亜留間次郎の「世界征服マニュアル」:法律を破っても良い場合
法律やルールは絶対ではありません。
どうも、薬理凶室のケダモノ、亜留間次郎です。
今から六年くらい前ですが、世界征服マニュアルという本を出版しました。
●アリエナイ理科式世界征服マニュアル
フィクションで描かれる「世界征服」は本当に可能なのか、よくある「悪の組織」って実際どうなのか、など「世界を科学でハックする」本だと思ってください。
そして、ブロマガではその番外編的な連載をこれからもやっていこうと思います。
今回は
法律やルールは何があっても絶対に守らないとダメなのか?
ってお話をします。
法律やルールは絶対に守らないとアウトなのかと言えばそんな事はありません。
守らなくても良い場合が存在します。
例えば、道路を渡ろうとして、横断歩道で赤信号で待っているときに、子供が道路に出てしまいました。
あなたは子供を助けるために、赤信号なのに道路に走り出て、子供を抱えて向こう側に無事に渡り切りました。
誰も怪我せずに無事でした。
さて、ここで問題です。
貴方は子供を助けるのに仕方なかったとはいえ、信号無視しています。
歩行者が信号無視した場合は道路交通法7条違反で2万円の罰金です。
子供を助けるために信号無視したから2万円の罰金を払わないといけないのでしょうか?
子供を助けた代償に法律違反した罰金を払わないといけないのでしょうか?
以下会員限定
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
コメント
コメントを書く(ID:870193)
かこつです。本当に真理を分かりやすく読みやすく書いていただきありがとうございます。
分かっててやるのと、分からないままやるのでは、天と地くらいの差があるし、分からないままルールを破るのは単なる違法行為になり得ますよね。みんながやってるから大丈夫、やっても何も言われてないから大丈夫、みたいな。
次回も楽しみにしています。
(ID:125746239)
亜留間先生かこつです。
言われてみれば確かに違法ではありますが、
そこまで法律が倫理の通じないものでなくて安心しました。
やはり、日本国民のためのものなんですね。
いわゆる「法律の穴」と呼ばれるものがありますが、
しっかりと筋の通った免除もまたおもしろいですね。
(ID:5280596)
かこつです!
違法性阻却事由、初めて聞きました。法律上の事例の次に創作上の事例を取り上げて、二段構えで解説してくださって解りやすかったです。
記事を拝読して、まだ初級者であるのに、上級者だと勘違いして大火傷を負うような真似だけは避けたいな、と思いました。自分の実力を把握するのって大事ですね。
今後はルールを熟知してその穴を見つけ、その上で謙虚さを忘れず世界征服を志したいと思います。
また、条文の趣旨を学ぶのにオススメの法学本(解りやすいやつ)などございましたら、ご紹介頂けると嬉しいです。