in the looop

上原正太郎×斉藤徹スペシャル対談:デジタル・マーケティングの課題を解決するための3つのキーワード<最終回>

2013/05/14 11:05 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
2回連続でお届けしてきたアドビシステムズ社の上原氏とループス・コミュニケーションズ斉藤氏のスペシャル対談記事も、いよいよ今回が最終回です。最終回のテーマは、 「 ラストミリセカンド、1,000分の1秒単位の判断が成否の分かれ目!」です。どうぞ最後までお読み下さい。

 

#3:ラストミリセカンド、1,000分の1秒単位の判断が成否の分かれ目!

 

イラストレーターやフォトショップをはじめとしたクリエイティブツールで有名なアドビシステムズ社が、昨年立て続けに2つのクラウドサービスを発表しました。「Adobe Creative Cloud」と「Adobe Marketing Cloud」です。この2つのクラウドサービスですが、デジタル・マーケティング部門に長年に渡ってはびこってきた課題を解決する可能性を秘めているサービスとして注目を集めています。では、デジタル・マーケティングの現場には一体どんな課題が潜んでいて、その課題を解決するためにはどうしたら良いのでしょうか。

 

今回、その課題と解決策を明らかにするために、「デジタル・マーケティングの課題を解決するための3つのキーワード」と題した、アドビシステムズ社で「Adobe Marketing Cloud」のエバンジェリストとして活躍されている上原氏と、3月に米国ソルトレイクで開催されたアドビ社のイベント「Adobe Digital Marketing Summit 2013」に参加し、「Adobe Marketing Cloud」の可能性を実際に肌で感じ取って来られたループス・コミュニケーションズの斉藤氏に対談をお願いしました。

 

3回シリーズでお送りしてきた最終回は「 ラストミリセカンド、1,000分の1秒単位の判断が成否の分かれ目!」です。少しでもデジタル・マーケティングに携わる人々の参考になれば幸いです。

 

尚、お二人の敬称は略させていただいています。

 

斉藤:

コラボレーションが、クリエイターが制作する写真やビデオなどのクリエイティブの品質向上や、消費者の反応をある程度予測することができるというメリットを生むということについてはよく理解できました。コラボレーションすることは、他にどんなメリットをもたらしてくれますか?

 

上原:

はい、実はコラボレーションは、先に説明したリアルタイムと密接な関係があります。リアルタイムな情報の把握とコラボレーションな仕事の進め方の2つが一緒になることで、デジタル・マーケティングの世界は劇的に変わります。

 

斉藤:

なるほど、リアルタイムなコラボレレーションでなければ意味がない?

 

上原:

ええ、もちろんそれぞれ単独でも、先に説明したように大きなメリットをもたらしてくれます。しかし昨今、様々なデバイス、様々なデジタルチャネル(ソーシャルメディア、広告、オウンドメディア等)といった多岐にわたるお客様とのタッチポイントにおいて、コンテンツを消費するスピードも急速に加速しています。リアルタイムにコラボレーションできる環境を手に入れることでそのスピードに対応することができれば、デジタル・マーケティングに携わっている人々も、様々なコンテンツを様々なユーザーに向けて提供することができ、そしてカリスマ店員のように振る舞えるようになるんです。

 

斉藤:

それは凄いですね。カリスマ店員は、お客さまと少し会話しただけで、そのお客さまのライフスタイルや好み等を予測し、お客さまごとに最高のおもてなしを提供してくれます。それがデジタル・マーケティングの世界でも可能になるんですね?

 

上原:

はい。たとえば、クリエイターが制作した写真やビデオ等のクリエイティブに対し、マーケターやウェブアナリストを始めとした他の担当者が即座に感想や意見を出し合い、クリエイターはその感想や意見を反映させたもっと素晴らしいクリエイティブを完成させる。そして、コンテンツ担当者はウェブアナリストから瞬時に送られてくるアクセスの状況や、ソーシャルメディア担当者がアドバイスする最適な更新のタイミングなどを見極めながら、その瞬間に訪問しに来ているユーザーにとって最適なコンテンツを提供する。

 

斉藤:

なるほど、リアルタイムにコラボレーションすることによって、ギリギリな直前でユーザーに最適なコンテンツを提供することができるようになるわけですね。まさにカリスマ店員ですね。

 

上原:

ええ、リアルタイムにコラボレーションすることによって、デジタル・マーケティングの担当者は1,000分の1秒単位で判断することができるようになるのです。それが、ラストミリセカンドです。

 

斉藤:

確かに、1,000分の1秒単位で反応することができれば、サイトを訪れてきたユーザーに対して最適なコンテンツを提供することが可能ですね。「Marketing Cloud」は、まさに新しいデジタル・マーケティングの世界を実現するためのサービスだということがよくわかりました。

 

上原:

有難うございます。デジタル・マーケティングの仕事に携わっている1人でも多くの担当者に「Marketing Cloud」を利用してもらい、リアルタイムにコラボレーションすることのすばらしさを実感してもらえたらと思っています。

 

斉藤:

今日はお忙しい中有り難うございました。

 

上原:

こちらこそ有り難うございました。

 

<完>

 

 

ビデオを見てさらに理解を深めよう

 

アドビシステムズ社のWebサイトでは、「斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座」という6回シリーズのビデオを視聴することができます。これからのデジタル・マーケティングに関する理解をさらに深めるために、こちらのビデオも是非ご覧下さい。また、ビデオの最後で、アシスタントを務めてくれたマリヤが毎回デジタル・マーケティングの課題を解決するためのヒントを紹介してくれているので、そちらも是非お楽しみに。

 

※尚、ビデオを視聴するためには簡単な情報の登録が必要になります。

※現在、以下の6本全てのビデオが公開されています。

 

▶今回新たに公開されたビデオ

 

■斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座#5<ソーシャルメディア担当者編

 http://apps.enterprise.adobe.com/go/701a0000000miaiAAA

 

 

■斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座#6<コンテンツ担当者編>

 http://apps.enterprise.adobe.com/go/701a0000000mianAAA

 

 

 

▶過去に公開済みのビデオ

■斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座#1<総合編>

 http://apps.enterprise.adobe.com/go/701a0000000miaOAAQ

 

■斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座#2<マーケター編>

 http://apps.enterprise.adobe.com/go/701a0000000miaTAAQ

 

■斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座#3<クリエイター編>

  http://apps.enterprise.adobe.com/go/701a0000000miaYAAQ

 

■斉藤徹のよくわかるデジタル・マーケティング講座#4<ウェブアナリスト編>

 http://apps.enterprise.adobe.com/go/701a0000000miadAAA

 

 

取材&撮影フォトアルバム 

 

■対談語のツーショット

 

 

 

 

※チェックしておきたい関連記事

 

■アドビとセールスフォース、ソーシャル系クラウドサービスの特性を理解しよう

 http://media.looops.net/saito/2013/03/19/social_cloud/

 

■新しい「Adobe Marketing Cloud」は、管理者、マーケター、クリエイティブの壁を超えて

 http://media.looops.net/saito/2013/03/07/adobe-summit-2013/

 


伊藤 靖

">by 伊藤 靖

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

in the looop

in the looop

このチャンネルの詳細