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【竹本幹男「カジノフォーリー・ビヨンド!」】 第3回 ミッキーのニューヨーク底抜け冒険視察(後半) 〜黒人に囲まれ、カツアゲされるの巻〜

2013/07/05 16:43 投稿

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第3回 ミッキーのニューヨーク底抜け冒険視察(後半) 〜黒人に囲まれ、カツアゲされるの巻〜

前回、ニューヨークのホームレスの多種多様な面白さを書いたが、同じように、地下鉄がサイコーにファンキーなのである。

混んでない時間に乗っていると、出くわすのが「地下鉄車内のパフォーマンス」。もう、いろんなのがある。

ハイスクールの少年少女たちによる「コーラス」「楽器演奏」にはじまって、プロ級の演奏家による「歌や踊り」。オレが出会ったベスト演奏は、南米系の「フォルクローレ〔民族音楽〕」で、楽器の演奏のうまさも抜群だし、コーラスのハモリもよくて、車内全員が聞きほれていた。

オレは残念ながら出会えなかったが、敢えてトランペットなどの楽器演奏で不協和音を出して、早く隣の車両に移ってほしい乗客から無理やりチップを稼ぐ連中もいる。
街頭や駅の通路などの「路上パフォーマンス」も数多く見られ、やっぱ、ニューヨークはアートの街だと感心させられる。
あとで聞くと、これらのパフォーマーの半分ぐらいは、市から許可証をもらったセミプロで、あとの半分が許可なしの素人だということだった。

また、「ショーウインドウ」も楽しい。世界一というだけあって、奇抜なのやクラシカルなものや最先端のファッショナブルなものなど、ニューヨークの中心街を歩いていて飽きることがなかった。
《※編集部注:「『ショーウインドウ』も楽しい」は原文ママ》

ニューヨークで大いにお世話になったのが、英会話学校の校長から紹介してもらったボブとマリーの貧乏アーティスト夫妻。

ボロボロのビルの2階に住んでいて、1階が花屋さんだった。1週間ぐらい居候(ちゃんとお礼に100ドル払う)させてもらったが、旦那のボブはなんか彫刻まがいなことはやっていたが、まったく仕事をしていなかった。マリーがパートみたいなことをして暮らしていた。

最初に訪ねたのがニューヨーク3日目。英会話に慣れてないし、地下鉄にも不慣れで電話で住所を聞いてもチンプンカンプン。やっとたどり着いたのはいいが、マリーがそわそわしている。なんか、マリーのママが亡くなって作業をしているとのこと。

英語が通じないことに不安になったマリーは、彼女の友人の日本人女性に電話して、その日本人女性が詳細をオレに説明してくれた。その説明によると、ママの葬式のときに配る、ママの生涯を綴った小冊子を手作りしているが、それをあなたに手伝ってほしいとのことだった。

オレは大きく微笑んで「OK!OK!」と言うと、マリーも安心した。作業は簡単なもので、コピーで作った紙を切って、順番に合わせ、表紙をはさんでホッチキスで閉じることだった。
作業中、自己紹介で「日本でオレは、ショービジネスの雑誌のライターや編集者をやっていて、今回はミュージカルを勉強しに来たんだよ」と、つたない英語で言うと、それなりに通じたようで、うれしかったなあ。
《※編集部注:「ショービジネスの雑誌のライターや編集者」???「ミュージカルの勉強」???》

 

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