2・第4木曜日は矯正指導日となっており、作業をしない。その代わり、課題が与えられるのだ。埼玉も同じだった。

 午前中に作文、午後はワークシートでお勉強。 この作文には、毎回テーマが決められている。

 本日は「我慢することについて」。

 前回は「自分の修正すべきところ」。その前は「出会いについて」。さかのぼると「春の思い出」「卒業について」「人を頼りにすることについて」というタイトルで書くよう指示されていた。
 なかなか考えさせられるお題である。

 しかし、こんな作文書かせてしんみりさせるより、第4木曜は朝日新聞の論壇時評を読ませた方がよっぽど為になると思うなァ。今日の高橋源一郎さんのお写真も素敵だった。還暦過ぎて、デニムが似合うってカッコイイ! ロマンスグレーの無造作ヘアー。メガネの奥の優しい眼差し。木漏れ日と陰影の中で、柔らかいのに存在感のある佇まいでこちらを見つめている高橋さんに癒されます。彼の選ぶ言葉が心に染みます。

 早く来月の第4木曜にならないかなァ。