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『カエルの楽園』第三章
 
   
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 二日後の朝、草原の広場において、ナパージュが「三戒破棄」を認めるかどうかの全ツチガエルによる採決が行なわれることになりました。
 その日は雲ひとつない快晴で、朝からうだるような暑い日でした。それでも病気やケガやその他の事情で来られないツチガエル以外は皆、参加しました。ピエールたちが「自分たちも採決に参加させろ」と主張したようですが、それは認められませんでした。