「ワン•ビン君が相手だと打撃のスパーリングにしてもやりづらい部分はあるんですよ」
【本文】
――『GENOME30』では鈴川真一戦がありますけど、この試合は川口選手のIGFデビュー戦(2012年5月26日、TDCホールでの『GENOME20』)の相手でもあります。
川口 あの試合は緊張しましたね。それまで国内での大舞台はあまり経験がなかったし、初めてのリングでもあったし。
――会見でも話していましたけど、地方大会では負けていないそうですね。
川口 そうなんですよ、なぜか(笑)。今のところ5連勝かな?(記録は4連勝中) どこまでこれが伸ばせるか。地方のほうが相性がいいみたいですね。東京が噛み合わないなーって。
――それはそうと最近、IGFに橋本大地選手が入団しました。練習を観ていて、何か感じることはありますか?
川口 頑張ってるなっていうのが一番スかね。
――頑張ってますか。
川口 じゃないですか? 周りは年上ばかりで、サイズも違うのに食らいついてるわけじゃないですか。なかなかそれはできないことですよ。言ってしまえば、放り出されてる感じなのかもしれないけど、それでもやっているわけだから。
――スパーリングでは鼻血を出したりしているみたいですね。
川口 彼が今までどこまでやっていたのかは知らないけど、もし本格的に打撃の練習を始めたのであれば、まずは恐怖心を克服するところからになりますね。だけど、それは誰もが最初に通ることだから。とくに問題はないと思いますよ。
――初めてプールに入る時の子どもって水を怖がるけど、そんな感じなんでしょうかね?
川口 そうかもしれないですね。簡単に言うと、それって強いか弱いか、というよりも馴れるか馴れないか、みたいなもんですから。
――馴れるか馴れないか。それでも『GENOME30』では藤田和之と闘わなきゃいけないっていう。
川口 IGFに来て、いきなり藤田さんですからね。プレッシャーは半端ないでしょうね。
――でしょうね。
川口 よく受けたなって思いますよ(笑)。
――藤田選手は「無事にリングを降りられたら、彼の勝ちでいい」って。
川口 あ、それは一理ある。藤田さんですからね。無事に生還できたら凄いですよ。
――まだカラダも満足にできてないかもしれないですけどね。
川口 それは1、2週間でできるもんじゃないですけどね。それも含めてプレッシャーは相当でしょう。それと同年代の奥田(啓介)君は面白くないんじゃないですか?
――Twitterでもかなり不満を爆発させてましたね。同年代といえば、ワン•ビン(王彬)選手もいますけど、彼の様子はどうですか?
川口 ワン君が相手だと打撃のスパーリングにしてもやりづらい部分はあるんですよ。
――K-1ファイターの天田ヒロミ選手と打撃で打ち合った川口選手でもやりづらい?
川口 ええ。だけどその分、いい練習にはなってますよね。面白いです。彼はなかなかいないタイプだから。そういう選手と練習したほうが、刺激があって面白いですよね。
――なるほど。『GENOME30』を終えると、東北8連戦(東日本大震災復興チャリティーイベント『元気祭り2014』)もあります。
川口 また初モノですね(笑)。自分にとっては大事なキャリアになりますよ。
――そう考えるとIGFではなかなかハードルの高い場面が多いような気がしますね。
川口 何にでも対応できるようにしていかないと。それは感じますね。その分、燃えますけど。その分、緊張感は半端ないです。
――最後に、今後について、何か考えはありますか?
川口 いくつか考えていることはあります。まずは『GENOME30』が終わってからですね。
【7月2日、IGF道場にて収録/聞き手◎“Show”大谷泰顕】
※次回は『GENOME30』にて活躍したファイターがあの話題について語ります。お楽しみに!
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