結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年11月11日 Vol.137
はじめに
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
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iPhone 6 を入手しました。
iPhone 5からiPhone 6への機種変更です。 Softbankのオンラインショップで購入し、 自分でアクティベーションやバックアップからの復元を行い……という 話はすでにブログに書きました。
移行が無事に済んでほっとしています。
◆iPhone 5からiPhone 6にバージョンアップ
http://blog.textfile.org/20141105/iphone/
料金プランは複雑過ぎて相変わらずよく理解できていないのですが、 電話をあまり掛けない身としては、 新規のスマ放題よりはホワイトプラン継続のほうがよさそうなので(自信なし) 継続を選択しました。
数日使ってみて「大きいので、うっかりすると落としそう」が率直な感想です。 いちおうシリコン製のカバーを別途購入して手からすべりおちないように 注意していますが、まだまだ慣れませんね。
でも、画面が広くなったのは素直にうれしいです。 メールでも電子書籍でもWebでも、iPhoneで文章を読むことが多いので、 画面が広くなると目の負担も少なく、一度に見える量も多くてよいですね。
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Webの話。
結城は、
今年になってから何パーセントが過ぎたか
が一目でわかるサイト「今日は……?」を運営しています。 運営というほど大げさなものではありませんけれど。
最近Bootstrapでリニューアルするのがマイブームなので、 この「今日は……?」もリニューアルしました。以下です。
◆今日は……?
http://week.textfile.org/
毎日のようにこのページを見ては「ぐぬぬ。今年はもうこんなに過ぎたのか!」と はげみにしているのです。何となく棒グラフ(プログレスバー)を実装したり、 「フォロワーにツイート」や「いいね!」を表示するようにしたりして、 現代のWebページ風に仕上げています。
たったこれだけの機能を持ったWebページでも、 楽しいなあと思っています。
この他にも、Bootstrapベースでの書き換えはいろいろやっています。 たとえば、「結城浩の個人出版(KDP)のページ」。 書き換え前後のスクリーンショット「ビフォー・アフター」は以下の通りです。
いくつか書き換えを行っているうちに、自分なりの基準というか、 心がけのようなものがあることに気付きました。 それについてはまたいつか詳しくお話しします。
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ちょっとまじめな話。
先日「いじめをゼロにするという宣言の危険性」という主旨のブログ記事を読みました。 以下書くことは、その記事とは直接は関係ないのでリンクはしません。
「いじめをゼロにする」と宣言してしまうと、 いじめの報告を隠蔽してしまう方向に動いてしまう危険性がありますね。
いじめを少なくしよう、できればゼロにしようという 目的に悪いところは何もありません。 しかし、「いじめをゼロにする」という宣言によって、 その目的に逆行してしまうというのは皮肉なことだと思います。
以前話題になっていた、 「クラス全員で皆勤賞を目指そう。休む人をゼロにしよう」 というのも似ている話題でしょう。
クラス全員が一年間、健康で過ごし、 学校を休む人がゼロであるというゴールは、 良いことといえなくはありません。 しかし「もう少しで皆勤賞だから、風邪気味だけど無理して登校」 という発想になるのはまずいでしょう。
と、ここまでの話は、私には当たり前のことのように思えます。 しかしながら、そう思わない人もいるでしょう。
もしも「自分の考えは正しいから、 自分の考えに反することを主張する人をゼロにしよう」 と考えるなら、自分自身も同じ過ちを犯していることになりますね。
ゼロにしよう。100パーセントにしよう。 それは単純で主張しやすく、わかりやすい。 でもだからこそ、危険性が潜んでいることがある。
そんなふうに思うことがよくあります。
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結城は「古今和歌集を読む」という活動をしています。 これまでに恋の歌を中心に30首ほど読み、 簡単な文法解説と現代語訳を書いてきました。
これまでの成果はすべてnote(ノート)のマガジンにまとめています。 ぜひフォローくださいね。
◆古今和歌集を読む
https://note.mu/hyuki/m/mfa4fe40c022b
たとえば、古今和歌集678よりこんな歌を。
逢ひ見ずは恋しきこともなからまし音にぞ人を聞くべかりける
(読人知らず)
もしもあなたに逢わなかったならば、 これほど恋しく思うこともなかったでしょうに。 あなたのことはただの噂としてだけ聞くべきだったのでしょうねえ。
◆古今和歌集678
https://note.mu/hyuki/n/n98ab2161ca55
古文は、現代語と違う音の響きを持っていて、 ときどき呪文のように聞こえるのが好き。 「これってどんな意味があるんだろう?」のように、 ふっと引き込まれる。そんな感覚が好き。
また、古語辞典や文法書を調べたりして意味を理解し、 もう一度歌を読み返すと新しい意味が心に流れ込んでくるのも好き。 学んだことが味わいになって返ってくる感覚が好き。
高校時代に学んだ「反実仮想の『まし』」や「係り結び」などの言葉が、 記憶の底から浮かび上がってくるのも大好き。 学んだことが自分の生活を豊かにするって、 この上なくうれしいことの一つだと思います。
古文のことをだいぶ思い出してきたので、 現役で学んでいる中学生の子供に古文の問題をチャレンジできるのも楽しい。
「『まし』って知ってる?」
と聞いたら、
「反実仮想」
と即答された。「やるなあ」と言ったら、子供は得意げにニヤリ。
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さてそれでは今週の結城メルマガを始めましょう。
今回は、毎月連載している「再発見の発想法」で、 「Deploy(デプロイ)」というお話をしましょう。
それから、「文章を書く心がけ」のコーナーで、 最近行っている「朝一番の自動書記」という習慣について。
また「仕事の心がけ」と「Q&A」もお届けします。
お楽しみください!
目次
- はじめに
- 再発見の発想法 - Deploy(デプロイ)
- 朝一番の自動書記 - 文章を書く心がけ
- 習慣の力と健康管理 - 仕事の心がけ
- 仕事と楽しみの「けじめ」をどうつけているか - Q&A
- おわりに
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