――『GENOME30』(713日、福岡国際センター)での藤田和之戦が終わって、先ほど宿泊するホテルにチェックインしました。今の気持ちから教えてください。

大地 今の気持ち?

――ええ。

大地 ……………………(無言のまま20秒ほど経過)。

――今の気持ち。

大地 とりあえずスタートラインからスタートは切ったっていう感じですかね?

――思った以上に好スタートを切れましたか?

大地 どうですかね? でも結局、負けましたからね。腕もイキましたし。

――ホントだ。右腕が少し腫れていますね。今のところは、そのくらいですか、ダメージは?

大地 腕だけです。いや、頭も少し(痛い)。でも凄いですね。

――藤田選手は、試合前の段階で「怪我をしないでリングを降りられたら彼(大地)の勝ちってことでいい」って言ってましたから、その理屈なら大地選手の勝ちかもしれないです。

大地 いやー、どうなんだろう? でも、負けは負けですよ、結局。結果ですから。

――負けですか。

大地 時と場合によりますよ。

――というと?

大地 時には、負けという名の勝ちもあると思いますけど、今日はそれじゃないです。

――それでも、藤田戦では今の橋本大地を全部出せましたか?

大地 どうだろう……? 気持ちは全部出せたと思いますけどね。

――藤田和之の何が一番予想以上でした?

大地 もっとヒドいものを予想していたので……。でも、攻撃が効かなかったのは、ちょっと予想外でしたけど。

――顔面を何発かガンガン蹴っていましたね?

大地 あそこまで蹴って効かないと、やっぱ普通の人じゃないですね。

 

――例えば、去年の大晦日にあった藤田×石井慧戦の前に、クラッシャー川口選手や鈴川真一選手が藤田選手とスパーリングの相手をしたら、殴った川口選手や鈴川選手の拳が痛かったそうですよ。

大地 はい。

――大地選手の足は痛くなりました?

大地 いや。レガースを着けてたのもあると思いますけど。

――試合タイムはどのくらいだったんですかね?

大地 どうだったんですかね?(とスマホで確認しながら…)

――高橋義生コーチからは何かを言われたりしました?

大地 一応、負けたことには変わりがないんで、そういう指摘は受けましたけど、「あんな化け物相手によくやった」と言ってはもらえましたけど。でも、自分的にはまだまだ。もうちょっとですね。

――もうちょっとですか。

大地 あ、(結果が)あった! 222秒! またドンピシャで来たなー!

――ゾロ目だ(笑)。長い222秒でした? それとも短かった?

大地 いやあ、短かったですよ。やってるほうとしては。

――試合後に藤田選手は、「あれじゃダメだろ。遠慮するなって言ったじゃないか」って言っていたみたいですね。

大地 じゃあ次にやる時にはもっと。次は僕が仁王立ちする気持ちでいきます。

 

713日、福岡市のホテルにて収録/聞き手◎“Show”大谷泰顕】

 

※次回は、橋本大地がさらに藤田戦を語ります。お楽しみに!