結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2013年11月26日 Vol.087
はじめに
おはようございます。 いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
結城はゲラに朱を入れるのに「フリクション」という 消すことのできるボールペンを使っています。 摩擦熱で消えるという仕組みらしいですね。
◆消える筆記具フリクション
http://www.pilot.co.jp/promotion/frixion/info/
先日ツイッターを見ていたら、肉まんをゲラの上に置いたところ、 (おそらく熱のために)肉まんの形に赤い色が消えてしまったという ツイートを見かけて思わず笑ってしまいました。
結城は試していないのですが、そういう状況になったとしても、 いったん凍らせると赤色が復活するらしいですね。
それから、ある方から「普通の消しゴムでも消えるボールペン」 というものを紹介していただきました。
◆ユニボール シグノ イレイサブル
http://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/gel/signo_cap/signo_erasable.html
いろいろ便利な道具がありますねえ。
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来月刊行になる『数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう』の無料プレゼントの抽選を 先週行いました。応募総数は101名と、たくさんの方にご応募いただきました。感謝です。 多くの方が、応募のメールの中に結城の活動に対する感想や要望を書いてくださいました (抽選には影響しません)。
メールに書かれたそのような読者さんの生の声は、執筆するときにとても参考になります。 いつも結城は《読者のことを考える》のが大事だと思っているのですが、 その「読者」とはいったいどんな人なのか、メールを通して感じることができるのは、 ほんとうにありがたいことだと思っています。
具体的な要望もたくさんあり、これからの執筆に有効に生かしていきたいと思っています。 あっと、これは社交辞令ではありません。 多くの読者さんが共通の「こんな本を」というメッセージを結城に送ってくださっていましたので、 結城はそれを真剣に受け止めて活動しようと思っています。
(もちろん、すべての読者のすべての要望に満足いくようにすることは 不可能ですけれども、可能な限りそれに向かうことは大切だと思っています)
考えてみますと、このように直接読者の声を聞くことができるというのは、 ネットが自由に使える現代ならではのことですよね。 昔から「読者のハガキ」のようなものはありましたが、 現代のようにWebで著者が呼びかけ、それにメールで読者が応えるというのは、 ハガキとはずいぶん違うものです。
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その『数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう』ですが、 アマゾンで予約可能になりました! 予約でもランキングというのがありますが、 ありがたいことに、数学一般の新着ニューリリースというジャンルで、 第一位になっていました! それだけ多くの方の期待をいただいていると思い、 たいへん励みになりました。ありがとうございます。
◆『数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう』(アマゾン)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797374152/hyuki-22/
残念ながらまだ表紙はアップされていませんが、 今回も、たなか鮎子さんのすてきな表紙になります。どうぞお楽しみに。
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アマゾンといえば。
アマゾンでは「数学ガール」シリーズを5冊+小冊子をまとめた 「数学ガール」セットというものを売っています。 先日さりげなくそのカスタマーレビューを見て思わず感動で涙ぐんでしまいました。 「教師でよかった」というタイトルのカスタマーレビューです。
◆「数学ガール」セット
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EDEMQ92/hyam-22/
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Webといえば。
結城はCakes(ケイクス)というサイトでWeb連載をしています。 先日そのサイトでリニューアルがあり、その影響で、 ちょっと結城の入稿手順が変わるという出来事がありました。
あまり細かい話をしてもしょうがないので簡単に書きますが、 入稿手順(HTMLを作成するための手順)が変化したので、 それに対応するためのツールも書き換えることにしました。
入稿のためのツールは結城が自分でプログラミングしたものですから、 内容もよくわかっているし、今回のような手順変更があっても すぐに直すことができます。
ちょっとしたことですけれど、 自分でプログラムを書けるというのはたいへん便利なものだなあと 改めて思った次第です。
特に現代は多くの情報が電子的なファイルやネットを介して やりとりされます。ファイルを作ったり、ネットで送ったりする仕事の 細かい手間(特に機械的な作業)をプログラムで代替できるのは ありがたいものです。
プログラムのいいところは、 機械的で煩雑な手順を「忘れることができる」点にあります。 あとはプログラムにお任せすればいい、という状況にしておけば、 人間は人間がやるべき仕事に集中できます。 また、めんどうじゃないので何度も繰り返すことができ、 しかもミスが少なくなります。
仕事のちょっとした手間軽減は気分的にもいいですね。 自分の仕事を自分で改善できるというのは、 仕事をきちんと把握していると実感できるからかもしれません。
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さて、そろそろ結城メルマガを始めましょう。
今回のメインコンテンツは「数学文章作法」です。現在「推敲編」を執筆中で、 そのプレビュー版を章ごとにお送りしています。今回は第2章「推敲の基本」です。 また「本を書く心がけ」として「新しい本を書く下準備」というお話もお送りしますね。
どうぞお楽しみください!
目次
- はじめに
- 数学文章作法 - 推敲の基本
- 本を書く心がけ - 新しい本を書く下準備
- 次回予告 - 再発見の発想法
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