村人に疑われた時……違う
占い師から黒を出された時……違う
確定役職に指定された時……違う
○○○○を○○した時さ



今回は人狼ゲームにおいて最も大事なことを書きます。

人はいつ死ぬのか?
まぁ襲撃されたら当然死ぬわけなんですが、ここで言いたいのは「議論の中での死」のほうですね。

人狼をしているとちょいちょい遭遇すると思います。
やたら人外を当ててくる人。
いやぁ、怖いですねぇ。

「強い人に狼だとバレてしまった!吊られる!」
そう感じることもあると思います。
そこで怖気づいたら負けです。

この時点では貴方はまだ死んでいません。
疑いの目が向いただけです。
最近よく聞く言葉で表現するのならHPが削られた程度でしょう。
この時点ではまだまだ切り返す方法はあります。
いくつか例を挙げると…

①ヘイト返しーA
 A「Bが怪しい!」
 B「俺の黒要素を言語化できる?」
 A「いや、上手く言語化はできないんだよね」
 B「そうだよね?Aは俺を吊りたい狼で間違いないよ!」

②ヘイト返しーB
 A「Bが怪しい!」
 B「俺の黒要素を言語化できる?」
 A「さっきの○○って発言は村人からは出ないでしょ」
 B「いや、言葉の綾でしょ。たしかに俺に強い白要素はないかもしれないけど黒要素だってないはずだ。それを悪意ある解釈しかしないならAは俺を吊りたい狼で間違いないよ!」

③説得
 A「Bが怪しい!」
 B「疑われてるみたいだけど俺はAのことを疑ってないんだよね」

 A「え?そうなの?」
 B「
客観的に見て自分が村っぽい行動をしていなかったのは事実だからむしろ自分を疑ってくるほうが村っぽい視点だと思う。だからここは一旦手を組んでCを吊らないか?俺を信じろ!」
 D「Bが狼ならAを吊りにいくはずだからBは村だと思うよ~(棒)」 ←仲間狼

④危機回避
 A「Bが怪しい!」
 B「狩人!狩人!!」

ざっと例を挙げてみましたが、こういうのは経験と共に修得していくものだし、
言い回しのバリエーションは人の数だけあるんで別に覚えなくて大丈夫です。
ただ…
疑われてすぐに死を覚悟して吊りを呑んだり、諦めたりすることは良いことではありません。
諦めたら試合終了です。

その人の誘導に村の多数が納得し、自分に最多得票が集まった瞬間が死ぬ時です。
多少疑われた程度ではまだ死んでいません。
仮に3票もらったとしても人外票を全て1ヵ所にぶちこめば、4票で村人が吊れるんです。
暴論だろうと非論理的だろうと吊られないことが正義です。



ちなみにこれは村人陣営にも適用されることです。
例えば…

村人Aの誘導で村人Bが処刑されました。
ゲーム終了後、村人Aに対して
「推理間違ってんじゃん」
みたいな追及がされることが多いと思います。(特に村が負けた場合)

当然議論内容や展開にも依りますが、村人Bに対して
「大事な場面で村人を説得できなくて吊られてんじゃん」
という
追及をする人はあまりいないと思います。

これはおそらく人間の心理的に
「誘導という行為自体に対して若干のマイナス印象があり、やるなら正しい推理の元やるべき」
という感情があるからだと思います。
これは特に人狼ゲームに不慣れな人に多い感情だと思います。

実際は逆です。
推理は水物、間違って当然。
 「これは流石に外しちゃいかんだろwww」という物も
当然たまにはあります。
周囲を説得できずに処刑された側にも十分責任はあるんです。
(票数の問題はありますが基本的には)民意で村人ではないと思われたから処刑されているわけですから。

人狼は1人でも生き残れば勝利なので自分が吊られないことが最も大事です。
村人は人狼を吊り切らなければならないため
一定以上の推理力は求められますが、人狼陣営同様に自分が吊られないことも大事なんです。
何にせよゴネることが大事




ここまでが心構えの解説という前置きで、これからが本題です。

人はいつ死ぬのか?
それは最多得票を獲得した時です。

そんなの誰だってわかっているでしょ。
当たり前のことをドヤ顔で語ってんじゃねーよ。
と思う人もいるかもしれません。
ですが、これを意識してゲームに臨んでいる人はどれだけいるでしょうか?

最多得票者にならなければ吊られない。
つまり、自分より1票でも多い人を作れば生き残れる。
例えば9人時に
 人狼A 2票
 人狼B 2票
 人狼C 2票
 村
人A 3票
このように票が分かれたとします。

村人陣営が全員人狼に投票している!すごい!
でも処刑されたのは村人!!!
人狼陣営としてこんなに愉快なことはないでしょう。

組織票は強いのです。
(村人が3w全てを捕捉していない限り「人狼A~Cが組織票を行った」という事実すらバレません)
村人陣営は人数が多いですが組織ではありません。


人狼で強くなるためには
 ①1ヵ所に票を集める意識
  どの村人に票が集まりそうかを察する洞察力
 ②
村人の票を回収する話力
  村人に投票する理由をでっちあげる技術
主にこの2点を意識すると良いと思います。

①1ヵ所に票を集める意識
 誰が誰を疑っているかを察しましょう。
 対面人狼ならば表情も立派な武器でしょう。
 AがBを疑っていると発言した瞬間にCが嬉しそうな表情をしました。
 Bに2票入りそうなのはわかりますよね。
 その後DがAを疑う発言をしました。
 Cはまだ何も発言していないけれど、A&C vs B&Dの構図になりそうなのはわかると思います。 (
敵の敵は“当面は”味方と判断する人がほとんどです)
 こういう情報を非言語情報からでもいいですし議論内容からでもいいので把握できると強いですね。

村人の票を回収する話力
 話術とパッションでみんなの票を回収してやるぜ!
 というのも結構ですが、議論にはコスパ・燃費というものがあります。
 処刑に追い込む村人を絞る以上、騙す村人を選ぶ必要があります。
 これは①の内容に通ずるものですが
  ”誰がどの程度誰を疑っているか”
 の判断が重要です。

 例えば
  A.人狼を
疑っていて意見が変わらなそうな人
  B.人狼を疑っているけど強い自信を持っていない人
  C.村人を疑っていて意見が変わらな
そうな
  D.村人を
疑っているけど強い自信を持っていない人
  E
.主体性がない人
 がいた場合

 Aを懐柔するよりBを懐柔するほうが容易く
 Bを懐柔するよりCに便乗するほうが容易い
 というのがわかると思います。
 浮遊票の獲得を意識しましょう。

 ここまでわかれば後は
  絶対に吊りたい村人、絶対に吊りたくない
村人、困ったら差し出す村人
 を組み分けして、吊る順番というパズルを組み立てるだけです。


メンタル面の話と技術面の話を1つの記事にまとめた上に例えが多くてかなり長くなってしまいましたが、今回の内容は全記事の中でもトップクラスで大事な話なので仕方なし。

でも面白いと思いませんか?
狼が捕捉されているのに村人を処刑できたら。